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インドネシアの島めぐり29日目 ハルマヘラ島を東から西へ 温泉に入る

今日はトベロの町を出て、島を横切り、西岸のジャイロロにやってきた。
もう1日トベロにいる予定だったが、偶然ジャイロロに戻らないといけない運転手がいて、安く乗せてもらうことになったのだ。

トベロの町を出たのが12:00近く。その前にトベロの北30キロにあるガレラ湖とマムヤ温泉を訪問した。

アケサフ マムヤ温泉

アケサフという名前は確かティドレ島でもあった。ということはAkeが水、Sahuが熱いで、温泉の意味ではと思って聞いてみたらその通りだった。

道沿いに大きな看板が出ていてわかりやすい。

入場料10,000ルピア(100円)を払い温泉に近づくと人がたくさんいる。
インドネシアの温泉でここまで人がたくさんいるのは初めてだ。

高校生らしい集団に「今日は学校は無いの?」と聞いたら、金曜でお休みとのことだった。「あの子供たちは学校に行く前の歳だけどね」と言われた子供たちは全裸で温泉を楽しんでいる。
親子ともに石鹸やシャンプーで泡まみれのまま温泉に浸かってしまう。

これはまいったなと思いながら、まあ広いから薄まって大丈夫だろうと入ってみた。
素晴らしく透明で、ぬる湯が気持ちいい。

高校生に「源泉はどこだろうか」と聞いたら3箇所を指差し教えてくれた。いずれも窪みができている場所だ。

向かって右の方が水流の勢いがいい

近づいてみると、1箇所はそこまでではなかったものの、もう1箇所は強い水流でお湯が湧き出ている。
わたしは手ですくって味を見てみた。
若干ミネラル分のえぐみを感じるが、おそらく単純温泉だと思われる。

考えてみると、地元の人たちと思われる親子連れや大人たちは、温泉のお湯が外に流れ出る近く、要は下流を意図的に選んで体を洗ったり歯磨きしたりしているようだ。
地元ならではのマナーがあるのかもしれない。

温泉のお湯は外に流れ出た後さらに2つのプールに流れ込むようになっていて、そこではご近所の女性たちが洗濯をしていた。
温泉は生活の一部になっているようだ。

小さな女の子もお母さんたちに混じってお手伝い

温泉を出た後、ガレラ湖に行ってみた。
なんてことはない普通の湖だったが、インドネシアには珍しくゴミがほとんど落ちておらず驚いた。
写真をのせておく。

ホテルに戻る途中で、運転手にジャイロロ行きの車が止まっている場所に連れて行ってもらったところ、冒頭に書いたように、ちょうどよく運転手が見つかったというわけ。

ジャイロロへ車で向かう

ジャイロロはトベロから200キロ離れており、今までの島めぐりの経験で言えば昼食休憩を入れて6時間くらいかかってもおかしくない距離だ。
今回は道が良かったのと、運転手がかなり飛ばしたのもあって3時間半で着いた。
最後の40キロくらいで幹線道路を外れてからは道が所々荒れはじめ、時間がかかった。

途中の景色はあまり良くない。
サゴ椰子の林の中をずっと走り続ける感じだ。
高い山に登るわけでもなく、見晴らしの良い場所があるわけでもなく、海沿いもあまり通らない。

途中でテルナテ島が大きく見えて驚いた。ジャイロロはここから北に行くので、テルナテからは離れる。

ハルマヘラ島で見かける動物

いつもやっているので、今回もやってみる。
全体的に動物の密度は他の島に比べると低い気がする。例えば一番よく見る牛でさえ、他の島の牛の数に比べると少なく、密度は半分とか1/4くらい。

  • 牛: 一番みる。水牛は全く見ない。茶色、黒、白がおり、インドで見るような肩に大きなコブのある大きな牛を見かける。テルナテやティドレでもそうだった。

  • 犬: 牛の次によく見る。どうやらキリスト教徒が固まって住んでいるエリアに集中しているようで、どこでも見かけるわけではない。

  • ニワトリ: 犬と同じくらい。町中の方がかえって見かけるくらい田舎にいないので驚く。

  • ネコ: ほとんど見ない。家の中に隠れているのかもしれない。

  • ヤギ: 3頭しか見ていない。インドネシアでは考えられない。運転手にヤギを見かけないのはどうしてだと聞いたら、ヤギがたくさんいる地区もあると言っていたので、たまたま通り道にいないだけなのかもしれない。モロタイ島にはもう少しいた。

ジャイロロの町を散歩

安いホテルを探して町の外れに来てしまったので、本当の町ではないが、ウロウロしてみた。
人々はあまり人懐っこくない。これはトベロも同じ。トベロの郊外にある温泉や湖も同じだ。

ただ、そういう中にも外国人好きな人はいて、今日話した浄水を販売しているおじさんはそんな1人だ。

インドネシアの島めぐりをして田舎に行くと、虫をおびき寄せてバチバチと電気で殺す装置のような青白い光を発している装置を見ることになると思う。
特に夜は目立っていて、わたしは前から何の装置か気になってよく覗いたりしていた。

今回は、おっあるな、と店を確認しただけでおじさんと目が合い、話しかけられた。
そのうちぜひ俺の自慢の装置を見ていってくれと中に入れてもらい、井戸で水を汲んでいる場所や、汲みたての水も飲ませてもらった。
ミネラルが豊富に入っているんだと言っていた。

「うちの子供たちと一緒に写真を撮ろう、これを学校の先生に見せたいんだ」と言われ撮影した。

全く物おじしないお父さんと比べると、息子たちはまだ少し恥ずかしさがあるようで、最初は遠慮気味だったが、途中から慣れだすと若いだけに勢いがあった。

旅ならではの楽しい交流だ。

明日は今日送ってくれた運転手に頼んで温泉巡りをする予定にしている。

最後にタイミングを逸したのでここに写真を載せる。

子供かと思ったらおばちゃんだった


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