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#4 レトロ
さぁ~来ましたレトロ!
今年度注目の1曲ですね。こちら吹奏楽連盟からの委嘱作品です。
作ったのはみなさんご存じ天野正道さん。冒頭1分の試聴を聴いたところで腰抜かしそうになりました(笑)
楽譜と音源が届いてあらためて見てみると、あんなことからこんなことまでいろいろと詰め込まれているのがよくわかります。
フツーにポップスですからね。
上手に出来る団体は限られてくるのではないかと思います。
ただ思ったのはこれを完全にポップスよりに仕上げていいものか、吹奏楽寄りのポップスに仕上げるべきなのか。演奏する側…というより実際にこれを審査する審査員側の受け取り方に大きく左右されるのではないかと思うわけです。
「バリバリポップスでいい感じじゃん??」と思ってくれる方。
「吹奏楽コンクールなのにその吹き方や音色はないだろ~」と思われる方。
そのあたりも含めて審査員の方々はどういう想いで向き合ってくれるのかがとても気になります。
…となると結局はこれを選ぶとかなりハイリスクなんじゃないかなぁ~と。
ディスってるわけではないですからね?(笑)
バリバリポップス寄りで考えたときに、やはりタンギング(発音)と音の処理(止め)のキレはかなり必要になってくると思われます。
大学のときにビッグバンドのサークルに入っていたんですね。何年のときの学園祭かは忘れましたが、公開レッスンのような形で、今は亡き数原晋さんが来てくださったわけですよ。
そのときに音の張り方、発音の仕方、止め方、などいろいろとご教示いただいたわけですが、所謂バチッとタンギングをして音を出すとき…
「これは吹奏楽では絶対にしないタンギングですが…」という前置きと共に「これは汚いタンギングではなく、こういう曲を奏するときには必要な相応しいタンギングと言うことになるわけです」と仰っていたのがとても印象的だったわけです。
それに準じて冒頭の音を吹き始めたときにどういう評価になるのか…と。
発音した瞬間に「うぉっ汚いなぁ…」と思われるのか「おっ!これこれ!」と思われるのか。
第一印象はとても大事ですからね。難しくなってくるわけですよ。
あとはドラムセットの楽譜には細かく指示も書いてあります。
この楽譜から勢い余ってちょっとでも逸脱した場合に「楽譜通りではない!」とバッサリやられてしまうのか…など…
いろいろと謎が多いわけです(笑)
それから…前半と後半、テンポが速いところで思ったこと。
数ある吹奏楽作品を作っている天野正道さん。美しいメロディをたくさん書かれていて、且つそこに付随するハーモニーも独特の世界観だったり「天野感」がある印象が強いのですが、「メロディ」と言うところを考えたときに、そこまで鮮明なメロディが見えてこないのがちょっぴり残念。
和音の使い方であるとか雰囲気やリズムは思いっきり「The(ずぃ??w) 天野正道」なのに肝心のメロディはなんとなく不完全燃焼な感じがするんですよね。
うってかわって中間部に関しては申し分ないです。
ただあのトランペットのSoloを雰囲気たっぷりで、「吹かされてる感」がないように自分のものにして吹けるアマチュアが果たしてどれくらいいるのかが気になりますね。
音符を並べるだけの人はたくさんいると思いますよ?楽譜そのものはそこまで難しくないですから。
ただし中間部はトランペットSoloもさることながら、伴奏側もどこまでキチッと吹けるかはだいぶネックですね。
さて、文章がまとまらなくなってきた(笑)
ひと言でまとめると、私はこれは好きです。
ただ、私の中で納得のいく吹き方、吹かせ方でこれを演奏できたとして、果たして「コンクール」という場でどのように評価されるのか…というのが怖すぎて「選びますか?」という問いには、二つ返事で「はい」とは言えない状況なのです。
「課題曲3、このレトロはポップスなんですよ」と言うことを大前提として審査していただけるのがハッキリとしているなら選ぶ価値はおおいにあると思います。
でもそこがわからないとな~…
こわいなぁ…
みなさん…どうします??(笑)
ではまた~♪
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