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『島はぼくらと』辻村深月著について地理好きのツッコミという独り言(ネタバレはない書き方をしているつもりだけど読んだらクスリと笑える感じて)

(最終編集 2021 7/23)

この小説、以前読んで面白かったのですが、すっごい気になるところがあって。話が入って来なかった。

瀬戸内海を舞台にしてるのに、「火山の島」と言われてもなー。

瀬戸内海に火山はありません。


「火山」以外でも代用出来た気がするなあ。辻村さんは山梨(東日本)出身らしいので、そんなに気にしてないのかな?

舞台になったのはどこでしょう。
作家の辻村さんは香川と岡山で行われている瀬戸内国際芸術祭で発想して書いたらしいのですが。
姫路が割と近い存在だったり新幹線が比較的近くを通ってる冴島は、兵庫県旧家島町付近にある火山島なんでしょう。まあ、瀬戸内海に火山はあったのだ!ということで。

人口4000人も居たら村ではないのでは?
いくらIターンがいたとしても、人口が急激に増えたことはないでしょう。だって人口減少が問題化してるのだから。
例えば香川県直島町は人口3000人。
旧家島町は7000人。
海士町は(ここは(文庫版)本小説の辻村さんコメントを調べていただけると納得するとこ)2000人ちょい。

村を町にするかどうかは昭和の大合併あたりで決めるんだろうけど、なんやかんやあって(ほんとになんやかんやなヤツ)村に収まったんでしょう。

村長という響きのための村なのかなとも思ってますが。

イチゴ事件でドクターヘリ使えば?と思ったのですが、家島の場合、悪天候のときは海上保安部を使うらしく、海保の訓練は2021年つまり今年初めて行われたらしいのでまあいいか。

この事件の主役、助手が来るまで頑張ったのかしら。その辺は「ご想像におまかせします(辻村)」(小説あるある)

そう言えば、本土に行ってる大学生の家はよく許したなー。それがⅢ章の醍醐味だったよーな。エピローグとⅢ章がなんか合わないような。

ま、時間が解決する。
小説に書かれてないことだってある。それが真実。これ、本当に小説あるあるですよね。


無謀な冒険は出会いのキッカケ。出会いは運命。運命は必然。なのでその部分はツッコまないです(笑

そう言えば、源樹だけ最後はおいてけぼり?あとの3人はハッピーエンド(?)がはっきりしてるけど。新はハッピーになれたのでしょうか?(笑)


ま、この小説関係なく都会と田舎両方に住んでた自分が思うこと。

都会と田舎、どっちがいいかは人によるが、
都会の方が選択肢が多い。それが良いとは一概には言えませんが、趣味がマイノリティだと田舎はキツい。いくらネットが発達しても。

例えば好きな歌手のライブに行くとします。
有名な人だと47都道府県ツアーとかそれに近いものがあるのですが、東京しかやらないライブもたくさんありますし。
ライブがあるからと言ってライブに行くかどうかは条件次第。

実妹が東京に住んで思ったことは、お金があればの条件付きで東京は良いらしいです。

島とぼくらと。伏線回収が面白いのでオススメです。

※お約束
地図は国土地理院より

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