ハロプロのすごい歌詞②(太陽とシスコムーン、Berryz工房、松浦亜弥、藤本美貴編)
グループの多さと歴史の長さゆえに、シリーズ化を余儀なくされたハロプロのすごい歌詞。でもめっちゃ楽しいから永遠に語りたい。
1.太陽とシスコムーン
①ガタメキラ
神曲。まずサウンドがバチバチにかっこいい。ベースが本当にかっこいい。
歌詞の女の自己肯定感の低さよ。自分をめちゃくちゃ卑下する感じが堪らない。でも逆にこれ、顔のせいにしておけば愛されなかった時に傷つかないってことだと思う。自分自身が悪かったわけじゃない、顔がブスだったからダメだったんだ、、、ってできるから。リアル。
来週の女より強いめで抱きしめて、、、お前らの関係は何?!って高校生の時は混乱してたけど、セックスフレンドみたいな関係になってるのね。来週の女の存在を匂わせることで、この関係がものすごく刹那的であることが強調されてて、大変生々しい。
②Magic of Love
後年にJuice=Juiceによってカバーされた名曲。こんなに幸せな曲がこの世にあるんだ、というくらいのキラキラ感がある。
まず「また」と「待た」で韻を踏んでいるのが良い。「慌てないで急いでゆく」ってすごく素敵な歌詞だと思う。あなたに「(わたしがなかなか来なくても)慌てないでね、急いでゆくから」と呼びかけているという解釈もできる〜、面白い!
③沈黙
これは衝撃的な歌だった。イヤホンで聴くとより良い。
この曲は、単語しか出てこないのだ。まずそれがすごい。おそらく彼氏の浮気が見つかり、2人で沈黙している場面だと思う。沈黙の中鳴った携帯電話の着信は、おそらく彼氏の浮気相手から。浮気は確実に黒。セリフがカタカナになっているのが、女側の怒りを感じさせて非常に怖い。
2.Berryz工房
①ライバル
MVがまさかのダンボールというチープさ。でもメンバーが可愛い。
中高生への応援メッセージとして、これほど素晴らしいのあるかな?と思うほど、初めて『ライバル』を聴いた時に高校生だったわたしはいたく感動した。周りに色々言われることはあるかもしれないけど、自分の好きなものやしたいことを貫いていこう!という優しい歌詞だと思う。すごく好き。
②ヤキモチをください!
曲自体はそんなに好きじゃないんだけど、歌詞が可愛い、とにかく可愛い。
彼氏にヤキモチ妬かせたいばかりに、腕時計をしていかない女の子がめっちゃ可愛い。え?それだけの理由で腕時計しないの?喧嘩とかじゃなくて?って思うんだけど、本当にヤキモチ妬かせたい以外の理由がないらしい。この歌詞の女の子は、愛されてる自信がなくて、彼氏の愛情をなんとかして確かめようとしている。可愛い。
③ハピネス~幸福歓迎!~
チャイナみが強いサウンドなのに、サビが英語というなんとも面白い曲。
英会話スクールで彼氏ができて、浮かれている女の子の歌。「10月の出会いは幸せになる」なんてそんなジンクス本当にあるのかな?と思って調べてみても、特に見当たらなかった。そもそも「本で見たの、昔」というソースの頼りなさ。これは女の子の願望が出ている歌詞なんだろうなと思う。大好きな彼氏とずっと幸せでいたい!そういえば10月の出会いは長く幸せになれるって、なんかの本に書いてあった気がする!わたしたちは大丈夫だ!わーい!みたいな。
3.松浦亜弥
①私のすごい方法
この曲があややの曲の中で1番好き。あややのファーストアルバムは名盤だというのは、ハロヲタの中では非常に有名な話。個人的にはスマイレージのスマイルセンセーションも名盤だと思っている。
