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バンドン工科大学のキャンパス案内【続き】

サッカーワールドカップU17 2023がインドネシアで開催中です。日本では話題になっているのでしょうか。
実は、日本代表のグループはバンドンで予選を戦っているため、バンドン工科大学のグラウンドで練習してます。
何度か練習予定日に見に行ったのですが、まだ一度も見ることはできていません。アルゼンチン戦の後も、励まそうと思って行ってみたらおらず、警備員に聞いたら休みだと言っていました。残念。
あきらめず最後まで頑張ってほしいです。

前回キャンパス案内を投稿後、さらに探索を続けていますので、前回ご紹介しきれなかった場所や施設について、ご案内させていただきます。


■ 憩いの川床(かわどこ)

わたしが勝手に川床と名付けているだけで、別の名称がついています。
鴨川というよりは貴船の川床をイメージしています。

ちゃぶ台を挟み団らんする場所です。くつは脱がなくてよいのですが、思わず脱いでしまう人たちもいます。
貴船は上流にあるので、川がところどころ滝のようになっているのが特徴で、こちらの川床も人工ですが滝を用意しています。

水は床の下を通って抜けていく。金魚もいます。

■ カッコいいラウンジスペース

これは都市工学学科のラウンジで、OBたちが寄付して作ったみたいです。
ちゃんとしたデザイナーが設計したんだろうなと思わせるカッコ良さ。
全体の統一感、机のランプもさりげなく暖かみのあるレトロなデザインで、もう素晴らしいですね。
なんとなく山小屋感があります。
2023年5月に完成したばかり。

ここは2階部分。一階は天井が低めなんですが、それがまた全体と調和していて、木の階段もカッコいい

■ 図書館

わたしは図書館の雰囲気が好きで、本がたくさん並んでいるだけでワクワクするタイプです。
学部ごとの図書館は見つけていたのですが、ついに中央図書館を発見しました。5階建でスペースは申し分ありません。
問題は本の種類です。理系の大学なので理系関連の教科書だらけなんですよ。わたしは地質学のコーナーでインドネシアの地質の本を探し、あわよくば温泉の本がないかよく見ましたがありませんでした。
同じく農業のコーナーでインドネシアのコーヒーについての本を探しましたがありません。
司書の方にも確認し、そもそもインドネシアの歴史について本自体がないことがわかりました。世界のことを勉強するのは当然大事だけど、自分たちのことを知るのはもっと大事です。
大学同士のネットワークがあるだろうから、例えばインドネシア教育大学とか、パジャジャラン大学にはさすがにあるから、頼めば借りられるんじゃないかとと思ったら、そういうネットワークはないそうです。

ちょっといまいちな図書館でした。教科書しかないのは図書館ではないですね。大学は知の探究をする場所で、図書館はその中心なんですから、むしろ教科書以外の本をたくさん置いてほしいです。

■   水流の実験施設

水濠に囲まれた怪しげな建物があるので入ってみると、中にいたインドネシア人研究者から「日本人か、よく来た」と歓迎され、インドネシア語で施設の詳細な説明を受けました。東北大学の研究室が設計に携わったというようなことを言っていました。
残念ながらほとんどわからず(泣)。

水流の中ででプロペラを回して水流の変化を調べ抵抗が少ない形状をテストしていたり、物体の抵抗データを取ったりしていました。
また、バンドン北部にダムを建設しようとしており、ダムの形状についてミニスケールの模型を作って水圧がどのようにかかるか実験していました。

■ 秘密のトンネル

秘密ではなく公然のトンネルなのですが、看板もないしわたしは全く知らなかったので、秘密のトンネルと名付けています。

わたしが筋トレ好きで、しょっちゅう大学のフィットネスに通っていることがクラスメイトに知られてきました。
授業が終わってからどのようにフィットネスに行っているかの話になり、いや普通にこうやってぐるーっと回って通っているんだよと地図を見せながら説明したところ、「えっ何?トンネル使ってないの?」とITBの学部卒のクラスメイトに言われました。

トンネルなんてどこにある?と聞いたら詳しい場所を教えてくれたので早速行ってみます。
途中までは行ったことがある場所でした。そこをさらに奥に進むと現れました。思っていたより大きいです。
道を渡らないで行けるうえに、近道にもなるので一石二鳥です。

地下防空壕のような建造物

■ 謎の道

大学から寮に帰るとき、森の中の空中回廊がちらちらと見え気になっていました。

柵の内側の森の中に、謎の空中回廊が続くのがちらちらと見える。

延々と続いており、いったいどこから始まってどこで終わるのかずっと気になっていたので、休みの日に確かめに行きました。
休みの日は市民がたくさんやってきて憩いの場所になっています。

■ 芸術村

謎道があるエリアに芸術家集団が集まっている場所があります。
アトリエが立ち並ぶ他、彫刻系のエリアもあり、カフェも併設されています。
休みの日には青空デッサン教室や、似顔絵大会が開かれます。
また、展示場もあり、よく個展が開かれています。
わたしが話を聞いた画家は、バンドン工科大学のOBでした。髪とひげが長いときのリリー・フランキーみたいな風貌のおじいさんです。

右手のあずま屋がカフェ 食事もできます
左もカフェで絵がたくさんかざってあります。
アトリエが並ぶ
夜のギャラリー。無料だったり有料だったり。この日は無料

■ Saragaフィットネス

一般にも開放されており、一般料金20,000ルピア、学生料金15,000ルピアです。日曜午後は学生無料。
器具は古いものの、種類は豊富でまったく不満はありません。フリーウェイトもちゃんとあります。わたしの高校時代の筋トレ器具を見ているようで懐かしいです。

わたしが一番気に入っているところは、はだしでもよいところです。筋トレするのになんで靴をはかなきゃいけないのかと前から不満に思っていたので、最高です。
ダンベルや重りを足に落とすから危険だと日本では言われていましたが、安全靴を履かない限りリスクはほとんど変わりません。

筋トレに行くのに上履きが必要だと荷物が増えるんです。

色合いがコマツ、またはファナックを思い起こさせます。

■ スイミングプール

学生料金10,000ルピア。わたしはまだ利用したことはありませんが、フィットネスの施設の屋上にあり、グーグルアースだときれいな水色で表示されます。
わたしがプールの入り口をさがしてうろついていると、いきなりインドネシア人のおばちゃんから普通の日本語で話しかけられました。鹿屋体育大出身のインドネシア人講師でした。この大学は多士済々ですね。

水色になっているとことがプール。1Fにフィットネス、事務棟があります
400メートルトラックの左右はテニスコート

■ グラウンド

400メートルトラックと、全面芝生のサッカー場があります。
最初見たときは荒れ果てていましたが、インドネシアで行われているサッカーワールドカップに合わせ、芝を張り替え整えていました。
今はバンドン予選を戦うチームの練習場となっているため、一般利用はできなくなっています。

ワールドカップが終わる12月2日に再オープン予定です。

芝生を張り終えた直後(10月はじめ)。今はここから1か月で芝も根付いて青々してます。、

ご参考まで、前回の記事はこちら


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