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裏の守護神

優勝するにあたって
沢山の応援や支えがあったからこそ
優勝できました。
本当にありがとうございます。
僕なんかよりも
ファン・サポーターの方々
が僕にとっては裏の守護神です。
今回優勝するまでに
直接関わってきて
支えてもらった方達
裏の守護神達のことを
書きたいので長くなります。
ぜひ読んでいただければ嬉しいです。


家族の支え

妻(これからはせいかと書きます)
せいかと2014年に出会い
本当に一文なしの大学2年生から付き合いました。
プロ1年目の試合にも出たことないC契約で
結婚しました。
付き合ってからも、結婚してからも
僕は誰よりも努力をしないと
下手だから上にいけない
だから練習後、試合後、オフ
時間とお金を自己投資して
自分中心に過ごしてきました。
なのでその結果、せいかとの時間など
多くのことを僕と一緒にいることで
犠牲にさせてきました。
努力したからといって
形や結果として残ったことなんて
僕はとても少ないし、
この先の未来もどのサッカー選手よりも
不安だと思います。
それでも僕には
いつも不安な姿を見せず
最高のサポートを愛情をもって
常に接し続けてくれました。

せいかは付き合った当初
僕よりも料理ができなかった人です。
大学時代から日々努力して作れるようになり
今年は今まで以上に食事にも力を入れたい!
とせいかに伝えて
フードトレーナーのみとまりさんと
年間契約を結びました。
僕の体と心の状態のベストな食材を毎食聞き
せいかが自分で作るメニューを決めて
初めの数ヶ月は3時間ほどの時間をかけて
毎日作ってくれていました。
今ではとんでもない手際で
メニューを決めて料理を作ります。
そのおかげで
怪我も少なく
怪我しても早期回復
体脂肪が減り、筋肉量が増えた
などシーズンをベストの状態で戦えました。
ただ今までは行っていた外食の頻度が減り
せいかの負担やストレスは計り知れないです。
それでも
私も健康になった
ダイエットになった
と僕にはそれが負担だといった素振りは
見せません。
私は私のやるべきことをしているだけだから
といつも言ってくれます。

僕は色んな人にぼろくそに言われたり
誹謗中傷を気にしてしまうことがあるので
よくせいかに相談します。
せいかは僕よりもその相手側の
人の気持ちや意図を汲み取るのに優れていて
僕みたいに言われた内容を表面的に捉えずに
公平な立場で考えて話を聞いてくれます。
だからその時の対処法を教えてくれたり
気持ちを切り替えるように言ってくれたり
それはあなたの被害妄想だよ
と感じたことを公平に答えてくれます。
どんな時もせいかぐらい味方であってくれよ!!
と逆ギレしたりもしました。
でも大体
いや90%せいかが正しいことばかりです。
そんなせいかと相談する機会も増えて
僕自身今シーズン通して
表面的な部分だけ正面から受け止めず
少しはその人の思いを汲み取れるようになれました。
メンタルの部分においても
愛のない誹謗中傷等に対して
気にしないようになりました。
ただ後で知ったのですが
僕にだけだと思っていた誹謗中傷は
せいかもsnsやスタジアムの声等を聞いて
辛い思いをしていたと知りました。
僕がサッカー選手で下手で頼りないばかりに…
でも今年は今までと比べてマイナスな声よりも
温かい声援の方が多いから嬉しいと話していて
もっと頑張らないといけないと改めて感じました。


子ども達

記憶には中々残らない年齢だと思いますが
はるや(4歳)とさく(2歳)に
優勝した瞬間を見てもらえたのは嬉しかったです。

優勝するまでの長いシーズン
子ども達の笑顔や元気に沢山救われました。
でも僕は反対に、子ども達に
辛い思いをさせてしまいました。
アウェイセレッソ戦での僕のミスです。
長男はしっかり言葉や空気を
理解することができてとても繊細な子です。
ミスした後の周りのサポーターの声や空気
にすごく落ち込んでいました。
まだ幼い子供にはとても耐えれないことであり
下手な自分を恨みました。
今でもその時の息子の気持ちを考えると
申し訳なかったなと勝手に涙が出てきます。
でもはるやは強くて、今では
セレッソ戦みたいにミスしちゃだめだよ!
と試合前に喝を入れてくれます。笑
優勝することができたのは、
彼らのパワーに支えられたことが大きいです。


