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#3 ポロネーズとアリア 〜吹奏楽のために〜

さて続きまして課題曲2。
ポロネーズとアリアです。
みなさんご存じ、作曲者の宮下秀樹さんですがおととしの課題曲だった「エール・マーチ」を作られた方ですね。

音出しのときに聴いてみて一番最初に思ったこと。
4曲の中では一番サウンドが作りやすい曲だな〜と思いました。
エール・マーチのときも比較的いい音がしたのは記憶に新しいところです。

マーチをやると裏打ちを多くやらされがちなホルンですが、この曲には立派なメロディが出てきます。「ホルンだってメロディやりたいんだ!」と思ってる方には嬉しいですよね(笑)

この曲は金管楽器のトリプルタンギングがどこまで揃えられるかってのはかなりのネックですね。終始どこかしらで出てきますから苦手な人は泣かされることでしょう。

そして何より!
どこまでポロネーズ感を出せるかってのはスーパーな課題ですね。
通常の3拍子よりもさらに1拍目のウェイト感が重要だと考えます。

メロディ側と伴奏側。吹き方をきちんと分けて差別化しないとなんとなくゆる〜いダンスになってしまいそうなので、今そこで自分が求められているのはどちらなのかをきちんと認識して吹きましょう。

Eを迎えたPomposoですが、このゴージャスな感じは個人的にとても好きな感じです(笑)
低音の四分音符の吹かせ方に工夫がほしいですね。

そしてGのアリアゾーン。
SoloでもTuttiでもいいように書いてありますが、個人的にはSolo一択ですね。
トランペット2本、トロンボーン2本でしっかりと四重奏していただきましょう。
アンサンブルが得意なバンドには嬉しい箇所です。
Hからは木管アンサンブルになりますがこちらも各パートの仕事がとてもわかりやすく書いてあるので自分の仕事の認識度が大切ですね。

そしてポロネーズゾーンの再来!
再現部ではあれどTuttiで吹いてるので楽曲の雰囲気を壊さないようにバランス大事にいきたいところです。

エンディングにはCon brioと書いてあります。
活き活きと爽快に終わるのは当然として、テンポも前向きになると思われますが、あまり勢いを付けすぎるとトロンボーンとユーフォニアムの6連符で崩壊するわけです(笑)
打楽器でごまかす?
いや、ダメです。
ちゃんと吹けるように練習しましょう(笑)

ラストの3連符、低音の1発、雑に吹いてしまうとかなりガッカリ感が高くなるので、とにかく丁寧に終われるようにしましょう。

冒頭にも書きましたが、個人的には比較的いい音がする楽曲だと思います。
リズムの正確性と雰囲気作りがうまくいけば、かなりいい演奏になると思いますので頑張りましょう。

ただ…4曲の中では一番長い作品なので(とはいえ4分ほどですが)、自由曲に時間を取りたいバンドには痛いところです。
うちのバンドも自由曲は8分以上かかる予定なので選択肢からは外れてしまいましたが…

そんなときはコンクールではなくコンサートでひとつの楽曲として楽しむのもアリかな。

ではまた〜

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