家でも職場でもない『サードプレイス』の魅力

以前の記事で静岡県の魅力についても紹介しましたが、昨年から中小企業診断士の方々と一緒に静岡県内で休日に活動をしております。とは言え、私自身は静岡県の出身ではありません。生まれは関東圏ですが、育ち、そして今の住まい・職場も関西圏であり、これまで静岡県とは縁も所縁もありませんでした。しかし、この家でも職場でもない地域である『サードプレイス』(静岡県)で活動する楽しみ・面白さについて、実体験も交えながら紹介していきたいと思います。

学生時代の地域活動がルーツ


私の生まれは関東圏ですが、実際に育ってきた環境は関西圏でした。学生時代、そして社会人になった今も生活の中心地となったのは、大阪・京都・兵庫でした。この地域で生活をしてきて、関西に対して非常に強い愛着心を抱いております。生まれが関東圏ということもあり、大学進学時には東京の大学に行き、将来は東京で勤めたいという思いもありました。
しかし、夢は叶わず関西圏の大学に進学することになりましたが、大学生活を通じて関西に対してより強い愛着心を感じました。特に、ボランティア活動などの地域での活動を通じて、これまで馴染みのなかった地域の方々と関わる楽しさを強く感じました。関西圏でも、当然これまで行ったことの無い地域というものはたくさんあります。今振り返ると、結果的にはなりますが、関西圏で行ってきた地域での活動においても、自分の慣れ親しんだ地域よりも今まで足を踏み入れたことのなかった地域で活動する方が多かったように思います。
こうして、学生時代に地域での活動にやりがいを感じ、関西圏で就職をしようと考えるようになりました。

地域での新しい活動に参加できなかった社会人


社会人になると、地元での地域活動に参加する場面は減りました。平日は仕事、そして土日はゆっくり休みたいと思うようになり、社会人になってから継続して地域での活動に参加する機会は無かったです。いつの間にか、大学時代よりも私自身が閉鎖的になっていたと思います。交友関係も社会人になって、社外の新たな人との関りを持つ機会もほぼ無い状態でした。

大学での学びを通じた地域活動への興味


しかし、中小企業診断士の資格取得のため、1年間一緒に学んだ大学の同期との関り・繋がりを通じて、様々な方々と関わる楽しみを強く感じました。皆、住んでいる地域が異なる者同士が同じ課題・問題に対して一緒になり取り組むことは、大学時代に地域の方々と一緒に行った地域活動と同じであるように感じました。大学での学びは終わりましたが、これで終わりではなく、改めて新たな地域で地域に関わる何か活動がしたいと思うようになりました。学生時代は、関西圏の中で考えておりましたが、それ以上に範囲を広げて関西圏以外の地域で活動したいと思いました。元々、私自身が鉄道好き、学生時代も京都・大阪・兵庫で活動してきたので、関西圏から離れた新しい地域に行くことにそれ程抵抗はありませんでした。その中で、静岡県での活動に行き着いたのは当初からの狙いではありませんでした。

趣味から静岡県での活動


昨年、鉄道イベントに行くため、静岡県に行きました。これまで、新幹線で東京に行くのに通過してばかりであり、静岡県で降りたのは初めてでした。街のことについても特に調べておらず、ほぼ何も知識が無い状態で静岡駅を降りました。イベントまで時間が十分にあったので、静岡市内の街並みを歩いたりしておりましたが、初めて歩く街並みに気持ちが高揚しました。言葉でどう伝えたら良いのか、難しいですが、長らく関西圏で生活してきた自分にとって、これまでの生活圏とは異なる街の魅力のようなものを感じたのかと思います。
せっかくなら、この静岡県で地域活動ができないかと思うようになり、静岡県内で地域の活動に取り組まれている団体に問い合わせをした所、幸いにも受け入れて下さり、活動させて頂くようになりました。

『サードプレイス』の普及により地域活性化


まだ活動に参加させて頂き、決して長いとは言えませんが、この家でも職場でもない『サードプレイス』で活動する面白さを感じております。各地域には、当然特色があり、普段の生活圏以外の地域で感じ取ることで、自分自身にとっても何かしら新たな発見にもなるかと思います。最近では、地方で活動する魅力について紹介する書籍も増えているように感じます。近年は特に首都圏への人口集中が目立つと言われますが、自宅でも職場でもない『サードプレイス』が20代、30代の若い方を中心に広まり、休日はそれぞれが『サードプレイス』で活動するようになれば、地域の活性化にも繋がります。観光で訪れた、出張で来た、また私のように趣味がきっかけで来た、どんなきっかけであれ、見知らぬ地域に訪れてその地域に魅力を感じ、『サードプレイス』として活動してくれる、そんな方が1人でも増えたら良いと思います。

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