10代後半、20代前半の若者は、この歌詞にすごく共感するんじゃないかなあ。若者は、自分なんていなくてもいいんじゃないかとか、自分が世界にいる意味ってなんだろうとか、すごく考える時期だと思う。幼稚園生や小学生の頃は、小さな世界で生きていたけど、高校生、大学生と大人になる過程でどんどん広い世界を知っていく。でも自分は大人になりきれていないから、自分の存在がものすごくちっぽけなものに感じるようになる。そんな感情を歌っている名曲だと思う。
②100回のKISS
シングルではこの曲が1番好き。間奏のあややのハイトーンも好き。
歌詞の女の子は、過去に男遊びをしていた(歌詞全部を見るとそんな感じ)。今は別の彼氏と付き合っている。今の彼氏は、昔の恋愛の話を聞き出そうとしてくるけど、女の子は話したくない。遊んでた頃の話をしたくないのは当然だよね。言ったら彼氏に引かれるのは確実。引かれるっていうことは、つまり過去を否定されたことになる。でも女の子は遊んでた頃のことを否定したいわけじゃない。その頃はその頃で必死だったから。これはマジ何回でも聴ける。
③ドッキドキ!LOVEメール
あややのデビュー曲。歌詞は全部好き。書きたいこといっぱい。
これで上京したての女子大生だってわかるのがすごい。「Gパン履くのに慣れた」って、Gパンってそんなオシャレ着的な扱いか?と思っていたんだけど、この曲が出た2000年代は、ローライズで細身のジーンズが流行っていたそうだ。なるほど細身のジーンズは履くのが大変そうだし。上京したてで、街中の流行りを見て服を買ってみた感があるのがすごく良い。
東京の地下鉄はすごい。乗り換えにコツがいる。乗る号車を間違えると悲惨になることもしばしばだ。今はyahooアプリとかで、どこに乗ればいいとか調べられるけど、多分昔はそんな簡単に調べられない。自分で試行錯誤しながら、ここだ!っていうコツをつかんだんだろうなあ、と思うとすごく可愛い。
1人でファミレス入って、1人でコーヒー頼んで大人な気分になるのめちゃくちゃわかる。1人でコーヒー飲むわたし?フフン?みたいな(は?)。
メールは好きな人に送っているんだろうけど、東京(しかも23区)のファミレスが圏外って考えられるか?すぐにメールが返ってこないのを、店が圏外なせいにしちゃうのが面白い。お嬢ちゃんここは東京だよ。
4.藤本美貴
①ボーイフレンド
AメロもBメロもサビも歌詞も好き。
どう見ても不倫にしか思えない。アイドルにこんな曲歌わせて大丈夫なのか。電話を握りしめて朝になるっていう歌詞がすごい。自分から電話をかけるのも躊躇うし、あなたから電話がかかってくるんじゃないかと期待して待っちゃうし、のまま朝になるの、ヤバイ恋って感じ。
②駅前の大ハプニング
すっぴんでお母さんと買い物してたら、好きな男の子と会ってしまって恥ずかしい上に、お母さんも交えてお茶することになったみたいな曲。曲全体にストーリー性がある。
会えるのが今日じゃなければよかったのに!ちゃんとメイクしてる日だったらよかったのに!お茶するのならお母さんがいる時じゃなくて、わたししかいない時だったらよかったのに!この次があればいいのに!っていう女の子の心の叫びが聞こえてきそうで可愛い。
③Let's Do 大発見!
めちゃくちゃにカラッと明るい歌詞。
まだ見ぬ恋にワクワクしている様子がめちゃくちゃ伝わってくる。(多分)まだ恋してないのにここまでノリノリになれるのかい。恋は「すごい」でまとめてしまうのがすごい。でも確かに恋って楽しいんだけど色々考えすぎちゃったり、気分が上下したり、世界は広がるけど逆に恋のことしか考えられなかったり、、、って感じで、総括すると「すごい」という言葉しか当てはまらないような気がする。恋はすごい。
なんかまたクソ長くなってきたので、いったん区切ります。
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