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完璧じゃないから心が動く

どうも、前田和亮です!

ライブが始まる直前には必ずギターのチューニングを確認します。

そんなことは当たり前だと言われてしまいそうですが、意外とライブが始まって1曲目の最初のコードからチューニングがずれてる人っているんですよね。

歌が上手な人はたくさんいるけど、ギターの音にまで気を配れてる人は少ないような気がします。

チューナーを使って合わせればいいかと言うとそうでもないところがまた難しい。

機械の針は合ってるよって言ってても、耳で聴いたらズレてることもあるわけです。

そこまで含めて、ライブの直前には必ずギターのチューニングをチェックします。



なんて偉そうに言ってる僕もたくさん失敗しています。

1番ひどかったのはワンマンライブでギターのサポートをしてもらっている状態で、僕のギターのチューニングがズレていて、そのまま最後までやりきったこと。

もちろん自分で(たぶん会場にいた人みんな)ズレてることも気がついていたけど、途中で止める勇気がなかったんですね。

思い出しただけで変な汗が出てきそうです。笑



そんな風に失敗もしながら、長く続けていくとどんどん音の微妙なズレに敏感になってるような気がしていて、それはギターだけじゃなく歌に対しても感じるようになりました。

周りの人には、ピッチがすごくいいよね。って言われることが多いんですけど、

音のピッチに気をつけて歌うというよりは話すように歌うことを大切にしているので、正直ピッチはよくないと思っています。

歌いながら気がつくこともまぁまぁあります。


このピッチというものが本当に繊細で、

ドの音で歌うところをレで歌ったら、ただ音を外してるだけ。


でもドの中にも「少し高いド」と「少し低いド」があるんですよね。これは周波数の何ヘルツレベルの話になると思います。


じゃあ、いつもど真ん中のドの音で歌えていたらそれがいい歌かと言えばそうでもなくて。

気持ちが歌にのっていて少しピッチのずれたドの音に、グッとくることってたくさんあると思うんです。



で、すごい面白いなと思ったのと同時に府に落ちたことがあって。

アコーディオンって周波数の違う音を同時に出しているらしくて、アコーディオンによってその周波数の開き具合が違うそうなんです。

周波数の開き具合が違うと音が揺らぎかたが変わって、楽器の音の世界観が変わるって言ってました。

バントとかで一緒に演奏するとき、ギター、ベース、ピアノとかみんな基準の音を合わせているけど、アコーディオンも基準の音は合わせている上で少し周波数の開きが大きい楽器を使うことがあって、そうすることでアコーディオンのメロディーが際立って聴こえるらしいです。

もちろん周りの音と馴染むように、周波数の開きが少ないものを使うこともあるそうです。


これ偶然YouTubeで見た動画の話で、上手く説明できてないかもしれませんが、僕の中で歌のピッチは良くないけどグッとくるっていうのと同じような気がして、その小さな発見を残したくてこのnoteを書き始めたわけです。

歌に関しては意図的にピッチをズラして歌うのって相当難しそうですし、もしそれができてもグッとはこないと思うんですが、感情の動きと一緒に一瞬歌う音が揺らぐ。

それを聴いた人の心が共鳴するような感じで、感動したりすると思うとなんかしっくりきませんか?

そしてそのためにはやっぱり基本がしっかりしてないとダメだと思うので、ギターのチューニングはしっかり、歌のピッチもしっかりが大事なんだなと改めて思うのでした。



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