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Clubhouseが普及するための5つの要件

ここ最近、話題沸騰の音声チャットSNS「Clubhouse」資金調達のニュースから招待制もあり盛り上がっています。

僕自身も数日Clubhouseを触ってみました。色々な人のルームを聞きに行ったり、弊社社長とセミナーチックなマーケティングの話をしたり、気心知れた仲間とアニメの話をゆるく話したり。

音声マーケットの拡大を願う者の1人として、いちマーケターとして、いちユーザーとして、Clubhouseが浸透することでもっと音声マーケットが推進されればいいなと思う上で、こうなったらもっとClubhouseは今後普及していくのではないかという点を超勝手にまとめてみました。あくまで1/28時点です。おそらくはここ数日でもすごいスピードで変化していくと思われます。

かなり主観と感覚による雑感ですので、いちサンプルの意見としてお読みいただければ幸いです。

要件1:可処分時間『帯(たい)』からの解放

現在の利用者の主はビジネスパーソンがメインかと思います。その中でも現実は起業家や経営者、発信力を強く持っている方々が多いのではないかと思います。

あくまで僕のタイムラインや触っている方々の話を聞くと、朝帯なども見受けられますが、概ねアクティブになっていくのは終業後の夜20時から深夜帯が活発なようです。

このClubhouseほんとにやろうと思えばいくらでも可処分時間は獲得できる魅力がありつつも、活発活動の時間帯が限定的なように思えます。

また、現在はコロナもありリモートワークが主とする人も多いし、そういう仕事の人が利用していることが多いのではないでしょうか。そういう方々はもともとリアルにおいてもかなりアクティブです。

なので、今後コロナが落ち着いてきて会食などが復活したときに現ユーザーのアクティブ率がこの時間帯だとどん被りになって低下する可能性があるかもなと思います。逆に会食先でClubhouseを放送するなんてこともありそうですね。でも、たぶん雑音多そうなのでどうかなあと。

つまり、日中にどれだけサービスが活発かするかどうか大事な要件としてありそうです。可処分時間は獲得できる。一方、解き放つのは『可処分の時間の中の時間帯』かもしれません。では、どうすれば良いのでしょうか。

要件2:ビジネスパーソン以外の利用と趣味嗜好ルームの増加

今、まさに楽しんでいる方々も大事にしつつ、今後この『可処分の時間の中の時間帯』を解放するならば、やはり主に学生や若年層あたりが活用していくことのような気もします。

つまり、日中にルームを開設できるユーザーの確保が必要。別に日本における現ユーザーも日中にルームを開設していますが、1人で完結するものではない特性と内容を聞くことはできても、モデレーター、スピーカーをやれる時間を日中で捻出するのはなかなか難しいのではないかと思います。(だから、20時以降あたりから活発になっていく)

そして、このClubhouseはソーシャルグラフとインタレストグラフが混ざり合っているのがひとつのポイントだと思うのですが、その上で今後日本で拡大をしていくなら、趣味嗜好のルームが活発化することが必要だと思います。

エンターテイメント、ライフスタイル、食事、語学といった趣味嗜好ルームがより増えると一気にシフトするのではとも思っています。あとはエロも多分、ある。音楽部分とかこのへんの規制はかかってくるでしょうけども。

では、若年層の確保と趣味嗜好グループの活発化をするためにどうしたらいいのでしょうか。

要件3:若年層が反応するタレントの登場

現在もすでに一部のタレントやアーティスト、芸能人が試験的に始めていますが、まだ若年層にアプローチできる方々というよりは、こういった領域に感度の高い方がメインで、より若年層がオーディエンスとして聞きたいと思えるタレントやアーティストの登場が必要かもしれません。ここ数日でだいぶ増えましたね!

僕の体験でしかないですが、Clubhouseをインストールして、いきなりルームを開設してモデレーターやスピーカーをやるというよりは、まず「覗いてみる」つまり「聞いてみる」=オーディエンスから始まるのがスタートかなと思います。

そういう観点では、若年層もまず「聞きたい」人の登場から、面白さを体感して、自分たちでも解説していく流れになるとしたら、これはClubhouseに限ったことではないですが、アーティストやタレントなどのエンターテイメントとの接近は必要なことなんじゃないかなと思ったりもします。

要件4:オーディエンスからの主体者としてのアソビ開発

現状の日本におけるClubhouseはビジネスパーソンが多いのでセミナーチックなものが多いのかなと思います。もちろん、利用者のソーシャルグラフやインタレストグラフによって世界は変わるので一概には言えませんが、今のClubhouseの盛り上がりのトライブを見ていると、概ねそうなのかなと思います。

また個人的にClubhouseは今のところソーシャルヒエラルキーの影響をもろに受けるサービスなので、そこに馴染めない、楽しめない層が仲間内で楽しむパターンも。たくさんありますし、散見されます。


僕が面白いなと思うのは、日本におけるSNSの特徴として若年層を中心として『アソビ』を生み出す層がいます。つまり、従来の使い方、パターンにハマらないClubhouseの活用。

ここが生まれてくるとスケールしていく可能性があるのではないでしょうか。そこの鍵は若年層の「アソビ開発力」にかかっているのような気がこれまでのSNSの歴史を見ていると思ったりもします。

要件5:企業の参入

Clubhouseがスケールするためには、企業参入は外せないと思います。今はまだローンチしたばかりであったり、様々な機能が今後追加されていったり、マネタイズのことなどもこれから動いていくのでしょう。すでに何社か参入してますね。

企業が参入するのならそれはマーケティング 目的に他なりません。ということは、効果測定やデータが見えないと難しいでしょう。ただ、ウェビナー的なものだったり、採用として使うとか新しい形は出てきそうですね。

その辺りはClubhouseの良いところである点も消し去る可能性もあるので、なんとも言えませんが、もしもClubhouseがTwitterやInstagram、YouTubeなどのようになっていきたいと思うのならば、この辺りは考慮する必要がありそうですね。

とまあ、誠に勝手ながら妄想や主観、感覚含めて、Clubhouseを触ってみて思った雑感をまとめてみました。そもそも普及なんで目指してないよとClubhouseは思ってるかもしれません。

Clubhouseが今後どうなっていくのか、僕も楽しみながら注視していこおうと思います。

Clubhouseでお会いするのも楽しそうですね。僕のアカウントは@groundcolorでやっています。よろしければ。

そして、最後に気になるのはClubhouseのアプリのアイコンを見るとギターを抱えた男性です。

そう、このClubhouse、音楽やエンターテイメントにこそ真価を発揮するような気がしています。

その件については、またの機会に。

みなさま、良い1日をお迎えください。