見出し画像

09 創ったトリック、「どっちに伸ばす?」

みんなのゴールは、どこ?

先日、あるショッピングサイトで買い物をしていました。精算のとき、登録していたクレジットカードの有効期限が切れていたので、新しいカードを登録していたところ、なぜか途中で「手続き完了」と表示され、手続きが終了してしまいました。

早めに欲しいモノだったこともあり、購入がちゃんとできたのか、ショッピングサイトのサポートに電話してみることに……。

電話の相手は、対応は丁寧なのですが、なんだかポイントがずれているというか……。僕が事情を説明しても、担当者は「もし、クレジット手続きが不備なら商品が届きません」、「カードの登録手続きが完了しているかは、わかりません」を繰り返すばかり……。

いや……、たしかに、その通りなのかもしれないんですけどね。

サポートに電話した理由は「カードの登録……、つまり買い物がちゃんと出来たか?」に不安を覚えたから。

つまり、ここでの僕とショッピングサイトの共通のゴールは「お客さん(僕)の不安が解消されたり、買い物や決済が無事に終わること」なのですが、担当者に何度説明しても、そのゴールに向かう気配はありません。商品が送られてくるのかは、ぜんぜんわからないのだそう……。

(もちろん、深夜や休日でもなく、平日の普通の時間。怪しい外国のサイトでもなく、大手のショッピングサイトです)

結局、注文はキャンセルして、他のサイトで購入。その商品は、無事に発送されました。

こんなふうに「ゴールに、ぜんぜん進まない」ってこと、たまにあるんですよね。自分の役割がわかっていないというか……。サポートの人だけじゃなく、もちろん僕にもあります。

トリックが生まれそうになったら、次に向かうゴール

というわけで、今回はトリックを創作していて「あれ!?このトリックって出来上がるのかなぁ……」なんて、ゴールを見失いそうなときのレッスンです。

下の画像は米国のマジック誌『GENII Magazine』に2003年に特集に掲載したトリック『Ten Sock in the Bag(テン ソック イン ザ バッグ)』です。


ここから先は

3,428字 / 4画像

¥ 1,200

サポートはウェルカムです。いただいたサポートで、若いマジシャンとお茶を飲んだり、一緒にハンバーガーを食べるのに使わせていただこうと思っています。