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工程管理5

基準日程計画

基準日程とは各作業に必要な標準作業時間に、運搬や停滞などで
発生する時間を加え、加工手順に従って並べ、注文全体の生産に必要な
所要日程を明らかにしたものである。

製造開始してから出荷するまでの基準の日程となるため、
納期が示されたとき、納期内に作業完了するために各工程を
いつまでに開始しなければならないかを知ることができる。

負荷計画


基準日程に従って、納期までの期間内に作業完了するよう
各工程に仕事量を割り当てること。
負荷配分」ともいう。

負荷計画が上手くいかない場合
負荷>能力 生産が追いつかず、納期遅れ
負荷<能力 手待ちなどのムダによる生産効率の低下
などが起こってしまう。

負荷計画の作成はまず、
基準日程に従って各工程に負荷し、負荷の平準化と生産時期の調整を図る。
その時に負荷量が能力を越える工程があるときは対策を講じなければならない。
対策として
①余力のある他の工程に負荷を移せないか
②作業員増加、残業対応で納期を守ることができるか
③外注が可能か
を検討し実行する。

日程計画

各工程に負荷された仕事に対して、作業の開始・終了時刻または
作業にかかる順序を決めること。
日程計画を立てることを「スケジューリング」という。

日程計画の目的は
各工程、各作業で決められた納期を守り、
設備や作業者の稼働率向上を図りさらに、
受注から生産完了までのリードタイムの短縮をすることである。

工程の生産性向上納期維持が計画の重点である。

スケジューリング

スケジュール

スケジュールとは「仕事の構成要素の順序づけと、それぞれに対応する期間との
関係を示す計画」と定義されており、スケジュールを立案することを
スケジューリングと呼ぶ。

生産スケジューリング

生産スケジューリングとは
「製品や部品の製造を行うにあたって、使用可能な資源の制約下で、
製品や部品それぞれの工程ごとの着手時期、終了時期、着手順序、
使用設備を決めること」である。

生産スケジューリングには設備の構成や配列によって
様々な方法がある。
スケジューリングの良否による影響は大きく、納期遅れだけでなく、
機械、作業者の稼働率も大きく変化してしまう。

代表的な手法として
・ジョンソン法
・順序づけ法
・ディスパッチング法
・PERT法
などがある。
個別に詳細を書くと長くなるのでまた別の記事でまとめたいと思います。


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