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アイディアは、人と違うスタートに立つことから

チャンスをピンチにしてしまう癖のある人

好きな言葉のひとつに「ピンチはチャンス」があります。不幸なアクシデント、ピンチに困っていると、不思議な展開でチャンスになり、幸運につながる。
僕は、ほとんど『運』だけで、綱渡りのような人生を過ごしてきました。思い返せば、綱渡りのロープから落ちそうになったとき、助けてくれた人たちにも出会いました。

逆のこともあります。せっかくのチャンスなのに、それを生かせずに、わざわざピンチにしてしまう人もいます。たとえば「本を出版する」というチャンスが来たのに、自分の才能を信用せず、自分で創作せずに、つい同じジャンルの本からパクって、寄せ集めにしてしまう。講演やレクチャーの依頼があっても、ついネットで検索したり、本を探して、誰かが見つけたノウハウを、自分の言葉のように語ってしまう人もいます。

でも、そんな人たちは、時間が経つと「あっ、パクリの人だ」「誰かの受け売りの人」という評価が広まり、すぐに破綻してしまいます。読者や観客は、ずっと頭もいいし、いろんな情報を集めている……、そこまでは考えないのかもしれませんが。

先日、ラジオ番組でご一緒させていただいた、作家の中谷彰宏さんなら、こんなふうに語るかもしれません。

『パクりはじめた瞬間に、アイディアのふたが閉まって「パクるものを探すモード」に入ってしまう』。*

*『1秒で刺さる書き方』中谷彰宏著(ユサブル)の「写し始めた瞬間に、アイディアのふたが閉まって「写すものを探すモード」に入ります」のフレーズを勝手にアレンジしました。ごめんなさい。

そんなパクり行為は、未来の自分のピンチのときに、助けてくれるはずの人を失ってしまいます。「盗み癖」のある人を、自分の家に招きたくないのは、みんな同じだからです。

このレッスンを受けてくださる皆様に、そんな不幸への道を歩ませたら大変です。でも、大丈夫、パクらなくても自分でアイディアを捕まえる方法はあります。

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