偉大な先輩達

僕の成長の原動力は
偉大な先輩達です。

偉大なキーパーの先輩達

今まで出会った先輩達は
勤勉で個性も強く
それぞれのスタイルを極めた人達でした。
本当に吸収することばかりで
今でも届くような存在とは思っていません。
その中で特に僕の意識を変えられたのが
廣永遼太郎くんです。
遼太郎くんは
練習の中で黙々と試合のイメージを働かして
試合のための練習をします。
動きの微調整
セービングでの方向。手の出し方。
周りの個人に合った声かけのタイミングや質。
キーパーじゃないと分からない細部にこだわる
姿勢は間違いなく、僕の意識
GK陣の意識を変えました。

そしてなにより、誰よりも大きな器で
アドバイスをしてくださったり
話を聞いてくれます。
試合中も、側にいてくれるだけで僕が安心するので
遼太郎くんにお願いして
ピッチから見てもらっていました。
良いところは良い
改善するところは改善しよう
と親身になって接してくれます。
僕もこんな先輩になりたいなと目指しています。

偉大な先輩達

僕は神戸の偉大な先輩達が
正直とても怖くて苦手でした。笑

そう思っていた時は本当に半人前でしたが
今年はせいかや色んな人の話を聞いて
先輩達の今までの愛情をちゃんと受け取れるようになりました。
可愛くない僕みたいな後輩が
必死に食らいついて
ぶつけて
それをしっかり受け止めてくれて
また高い要求と言う名の愛情をくれて
また食らいついて。の繰り返しを
数年間も付き合ってくれて
優勝GKにしていただきました。
先輩達に比べたら大したことないのは
まだまだ変わりません。
結局最後まで引っ張ってもらいました。
これからは先輩達の高い要求は
逆に俺たちを引っ張っていけよ。
ということだと思います。
そのなによりも難しい要求に答えれるよう
不器用で下手くそですが
謙虚な気持ちで
引っ張っていける
支えていけるようになります!


シジマールGKコーチ

シジさんの存在は本当に大きかった。
僕だけじゃなく、GK全員に
成長できる
寄り添ってくれる
考えの相違を受け入れてくれる
そんな環境を作ってくれて、
一人一人に愛情持って指導してくれました。
良いプレー、ミスや失敗、怪我をした時など
全てにおいて
温かい言葉やハグ、ジェスチャー、表情
で僕達が安心するよう接してくれました。
GKは特別なポジションで
計り知れないプレッシャーの中プレーしている
選手への理解は、同じポジションを経験した人でないと分かりません。
なのでシジさんは唯一の理解者であり
GK全員に寄り添ってくれます。
体や心のコンディションを日々の練習から
一人一人に聞いてくれます。
言動だけでなく、行動に移して
練習に落とし込んでくれます。
怪我のリスクや試合に対しての不安も
本当に軽減されました。
なかなかこんな指導者とは
この先巡り合えないとおもいます。
僕達選手もそんなシジさんに
取り組む姿勢でリスペクトを伝えました。
シジさんを優勝チームのGKコーチに
することができて本当に嬉しいです。


ルーカス・ポドルスキ

僕は試合日は必ず、ルーカスからもらった
ストラッセンキッカーのリュックを使うと
ジンクスとして決めています。
使い始めて何年も経ちました。
決して綺麗とは言えないですが
ルーカスが背中を叩いてくれているような気がして
ルーカスのように強くなれる気がして
使い続けてきました。
僕にとってはルーカスも
間違いなく僕の守護神の1人です。


まだまだ多くの書ききれない
裏の守護神がいます。
僕はこのヴィッセル神戸を
背負う守護神として
まだまだ力不足でした。
サポーターの皆さんを含む
沢山の人の支えで守護神にしてもらいました。
絶対にまだまだ成長します。
これからも裏の守護神達を頼ります。
残り1試合残されています。
最後までよろしくお願いします!



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