見出し画像

工程管理4


生産計画とは

工程管理の仕事は生産計画と生産統制に大別され
生産計画とは「生産量と生産時期に関する計画」である。
生産計画の段階で良い計画を立てればその後の生産統制での
仕事が少なくなるため生産性を高める上で
良い生産計画を立てることが重要となってくる。

一般に生産計画は以下の3つに分類される。

大日程計画

この段階では生産計画の元となる需要状況は確定しておらず
現段階での生産能力の過不足のみが分かっている状況である。
経営方針に基づく期待利益を確保するために
どのような生産活動をすればいいかを明らかにし、
設備や人員の補充が必要かなどを決定していく。

中日程計画

大日程計画に基づいて作成される。
この段階では需要状況はある程度確定しており
何時までにどれだけの設備、人員、資材が
必要なのか分かっており、それらの手配を行う。

小日程計画

この段階では需要状況は確定。
必要な設備なども設置済みであり、
どの仕事を、どの職場で、いつ開始して、
いつ完了するかを計画する。

工程計画

手順計画

手順計画とは「製品を生産するにあたり、その製品の設計情報から、必要作業、
工程順序、作業順序、作業条件を決める活動」である。
目的として

  • 最適な製造方法の決定(作業時間の最短化)

  • 製造方法の標準化(工程作業時間の安定化)

  • 作業分担の適正化(工程間作業時間の平準化)

があります。
製造工程の種類とその順序を決め
各工程の作業内容と使用する設備と治工具
必要な技能レベル別人員数などを決めます。

手順計画では手順表や工程表、作業標準書などの
帳票を作成をする。

工数計画

手順計画によって決定された加工手順及び生産量の情報に基づいて、
必要な仕事量を工程別に人・日、人・時などの工数として算定すること。

負荷計画、日程計画の情報となるほか、人員計画や原価計算にも用いる。

工数とは

「仕事量の全体を表す尺度で、仕事を一人の作業者で遂行するのに要する時間
1人日の場合「一人」で作業すると一日かかる仕事のこと。
1人時の場合「一人」で作業すると1時間かかる仕事のこと。

工数は手順計画で決められた手順表をもとに、
それぞれの作業に対応する作業時間を標準時間資料から計算する。

他に基準日程計画、負荷計画、日程計画がありますが
続きは次回に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?