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インドネシアMBA 合格までのプロセス Part2. 出願

志望校を選んだらいよいよ出願となります。

どの大学も1月入学と8月入学に分かれ、更に出願もそれぞれ3回に分かれている(3バッジ制)※。大学のwebsiteに行き、Adimissionのページを見てスケジュール、必要な書類を確かめ、ざっくりと計画を立てましょう。

※23年8月入学から8バッジ制になってました。最新情報を取るようにして下さい。

2022年現在、インドネシアの大学は海外から受験してくることをあまり想定していないあるいは慣れていないようで、思いのほか時間がかかりました。余裕を持ってご準備頂くことをお勧めします。
要は、バッジ1から手続きを開始し、失敗したり時間切れになっても2nd, 3rd batchで継続していくと良いと思います。

それとここも抜けがちですが、会社員であれば合格したのですぐに辞めますという訳にはいかず、またVISAの準備もあるので、3ヶ月くらいは余裕が欲しいところ。
バンドン工科大学は、1月入学で合格した場合でも8月入学まで入学を延ばせる制度があり(Registration fee 100万ルピア)、余裕を持った準備ができます。
バッジ3で合格すると合格発表日が12/28で入学式が1/16なので間に合いません。

ちなみに、私が米国のロースクールに留学したときは10月に願書提出、12月から1月にかけて合格通知が来て、授業開始は9月でした。
私は家族連れでしたので、授業が始まる前にセットアップを完了させようと8月から準備プログラムを取りました。

1.受験者登録 Registration
Admissionのページからregistration を行う。
名前、住所、生年月日、メールアドレス、電話番号だけでなく、宗教、結婚してるか、服のサイズ(バンドン工科大のみ)なども聞かれる。
ここで困るところはあまりなく、出生地の選択肢に外国がない時くらい。

基本インドネシア語なのでgoogle翻訳は必須です

2.必要書類のアップロード
Registration後、必要書類をアップロードしていくプロセスに入るのだが、困ったのは2点。
1つ目は写真のアップロードができなかった(バンドン工科大のケース)。JPEGで容量も少なくなるようにしても出来ず、そのせいで2nd Batchは時間切れになってしまいました。
インドネシアの証明写真は背景が赤なので、赤じゃないからかとか、気になりましたが、結局原因は分からずじまい。
最後はadmission officeにメールで送り、彼らにアップロードしてもらいました。
2つ目は100万ルピアの受験料のカード払い(バンドン工科大のケース)。なぜか受け付けられず、原因も分からずもうダメかと思っていたら急にできました。締切まであと1日だったのでドキドキでした。

あと、保険に入っているか聞かれ、今の会社の保険証のコピーをPDF化して載せましたが、大丈夫でした。日本語だったのにどうしたんでしょう。
他にも留学後の住所を書くところ(今の日本の住所にした)も不安でした。普通入学してから住むところを決めますよね。

3.英語力の証明
結局TOEFLがあれば何とかなります。
最初はTOEPとかAcEPT(Academic English Proficiency Testを受けるよう言われ、メールでTOEFLで良いのではとやり取りし説得しなければならず面倒でした。(ガジャマダ大学の場合。ITBはこなれていて最初からTOEFLでOK)。TOEFLで要求される点数はアメリカの大学院に留学するより低いので苦労する人はあまりいないと思いますが、古いスコアは使えないので新たに受ける必要があります

ちなみに、私は2003年にCBT時代に受け257、2008年にiBTを受け100でしたが、2022年に受けなおしたら80になっていてショックでした。過去問も解いてから臨んだのですが、最近使わなくなったせいで落ちてました。80でも余裕で基準より上ですが、過去問をさらに2セット買って勉強しました。
結局3回受け、お金もかかるので止めました。91どまりです。

4.推薦状
2008年にアメリカに留学した時はまだゼミの教授が現役でしたが、さすがに今回は退任されていました(調べたら他の私大の学長をされてました)。
上司ではダメなのか、アカデミックなバックグラウンドが必要なら自分の人となりを知っている知り合いの教授は何人かいるので頼めるが、とメールでやり取りし、最後上司で良いとなりました(ガジャマダ大のケース)。
英語の要件をやり取りした時も感じました、いい加減というか、その場しのぎの回答で結局余計に分からなくなることが多発し、インドネシアってこうだったなと懐かしく思い出しました。

バンドン工科大はその点ではほぼスムーズでしたね。メールを何度やり取りしても名前を書かないのには困りました。
ずーっと To whome it may concernかSirs and Madamsにしてました。
推薦人のメールアドレスを書きましたが問い合わせは行っていないようです。

5.エッセイ
MBAの選考プロセスで最も重要とアメリカ留学時代に聞いていましたが、インドネシアの場合はA4用紙1枚から2枚以内で、重要視されていないように感じました。
実際どの程度重きを成すか聞いていないので不明です。

過去の経験、なぜこの大学のMBAを志望するのか、MBA後何をしたいのかを書くよう指示がありました。
私の場合はジャカルタ駐在時のMBOプロジェクトに注力して書きました。20年近く前の話なので直近のプロジェクトも触れようかと思ったもののスペースがなく諦めました。

その後の集団面接では一切聞かれませんでしたし、なんなら同じお題で自己紹介しろと言われました。ちゃんと読んでくれているんですかね。

6.成績証明書と卒業証明書
GPAが3以上というところが多いです。

私が学生だった90年代、うちの大学は優、良、可、不可(不可は成績証明書にのらない)で、飛び抜けてできる人は秀でした。これが英語版になると、A,B,Cになり、優は4点換算です。秀がないのでこれは想像ですが、秀はSとか記載されているかもしれないです。おそらく、今の時代は秀がAで4換算、優がBで3なのだろうと想像しています。
私の時代はラッキーだったということですね。下駄をはかせてもらえています。

以上の話は2022年に私が受験した時の話ですので、同じようにやれば大丈夫かというと分かりませんし、毎年変わっていくものなので、必ずご自身で調べ不安に思うことは直接Admission officeに問い合わせ下さいね

Part 3へ続く


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