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【システム3つ目】デジタル採点を導入してみた

デジタル採点システムが導入されている自治体が増えてきているようです。
導入率を調べようと思って検索しましたが、自治体によるので「〇〇県で導入」という情報しか出てきませんでした。
私は「デジ楽」「百問繚乱」「リアテンダント」と3つの採点システムを利用しました。システム導入に3回、関わったのでシステムを導入しようと考えている方の参考になればと思い、記事にしました。

1.デジタル採点の誤解

デジタル採点というとどんなものを想像するでしょうか?
勝手に採点してくれる、AIが採点してくれると思っている方もいるようです。
たまに「デジタル採点システム」が「自動採点システム」「AI採点システム」と誤解しているように感じるときがあります。
一部、記号や1文字を自動認識してくれて自動採点をしてくれるところから「自動採点」になってしまうようですが、ほとんどは自動で採点してくれません。
問題を全て記号やマーク式にしてしまえば、それもできるでしょうが中学校の定期テストではそんなテストはなかなかないでしょう。
採点は画面に並ぶ生徒解答を見て、教員が「○」「✖️」「部分点」を選択するものになっています。
自動では採点してくれません。文章問題をチャットGPTのように読み取って評価してくれることはまだありません(そのうちなるかも)

「百問繚乱」ホームページより参照

2.導入の注意点

今まで長い間やっていたことを変えるのは大変です。
採点は長い間、ペンでやることをしてきました。
これをスキャナで取り込み、パソコンで設定し、パソコンで採点、解答を印刷するのはI ICTに苦手意識がある方には大変なことです。
スキャナーで画像を取り込むことに一苦労、システム設定で一苦労です。

①スキャナー問題

・A3を読み取れるスキャナー
・まっすぐ読み取れるスキャナー
・読み取りが早いスキャナー
・読み取り精度が高いスキャナー
これが採点システムに使う必要な要素だと思います。
個人が購入するスキャナーでA3まで読めるものはないとですね。
最近の印刷機はスキャナーも複合でついているのでそれでいけることが多いです。
ただ新しい読み取りが早いスキャナーもシステム読み込みが薄いと使えないので、一気にシステム採用ではなくてテストしてみる方がいいと感じました。

②設定問題

デジ楽は設定自体は難しくない。テスト解答用紙の点やグリットを綺麗に印刷しないと上手く読み込まないことがある。
百問繚乱は解答欄が四角になっていれば割と簡単に設定できる。
だたパソコンに苦手意識がある方はなかなかデジタル採点に取り組めない。

③導入問題

1学期はお試しでできる人は導入、 2学期で本格導入というゆっくり導入。
いきなりやってきて一斉導入。
どちらも私は経験しましたが、ゆっくり導入の方が良かったと思います。
ゆっくり導入なら1学期でICT得意な人が色々試し、失敗も経験しているため 2学期に教えることができる人が多くなりました。
一斉導入はわかる人はほぼおらず、サポートセンターに電話をよくかけました。
導入を考えている学校はゆっくり導入にしてみてはどうでしょうか?

まとめ

デジタル採点は自動で全て採点してくれるわけではない。
システムだけでなく周辺機器のことも考える必要がある。
導入をどのようにしていくかで「もうやめよう」か「採点が楽になる」になる分かれ目。

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