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上手い人の絵を見ても辛くならない2つのポイント

先日
「絵を描くのが嫌になるのはどんな時ですか?」とSNSでアンケートしてみました

その中で多かった回答が
「上手すぎる人の絵を見た時」というモノでした。


確かに自分の絵のショボさを痛感して凹んでしまうことありますよね…


どうにか凹まずに済む方法はないものか、ちょっと考えて見ました、

…………………………………………………………


自分より上手い人の存在は絶対必要

僕も上手い人の絵を見ると、いかに自分がカスだったかを思い知って恥ずかしくてたまらなくなります。

得意げにSNSにアップしたりして、 




「ああぁ…、恥ずかしい!
穴があったら入りたい、いや、むしろ消え去りたい〜」

…って


でもちょっと考えてみてください。

自分より上手い人が居なくなったら…、

それってどうなんでしょう?

なんか寂しくないですか?
描いても描いても、自分が一番上手…

嬉しいですか?

僕は嬉しくないと思いますし、それこそ描く意味を失ってしまいそうです………


それと、自分が絵を描き始めた時のことを思い出してみてください。

なぜ、絵を描くことになったのか?
上手い絵に憧れたからペンをとったのではないでしょうか?

こんな絵が自由に描けたらきっと楽しい、
私も描けるようになりたい!

って…
そう思ったのが始まりだった人も多いはずです。


つまり自分より上手い人の存在は、自分が絵を描くために絶対必要なんです。
上手い人がいるからこそ「私だって!」と頑張る気になれるんじゃないでしょうか?


でも実際、上手い人の絵を見たら、超絶凹んでしまうのも事実です……描く気が失せる程に…

それは一体なぜなんでしょうか?


勝手な思い込みが自信を無くさせる


上手な絵を見るのって本来は楽しいことのはずです。


絵を描くのが好きなら大抵は見るのも好きだと思うし、上手な絵を見る方がそうでない場合より絶対楽しいはずです。

それなのに、なぜ僕達の描く気力を奪ってしまう程ショックを受ける事があるのでしょうか?


……なんとなく原因がわかりました。

皆さんもちょっと思い出してみてください、

絵を見て凹んでしまう時って、こう感じてしまってないでしょうか?

この人はこれを当たり前に描けるんだろうなぁ…

完成度があまりに高いせいか、努力の跡が見えないというか、
当たり前に描かれてるように見えちゃいます…


なんかもう上手いとか下手とかじゃなくて、
根本的に違う、もう自分とは次元が違う!


細かい所まで有りえないほど気遣いが行き届いているというか、その完璧さにただただ圧倒されてしまいます、もうお手上げ状態…


凹んでしまう時って、僕はこの2つを強く感じます。そしてこの後、思考はさらに良からぬ方向へ進んでいきます。


「自分なんか必死に描いてこの程度のクオリティ……

頑張っても無駄じゃん……

やっぱ才能の違いなのかな…

自分なんかが描いて一体何の意味があるっていうんだろう???」


…そんな気持ちになってしまいます、

………そして二度とペンを握ることはなかった…
みたいな…



いやいや、ちょっと待って下さい.
なんかこの考え方おかしくはないですか?

大部分が自分の思い込みですよね?

*「上手い人はこれを簡単に描けるんだろうなぁ…」
これ、勝手な決めつけ以外の何物でもないです


*「根本的に次元が違う」
違う理由を才能だと思い込んでませんか?


自分に自信がなくなってしまう原因はここにあります。


絵の外観からは描き手の苦労が一切見えない

絵が上手い人は、その絵を簡単に描けてしまうのでしょうか?

当たり前にサラッと描いてるだけなんでしょうか?
彼らは努力せずにここまで来たんでしょうか?



そんな筈はありません。


↓人間誰しもが初めに描く絵ってのは、こんな絵です

画像1

これがどうやったらこう↓なるのでしょう?

画像2

[グランブルーファンタジー設定資料集]より


その答えはただ一つ、
そうなる為の練習(苦労)を積んで来たからです。

絵って、その結果だけを見せつけられるから圧倒されちゃいますけど、描いた人がどんな経歴で何を勉強してどれだけ苦労してその絵を描いたかが分かれば「なるほど、私も参考にしよう」ってなるだけだと思うんですよね

上手い人が自分より上手い理由は、それだけ苦労と努力を重ねてさらに何時間もの時間をかけて描いてきたからです。ただそれだけのこと。

自分も彼らと同じレベルの絵を描くためには、それと同じだけ練習しなければならないというだけです、
何も自分を恥じたり自信をなくす必要なんてないはずです。



素晴らしい作品にはそれ相応の苦労がある

ちょっとここで具体的な例をだして説明します…

取り敢えずこの絵を見てください、

画像3

では質問です、

「この顔は何時間かけて描かれたのでしょうか??」



……


普段顔に1時間程度しかかけない人は
1時間でこんだけ描けるんだろうなぁ…と思うでしょう

2〜3時間かける人は、2〜3時間で描いたんだろうと思うでしょう?
(人は自分の基準でモノを見ますからね、)

でも実際は20時間はかかったんだそうです!

何回描き直しても納得いかなくて…
何回も何回も修正したので……と作者は申しておりました…



………時間、
かなりかかってますよね…

………かかりすぎですよね、


…でも、実際はそんなものだということ、


どんな作品も簡単に描いてるわけじゃないってことです…


素晴らしい作品の裏には予想以上の苦労があるもの

あんなに上手い人でもこんなに泥臭い苦労をしてたなんて。?!じゃあ私も頑張ってみよー^_^って気になりますよね?

なので、何も自信を喪失する事なんてないんです。
上手く描けないのは、まだそのレベルまで到達していないだけなので、彼らと同じだけ練習してそこに辿り着けばよいのです。


まとめ

大事なことは2つ、

・上手な人がいるから、もっと上手くなりたい!
  という気持ちが湧いてくる
・上手い人と自分との差は、練習量の差であって才能の差ではない

ということ。

この2つを頭の片隅に置いておけば、今後次元の違う上手すぎる絵に出くわした時、無用に自分を卑下することなくただ純粋に



凄い!どうやったらこんな風に描けるんだろう?もっと勉強したい!


と思えるのではないでしょうか?
上手い絵を見ることが単なる学ぶきっかけに変わるはずです。


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