見出し画像

バンドン工科大学MBA 最後のセメスターが始まる

もう始まっているんですが、書いてないなと思い書くことにします。
9月~12月の4か月が第4セメスターで、これが最後になります。
セメスターは日本でいう学期ですね。
時が経つのは本当に早い。

過去を振り返るとこんなスケジュールでした。
- 1セメスター:2023年8月~2023年12月
- 2セメスター:2024年2月~6月
- 3セメスター:2024年7月~8月
- 4セメスター:2024年9月~12月
2025年1月から修士論文の査読(ディフェンス)を行い、4月が卒業です。
間に合わない人は10月の卒業を目指します。

わたしの成績は3セメスターが終わった時点でAが8つ、ABが2つ、GPAは3.91です。
ここまでいいとは予想していませんでした。


❏ 授業は必修科目+選択科目に変わる

4セメスターから自分の好きな授業を選ぶようになります。
ただし、自分の専門をまず決めて、その専門の中から選ぶと言うルールになっています。

専門は専攻者が多い順に、Finance、Marketing、Organization、Entreprenaurshipなどです。
ちなみにわたしはGeneral cource(一般)を選びました。
わたしを含め2人しかおらず、結局もう一人は別の専攻に変えてしまいましたので、今はわたし1人です。

なぜわたしがGeneral courceにしたかというと、修士論文のテーマを自分の専門から選ばないといけないこと、指導教官を専門のなかの先生から選ばないといけないことが原因です。
General courceであれば、専門がない以上、理屈上は何の縛りもないはずだと思い選びました。

好きなテーマを選び、好きな先生を選びたいので、General courceにしました。このコースの授業が受けたかったからとかではありません。

❏ わたしの取った科目

  • Entrepreneurial Leadership(選択)

  • Management for Innovation, Technology and Entrepreneurship(必修)

  • Strategic Management and Agile Enterprise(必修)

  • Knowledge Management for Innovation(選択)

  • Final Project(必修)修士論文

わたしのプログラムであるYoung Professional Courseの学生たちは、私以外General Courceを選ばず、みな明確な専門があるコースを選びました。
その結果、わたしのコースは人数不足で開催されないリスクがありました。
最低7名は選択しないとコースが開催されないのです。

わたしの場合、社会人MBAの週末コースの人たちに混ぜてもらうことで、参加が可能になりました。
選択といいつつ、General courceを取ると必ずこの2科目を取らないといけないので、必修に近いです。

❏ 社会人MBAの週末コースはどんな感じか

わたしが混ぜてもらったクラスは、わたしと同じ2023年8月スタート、2025年4月卒業のスケジュールで進んでいます。

社会人MBAは週末集中コース平日夜間コースに分かれています。
週末集中コースはこんな感じのクラスです。

  • 授業は土曜と日曜の朝8:00から15:30までほぼ終日行われる。

  • ハイブリッドと言われ、オンライン授業を組み合わせる。そのため大半の生徒がオンラインで参加する。

  • 土曜は実際に授業が行われ、日曜は先生も含め完全にオンラインになる。土曜の授業には毎回3名くらいしか出てこないので、過半数はオンラインで参加。

  • 学生は最低3年のビジネス経験があることが求められる。そのためみなある程度の経験があり、管理職(マネージャー)経験がある学生もいる。

  • General courceを専攻したのは週末MBAコースの受講者のうち8名。他の40名はFinance、Marketingなどを専攻し、General course専攻が一番少ないらしい。

  • 昼ごはんを他の週末MBAの学生たちと一緒に食べたが、みな若く20代。

授業のレベルは、社会人経験があるだけに質問内容、回答内容が具体的で経験に基づいている。
また、普段の話ぶりや態度は落ち着いており、学生っぽいバカ騒ぎがない。

丸1日授業は、間に休憩をはさんだとしてもきつい

土曜日は実際に教室で受けるので集中力が続きやすいのですが、それでも昼食後の13:00から15:30は集中力を保つのが厳しいです。

日曜は完全オンライン授業で、かなり厳しいです。わたしはオンライン授業が合わないと今回実感しました。
双方向は技術的に確保されているのですが、授業はどうしても一方的な感じになりがちだし、質問もタイミングが難しい。

結果として集中力が保てません。
土曜の授業が集中時間7割としたら、日曜は2割以下です。

また、完全にオンラインでやるので、グループワークがとてもやりにくい。一度も会ったことがない学生とやらないといけないのです。

❏ 授業で勉強している内容のご紹介

今2つ進んでいるのでその2つのご紹介です。

(1)Entreprenaurial Leadership(週末MBAコース)
日本語に訳すと「起業家的なリーダーシップ」になります。
勘違いしていたのですが、起業家のリーダーシップではなく、あくまでも起業家的なリーダーシップです。
どういうことかというと、大きな組織のマネージャーとして起業家的なマインドを維持してリーダーシップを発揮するにはどうしたらよいかという内容です。

おもしろいのは、先生の1人が文化人類学を専門にしている点です。
文化的な違い、異文化との交わりといった観点で、リーダーシップを語るというもので、わたしにはなかなか面白い授業です。
また、わたしがいることで多角的な視点を入れることもでき、貢献もしやすいです。

この先生はフィールドワークをいろいろやっていて、一番詳しいのはムンタワイ諸島(スマトラ州パダンの沖合の島々。外国人にはサーフィンのメッカとして有名)の少数民族で、ミナンカバウの文化にも詳しいです。

先生によれば、ウダマコトというのはミナンカバウ語では最高の名前らしいです。
ウダというのはBig brother(お兄さん)の意味で、ウダ〇〇というと、〇〇兄さんという呼びかけになります。ジャカルタでいう「マス」にあたります。
マコトは、マレー語のMakohta(王様のかぶる冠の意味)がミナンカバウではなまってマコトになるらしく、Makoto Hotelというホテルがパダンにあると言っていました。

どうでも良い話ですいません。

(2)Management for Innovation, Technology and Entrepreneurship(これまでと同じクラス)
イノベーションとは何かという定義から始まりました。
イノベーションとインベンション(発明)の違いとか。
わたしからするとなんとかくこじつけ感があります

ただし、わたしが好きなケースを読んで議論するタイプの授業なので、その意味ではおもしろいです。
テスラのケースやeFisheryのケースをやりました。

eFisheryってどんな会社?

eFisheryは日本では知られていない会社と思いますので簡単にご説明します。

時価総額1billion(1500億円)を超える未上場企業でいわゆるユニコーンです。
最近はやりの貧困対策、環境問題などに取り組む社会起業家的な側面もある企業で、注目をあびています。

何をしている会社かというと、零細養殖業者向けに、スマホのアプリで管理できる自動エサやりシステムを提供していて、今は生産された魚やエビの流通、資金供与といったファイナンスまで広げています。

社長はバンドン工科大学の学生時代に、家業の養殖業をサポートするために友人と手弁当でシステムを作った人です。学生企業家です。
零細業者を助けようと、彼らの要望を聞きながら技術を開発しサービスを拡大しているうちに大きくなってしまった感じの会社ですね。

授業は最近はやりのオープンイノベーションや、コーポレートベンチャーキャピタルもやります。
わたしの得意分野になります。

これまでの傾向として得意分野ほど成績が悪い(といってもABですが)ので、やりすぎないように注意です。
ちょっとやりかけてしまっています。違うんじゃないかなと思うところは授業では言わず、Noteに書くことで発散させたいと思います。

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?