VRChatでストロボ直当てっぽく写真を撮る
MANE(@watchssri)です。
写真が好きなんで基底でも仮想でも写真撮ってます。
最近VRChatでストロボ直当てっぽく写真を撮ったりしていて、一人で勝手にマイブームになってるんですが、他に撮ってる人がいないので撮り方を書いておいたら流行んないかな~~~っと思って書きます。
1年ちょい前にこんな内容の文も書きましたが、今のVRChatではもうそういう基礎感覚はみんな理解しているなと感じます。
そもそもどういう写真の事か
撮り方の前に作例を載せます。
基底
※現実なので、実際にストロボ当てている
仮想
撮る理由、見た人に与える印象
そもそもこういう風にやりたい理由が無ければ撮る理由も無いのでその点についても記載します。
今回広義にストロボ直当てと記載していますが、ここで実際に説明する手順で撮れる写真は特に写ルンですで撮影したような写真になります。
写ルンです風に撮影する理由や見た時の印象としては実際に撮影者がその場所にいた記録のような生っぽさがある、表現される点だと考えています。
写ルンですはそもそも本格的なカメラを持っていない素人が使っても、簡単に撮影できるように設計されたカメラです。
写ルンですで撮影された写真がどのようなものなのかという点について、綺麗な風景写真だとかダイナミックな構図のかっこいい写真等ではなく、サッと撮られた日常の記録のようなあまりキマっていない写真かなと考えています。
撮れる人がしっかり構えて撮ればちゃんと撮れますが、それは写ルンです以外のカメラの方が撮りやすいし、そういう人は大体別の本格的なカメラも持ってるので、今回やりたい表現としては素人が写ルンですで撮ったような写真に絞っています。映えている写真はみんな撮るので、こういう写真の肩身が狭いなという気持ちがあるのも事実。
その素人が撮った日常のキマっていない写真→生っぽさに繋がり、この七っぽさをVRChat上でやる事で3DCGっぽさ、ゲームのスクショっぽさが減るかなと感じています。
使用機材(機材?)
VirtualLens2
PoLKA: Portable Light Kit for Avatars
VirtualLens2についてはVRChatで写真を撮っている人はおおよそ導入していると思います。VRCLensでも可能だとは思います。
ストロボ要因としてPoLKAを使いますが、これがアバターのWriteDefaultsをすべてOFFにする必要があるので、TLではたまに導入に苦戦している人を見かけます。※書いてて思ったんですがみんなが撮ってない理由はアバターのWriteDefaultsをOFFにするのが面倒だからなのでは?
撮影方法
VirtualLens2の設定
写ルンです風にしたいのでその特徴って何という部分から考えていきます。
今回重要になる部分としては写ルンですは「焦点距離」「F値」「フォーカス」を操作する事ができないという点です。
その上で現在販売されている写ルンですの設定は以下のようになっているのでVirtualLens2でも同じように設定します。以下設定はググると見つかります。
焦点距離:32mm
F値:F10
フォーカス:1m~無限遠
フォーカスはVirtualLens2のAF機能を使わずManual Focusingを使用します。デフォルト設定でアバターに導入している場合以下に設定します。
Zoom:30%(32mm)
Aperture:25%(F10.2)
Manual Focusing:お好み
Manual Focusingに関してはキマっていない写真を撮りたいので無理に本物の再現をやらなくても良いと思っています。
ただ、近い位置のものがボケていて奥のものにピントがあっている方が辻褄はあっているのでそういう風に撮る方が良いかもしれない。
PoLKAの設定
今回ストロボとして使用するのでSpot Lightを使用します。
ストロボの特徴としては写ルンですのストロボは小さいので近距離にはしっかり強い光が届くけど、遠くにはあまり届かない感じに設定します。
また、ストロボの色温度は通常5600-5800KBらしいです。
Intensity:25%~お好み
Range:お好み(近距離と遠距離の明暗をわざと出した方が雰囲気が出る)
Spot Angle:お好み(カメラのプレビューで周辺が暗くなるくらい?)
Color:初期パレットの5000K以上(お好み)
ほとんどお好みですが考える基準を元にがんばって設定してください。
撮影
設定が終わったらシャッターを切るんですが、ちょっとだけ構図的な話を。
生っぽさを表現する上で自分は以下のような事を考える事が多いです。
水平垂直を取りすぎない
主題が端等変なところにいたりする
実際に撮られた写真が以下です。
現時点でも多少雰囲気はあるかなと思います。
現像
現像ソフトは「Capture One」を使用しています。
ただ、基本的には「Adobe Lightroom」の方がVRChatにいるフォトグラファーでも使っている人が多いと思うのでこっちの方が色々良いです。
現像で行う事としてはおおよそ以下になります。
トリミング
コントラストの設定
粒状の追加
フィルムっぽい色の再現
加工するにしても何故そうなるのかという点は辻褄をあわせた方がらしさが出ると思います。
トリミング
写ルンです含むフィルムカメラで特にメジャーな35mmフィルムはアスペクト比が2:3なのでトリミングします。
コントラストの設定
実際のフィルム等が捉えられる明暗の領域というのは大体決まっていて、その範囲から外れると白飛びや黒潰れが発生したりします。
それら再現するのに明暗差をいじります。
※ラチチュードとかでググってください。
基本的にはハイライト、シャドウあたりの設定で明暗を付けそれに合わせてその他の設定をいじると良いかもしれません。
意外とこれが難しく、ワールドの明るさやアバターのシェーダーの設定等によって変な感じになってしまったりするので、そこは経験やマスク機能を使ったりしてカバーしてください。
フィルム粒子の追加
フィルムで撮影された写真はちょっとざらついた雰囲気があり、それを再現するパラメーターが存在するのでそれをお好みでいじります。
フィルムっぽい色の再現
フィルムによって特に強く出る色があったりするので、カラグレをお好みでいじります。
ビフォーアフター
現像前、現像後で比較
やらないよりは雰囲気があると思います。
原寸大(Flickr)
まとめ
手順としては以上です。
今回は暗所でフラッシュを焚いている撮影が前提なんですが
明るい場所でそういう雰囲気を出す方が個人的には難易度が高くてどうやればいいかなとまだまだ模索しているところです。
最終的には、明るい場所での生っぽさの出し方とか、暗所でストロボ+ちゃんとピントがしっかり合っているかっこいい写真みたいなのもコツを掴んでいきたい。
その他ここまでの手順で撮影した写真を少し載せておきます。
※最後2つのツイートは明るい場所でPoLKAを使用していない写真もあります。
みんなも撮ってみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
実はこれまでに書いた事をやらなくてもスマホ用のアプリを通すと勝手に全部それっぽくやってくれるやつがあります。
どちらを選ぶかはおまかせします。
では。
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