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工程管理1


工程管理

工程とは

工程とは「入力を出力に変換すること」である。
製造業に当てはめると「材料(インプット)機械や設備などで加工(プロセス)しより有用なもの(アウトプット)に変換すること」
この流れを生産または製造といい、この製造の場を工程という。

管理とは

管理とは「方針に従い企業が目標を達成するため、人・物・金など
様々な資源を最適に計画し、運用すること
」である。

管理の機能は計画機能統制機能の2つに大別されます。

計画機能
将来の状態を予測し、目標を設定し、目標達成のための具体的な方法を決定すること。

統制機能
生産を指示、実行してもし計画と実際との差が大きければ計画変更をするか
差が小さくなるように処置をすること

管理において計画が悪ければ統制が困難になり
計画どおり進めることができなくなる。
一方統制が悪ければ計画と実際との差が適切に把握できず、
生産効率が低下してしまう。

よってどちらの機能も大切だが全体の生産性を高めるには
特に計画段階で良い計画を立てるよう心掛けることが必要である。

工程管理とは

「市場の要求を満たし、かつ品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)を満足する製品を生産するための計画・製造・統制からなる活動である」

生産活動

生産の基本活動

(1)予測
生産活動は需要の予測から始まる。
市場での需要あるいは顧客の注文の状態を推測することで
生産計画の元データとする。

(2)製品設計
市場調査の結果と顧客ニーズに基づき、
これに技術的検討を加え、基本的な機能を設計(機能設計)し
低コストで生産できるように材料や製造方法を決める(生産設計

(3)工程設計
効率よく生産するための工程が設定され、
次に生産方式が設定される。

(4)生産計画
与えられた仕様を満足する製品を、
必要な納期に必要な量を効率よく生産するために立てられる計画。
手順計画、工数計画、人員計画、資材計画、日程計画からなる。

(5)生産実施・生産統制
指示された生産を行う。
そして指示された通り作業が行われているか現状を把握し、
生産統制を行う。

(6)試験・検査
完成した製品の「検査」、出荷前の製品の
性能を調べる「試験」を行う。

(7)在庫
調達活動、生産活動、販売活動を効果的に行うために、
活動に伴って生じる様々な変動を吸収するための緩衝(バッファ)としての
在庫が必要となる。

(8)出荷
需要に応じて製品を出荷する。

生産活動の流れ

日常の生産活動では上記の基本活動が繰り返されるが、
生産形態によって生産活動の流れは異なります。

見込み生産

見込み生産の場合
需要予測→製品設計・工程設計→生産計画→生産→検査→在庫→受注→出荷
※見込み生産では需要予測から活動のスタートとなり、
受注前に在庫を持ち受注によって出荷されます。

受注生産

受注生産の場合
受注→設計→生産計画→生産→検査→出荷
※受注生産では顧客からの受注がスタートとなり、
受注ごとに製品を設計し、生産を行い出荷します。

次回は生産形態、生産方式になります。


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