【感想文】世界の隙間をうめる本 〜シーダーオルアン〜
【ネタバレは含みません】
シーダーオルアンの「一粒のガラス」を読んだので、その読書感想文を書こうと思う。特に女性を描いた後期作品は素晴らしかった。(一部作者の思想が剥き出しになる作品のため、どうしても歯切れが悪くなるのはご理解いただきたい)
さて、これは世界の隙間をうめる本だ。
令和の日本ではその斬新さをまるごと体感するのは難しかった。肌感覚で当時のタイの内情を理解できないからだ。タイ語もわからない私にとって、タイは遠い場所にある。
しかし、世界に取りこぼされ、人々に無視