見出し画像

36日目@4000日後に借金を完済する男

昨日大学の旧友に大嘘をついて借りたお金は振り込みされるまで、時間がかかる。

朝会社に行く金も無かった。そんな数百円すらの小銭もなかった。

なので、朝早く起きて歩いて会社に向かった。すごく長い時間だった。

住んでいる大田区池上から会社のある日比谷までひたすらに歩いた。国道1号線をただただ歩いた。こんな車通りのある道沿いに歩行者はあまりいない。1人っきりじゃないのに1人っきりな気がした。途中、慶應大学の前を、いわゆる慶應ボーイを横目に通り過ぎたのだが、あまりの生きている世界の明暗がくっきりと別れているような気がして本当に吐きそうになった。

それでも一歩ずつ歩を進め、止めることなく、ようやく会社に着くことができた。

会社には定時前には着いたが、ヘトヘト過ぎて仕事に一向に集中できなかった。

ここから先は

148字
物語ですが、実体験をもとにしたストーリーになるため生々しいかもしれないです。

とある男が借金をしてから完済するまでを追った物語です。1日分ずつ更新していきます。

すこしでも参考になれたら、サポートもしくはハートボタンのタップをお願いします! またよろしければフォローをして頂けるとありがたいです。