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第35回出雲駅伝(17)「皇學館大学」

長らく東海地区は駅伝という点において目立つ活躍こそなかった。しかし、近年台頭してきている大学が一つ。皇學館大學である。3年前全日本大学駅伝で圧巻の走りを見せ、現在HONDAで活躍をする川瀬翔矢選手が記憶に新しい。

今回はその中であの話題となったある人が監督になったようで…?


皇學館大学

1882年に伊勢神宮祭主であった久邇宮朝彦親王の令旨によって林崎文庫に設置された神宮皇學館を母体とする、いわば「神主さん育成」の学校として作られたのが始まりで、当時の内務省が管轄する国立の専門学校だった。

大東亜戦争中の1944年に一度廃校されるも卒業生を中心に学校を再興する気運は強く、1962年に再興された。

神道系大学として、神職養成課程や附属の神道研究所などに見られるような国史国学を研究する保守系の私立学校としての独自色を打ち出している。卒業生にも神道にかかわる人物が多く占めている。

また、全日本大学駅伝ではコースの途中に皇學館の門の前を通過し、「駅伝」という名称を最初に使ったのは時の皇學館第6代館長・武田千代三郎氏とされる。

チーム状況

今年の3月に前任監督である日比勝俊さんが退任され、新監督として就任したのが國學院大學での活躍が記憶に新しい寺田夏生さん。

箱根ファンには記憶に新しいコース間違えと一方でランナーとしての高い実力を持ち、JR東日本をニューイヤー駅伝史上最高位に導くなどランナーとしても魅力ある選手として人気を博した。

今年の2月で現役引退後7月に恩師にあたる前田監督からの誘いもあり、皇學館大學の監督に就任。5か月の間監督不在のまま活動が行われていた皇學館大學はすでに全日本大学駅伝の出場権を逃し、残すは箱根駅伝の予選会と今日のレースのみだ。

駅伝の初采配がいきなり「恩師」との対決となる寺田さんにとっても、皇學館大學にとっても。自分たちの実力を大いに見せつけるチャンスとなると見ている。

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