最難関中合格の秘訣 親の役割・塾の役割
(20回目)
Ⅳ.最難関中突破のための塾の役割
[4] オリジナルテキストは疑ってかかれ!
オリジナルテキストがある塾はいい塾だ、という評価が世の中では下されています。しかし「うちはオリジナルテキストを使っています」と説明されて、すぐに「ここは、いい塾なのだ」と納得してはいけないのです。そのテキストを本当に自分のところで作っているかどうか確認する必要があります。
何故かというと、オリジナルテキストを謳いながら実は表紙だけその塾の仕様に変え、テキストの中身そのものは教材会社に外注しているケースがあるからです。これは教材販売会社にも責任があるかもしれませんが、「中身は私たちで作りますから、表紙だけオリジナル風にしたらどうですか」という売り込みがけっこう多いのです。
それなら、テキストの奥付を見ればオリジナルであるかどうかがわかると指摘される方もおられるも知れません。しかし知恵が働く業者は奥付も塾の名前に変えてきます。すると、それも確固たる判断材料になりません。本当にオリジナルかどうか、見抜くのは簡単ではありません。ですから、「うちはオリジナルテキストを使っています」という話が出たら、こんなふうに質問してみるといいのではないでしょうか。
「そのテキストを作成された先生はどなたでしょうか。その先生から中身について詳しくお話していただきたいのですが」
本当のオリジナルテキストでない塾には嫌な質問です。でも、こういう嫌な質問をどんどん投げかけましょう。それでも嫌な顔をする塾はいい塾ではないと思います。こういうときに積極的に実態を述べようとする塾がいい塾なのです。
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