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最難関中合格の秘訣 親の役割・塾の役割

(24回目)
Ⅴ.最難関中合格の秘訣

[2] ピアエデュケーションの意義!
 低学年のお子様をお持ちの方には少し早い話かもしれません。しかし、早いうち、幼いうちから非常に重要になってくる「ピアエデュケーションの意義」を是非ともお子様と共有していただきたいのです。それはそのような環境下にお子様を置いていただく、これが親の役割でもあるし、塾もそのような環境を全力で提供していると考えるからです。
 私は算数の講師ですが算数を教えているときに、このような解き方があるんだよ、ということを教えます。すると授業を受けている子どもたちはそういうふうにして解くのかと理解してくれます。では次にこの問題をやってみよう、と演習も含めてやらせてみます。すると、子どもたちの手がすぐ挙がるのです。指名すると「先生!先生と答えは一緒だけど僕は、私はこんな考え方で解いた」と発言してくれます。
 これを聞いた私を含む講師はその子が何を言っているのかすぐに理解します。また、理解できないと希学園の講師ではありません。子どもたちが100人いれば100通りの考え方があるわけです。講師はその子どもたちの一人一人の考え方に尊敬の念を抱くわけです。
 そして、ここからが希学園の授業の始まりなのです。私も、何故この子はこのような考え方をしたのだろう、と考えるわけです。そこで「そんな考え方は間違いだ」と言うのは絶対に駄目な対応です。我々は絶対に否定の言葉は出しません。子どもたちは、何かを考えたからその思いを発露したわけです。それを引き取って自分なりの今までのインテリジェンス(知力)や経験を混ぜ合わせて「今、あの子が言ったことはこういうことなんだよ」という大事な意味も入っていることを込めて、授業に参加している子どもたちにフィードバックをかけるわけです。
 これこそが、まさに生きた授業なのです。それを聞いている他の子どもたちは、「あの子はそんな大事なことを言ったのか」「そんな面白いことを言ったのか」という興味を持つわけです。まさにこれがピアエデュケーションなのです。お互いがお互いを刺激し合うのです。講師が子どもたちの発言に対してそれを引き取り、さらに授業に参加している子どもたちにフィードバックをかけることで子どもたちは新鮮な気持ちになって感動し、さらに自分のものとして体得してくれるのです。そのやり取りを続けることで違う世界の展開や広がりを感じることができるのです。

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