収益に対する競争要因

1.既存同業者

似たようなことをやる同業者多ければ価格競争になりやすい
需要以上に供給されれば価格が崩れる
望まないことでも影響力のある同業が仕掛ければ影響を受け
下手をすると業界の収益構造まで変えてしまう

そうなった場合ゼロサムゲームになり どこかが倒れるまでの勝負になりやすく
潰しあい後に業界再編などが発生する
小売などでよくみられる堂々巡りの怖さ
同じ看板でも以前と同一資本とは限らないし客もそれを問題にしない

投資をする場合に一番注意しておきたい部分

2.買い手(客)

供給過多で客(小売)の規模が大きくなると 価格の影響を受けやすくなる
代替品とも被るが価格の決定権がないと高い収益を産み出すのは難しい

3.サプライヤー(供給者 労働も含む

材料や労働者のコスト あまりに気しない部分に思えるが
入手の難しい材料や労働組合などが強いと コストが嵩む

4.代替品

交通機関で考えるとわかりやすい
東京から大阪を目指すのに新幹線 航空機 高速バスなど
利用者が多い場合様々な経路で出発地と目的地が結ばれていて利用者も多く 低コストであるが
人口が少ない場所などは交通機関も限られ 利用者が少なくコストも嵩むので高くなる
料金が高いから儲かるかというと儲からないだから代替えもなく同業もない
他の手段がないのでそれを利用するしかないスイッチングコストが高い状態にある

これを製品でやれるようになると非常に強い 代替品がなければ
使わないか多少価格が高くてもそれを使うの2択になるからだ

5.新規参入者

新規参入したいと思う事業を考えてみるといい

稼ぎが良い (収益性
需要が多い (規模大
先端の技術 (話題性
大きな資本を入れたくなる条件だ

長期の事業を探す投資家ならこれらに該当しない事業を探す
当然稼いでいることが前提だが 大きな資本参入したがらないからだ
派手さがなく細かい成長で程よく儲けて 資本を入れるくらいなら客になろう
こういうレベルの事業が実は長い目線で強い

特別な技術などを持っている場合は別だが
それも旨味が大きいと判断されるとどんどん参入されて 独占状態を突破される可能性もある
そうなると稼ぎの前提が崩壊して 思っていたような収益は得られない

加えて代替品と被るのだがあまり価格を高くしてしまうと
自前でなんとかしようとされてそれで商売をされてしまうこともある