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KOK勝手に応援企画2021年大会出場者紹介(11)~Venom

日本語ラップにおいては「ストリート」はやはり重要な要素の一つを占める。
大阪・福岡といったシーンが西だとするならば、東は東京や神奈川。特に神奈川は近年隆盛を極めていると言ってもいいだろう。
しかし、それに負けじと盛り上がっているシーンもいくつかあることを忘れてはいけない。N1NY0さんで取り上げた埼玉も一つだし、NAIKAさんが有名な群馬、PONEYさんがレペゼンする甲府。
ニガリさんがレペゼンする長野にSAMさんDOTAMAさんレペゼンの栃木も間違いなく関東と甲信越のMCたちだ。

その中で、決して千葉も忘れてはいけない。盛り上がっているシーンの一つなのだから。

千葉のHIPHOPシーン

千葉はなんと言っても輪入道さんが有名な地域である。
フリースタイルダンジョン2代目のモンスターとしても素晴らしいが、何よりも言葉を細かく詰めながらもリズムを崩さないスキルの高さ。

そして単純なバトルの強さは間違いなくR-指定さんや呂布さんにも優っていることだろう。
また、その生き様から多くのヘッズからの支持を得ていることも見逃せない。

他にも雄猿さんは、フリースタイルダンジョンで「これはやらせだ!」というようなラップをして輪入さんからきつくお灸を据えられたことも記憶に新しい。
メジャーなところになればAAAで活躍していたSki-Hiこと日高光啓さんも、千葉出身のラッパーとして知られている。
DABOさんも千葉出身のMCとして忘れてはいけないだろう。

MCバトル、というくくりになると当然輪入さんがどうしてもすぐ出てきてしまうものの、千葉という地域もまた根強いものがあるのは事実である。

そんな地域をレペゼンし、そしてKOK予選でベスト4に滑り込んだMCが彼だ。

Venom

ストリートにリアルさ、というをどう解釈するか。もちろん何をリアルと取るかにもよるが、Venomさんは間違いなくリアルさがあるMCの一人だろう。KOKに合っているMCの一人ともいえる。

少年院から出て、何をするか悩んでいた時にラップと出会いマイクを握る。相手のラップをしっかりと聞き取り、自身の考えを明確に表現する。いわゆる対話型のMCだ。
関東で一番怖いラッパーであるSIMON JAPさんと罵倒で対決した時でも、笑顔を見せる余裕を見せた様はまさしく「ワル」そのものだった。

もっとも、仲良くしたかっただけなのかもしれないけれど。


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