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最難関中合格の秘訣 親の役割・塾の役割

(21回目)
Ⅳ.最難関中突破のための塾の役割

[5] あおる競争主義はダメ!
 塾では、生徒の成績によってクラス替えをすることがあります。いわゆる学力別クラスです。競争心を身に付けさせて勉強を頑張る力にする効果もあるのですが、単に「人に負けるな」と精神主義を振りかざす塾はよくありません。
 同じ学力別クラス編成を行っていても、自分で自分のレベルを自覚し、どうしたら自分の学力を上げていくことができるかを科学的根拠に基づいて気付く場を与えているかどうかがポイントです。成績表や実力評価などの科学的なデータ、そして先生のコメントによって、生徒一人ひとりが自分の現在のステージを知り、どこを補強していけばいいかを先生や保護者にアドバイスを求め、もう一段階高いステージに行く道筋ができていることが重要です。
 そしてクラスを落ちたときは「怠けたので下がったんだ」とか「テストで大きな失敗を連続したから下がったんだ」と本人が自覚し、「頑張れば上がれるんだ」「テストでミスをしなければ上がることができるんだ」とわかればいいのです。頑張る視点が本人にあるか、まわりにあるかでずいぶん違ってきます。
 とはいえ、まだ10歳、11歳の子どもですから、クラスを落ちたときは心のケアも大事です。担任の先生が電話でフォローしていくような体制があればそれはいい塾です。

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