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最難関中合格の秘訣 親の役割・塾の役割

(第8回)
Ⅱ.最難関中突破のための学習法
合格を決める学習歴の高め方


[7] 危険な受験生5つのパターン
 いろいろな子どもを見ていると、受験がうまくいかない子どものタイプがあることがわかってきます。もし、わが子がそういうタイプであれば、親は早めに手を打たなければなりません。私の今までの経験からすると、次に示すタイプの受験生が成績が伸び悩むことが多く、最悪の場合、受験に失敗してしまう子どもです。わが子が一つでも当てはまっていないかを再確認してください。もし該当するケースがあれば、早急に改善するように努めてください。

① 孤独に絶えられない
 いつも友だちや親が周囲にいないと不安になってくる子どもです。例えば、自分は用がないのに他人の付き添いでどこかに行く子どもがこれにあたります。行き帰りの電車の中で大騒ぎして他の乗客に迷惑をかけている子どもがいますが、こういう子どもは孤独に絶えられない典型的なタイプです。

② 他人のことばかり気を取られてトラブルを起こす
 他人の志望校や成績を気にするのはある程度仕方がないと思います。しかし、そのことばかりに気を取られ過ぎて言わなくてもよいことまでついつい言ってしまい、それが原因でトラブルを起こす子どもがいます。これも本当はその子どもの気の弱さから起こるものなのです。

③ 自分でできることをしない
 これは実に様々なことが挙げられます。朝起きるときいつも親に起こしてもらう、学校や塾の用意を親にしてもらう、テストやプリントなど親に整理してもらう、勉強机の片付けをしてもらう、・・・・・・きりがありませんが、入試の日のような特別な日は別として、普段の生活ではできるだけ自己管理ができるようにしましょう。

④ カンニングや不正行為をする
 テストでいい点を取ろうと思うあまり、不正な行為をしてしまう子どもは、自分の行動をきっちりと律することができない、自分の中の邪悪な気持ちに負けてしまっている子どもです。意志や主体性を強くして臨まなければならない入試では、確実に失敗するタイプです。もちろんいくら成績がよくても、こういうことをするような生徒を欲しいという中学校はありません。
 最近では親のプレッシャーに耐えきれずに仕方なく不正をやってしまうということもあります。また、子どもの中には点数が悪かったら家の中が不穏な空気になるので、家庭内平和のためにやったという笑うに笑えない胸が痛む悲劇も出てきています。

⑤ 用がないのにコンビニに出入りする
 塾の行き帰りにコンビニやその他のお店でうろうろする子どもがいますが、これも本人の気の弱さです。特に友だち同士で金銭の貸し借りなどをやっていると必ずと言っていいほどトラブルに巻き込まれ、受験に集中することができません。
 希学園では友だち同士の金銭の貸し借りはもちろんのこと、物品の貸し借りを禁止しています。万が一、忘れ物をしたときは事務所にて対応するようにしています。すべて自分のことは自分で解決するように指導しているのです。

 (第9回目へ続く)

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