夢を諦める事、成長させる事。

誰だって夢を見ます。今だってね。

僕は初めてギターを持った時に夢を見た。誰だってする事。
それで夢に向かって走る。

進学や就職というタイミングでこの夢をどうするか?という岐路に立たされる。

僕にも僕なりのタイミングがあった。

僕は私立の中高一貫の進学校に通わされてたんだけど、夢を見つけてからは進学なんてどうでも良くなって、高校にそのまま進学する事を拒否した。

親には特に反対されなかったが、自分で決めた以上は自分でなんとかしなさい、との事で、駅前の本屋で都立校の一覧みたいな本を立ち読みしてなんとなく学校を決めてその学校に進学した。今思えば倍率の高い所に単願だった訳で、リスキーな事をしたもんだ。

僕は夢に邁進しているつもりだったが、当時つるんでた音楽仲間や憧れだった人が次々と亡くなり、僕は自暴自棄になってしまい結局高校も1年で中退してしまった。

中退を決めたとき、親に言われたのは「学校を辞めるなら家を出て行きなさい。」

との事だったので、辞めると同時に池袋に見つけた家賃2万3千円のアパートに引越した。

最初の契約にかかったお金も10万くらいだったので当時やってたバイトの給料で何とかなった。

だけど夢なんてとっくになくなってたから、バイトも続かなくなり、アパートを追い出され、当日付き合っていた女の家に転がり込んだ。

彼女は転勤が多く、最後はNYだった。しかしその頃から仲が険悪になっていて、NYについて2週間くらいで遂に家を追い出されて、僕は見知らぬ土地でホームレスになった。

結局彼女の知り合いに紹介された奴と仲良くなり、そいつの家に転がり込んだ。ケンタッキーやオークリーカーウォッシュでバイトした。

僕が住んでいたいプロジェクトは荒んでいて家の半数は電気が通ってなくてヤンキースやニックスの試合にはテレビの映る家に集まるのがお決まりだった。

貧乏だと犯罪の誘惑は多く、僕はバカな事を繰り返し、結局はビザ切れな事も相まって日本に強制送還された。

日本で親に数年ぶりに再開した時はさすがに申し訳ないと思った。

そこから僕は夢を再開する事にした。

専門学校に通い技術を身につけ、バンドをやったりクラブで歌ったりといろいろした。

けど中々成果に結びつかず悶々としていた。当時の彼女(今の奥さん)に泣かれたりもした。

僕は夢をまた諦めようとしていた。

夢は大きくなる一方だったけど、時間の経過とともに訪れる社会からの圧に夢を押さえつけられていた。

僕は作曲家の道を選び、なんとか夢を続けた。

イマココ。


僕がここまで経験して来たことから学んだのは、夢の形は変えていっても良いという事だ。

置かれている環境の変化と共に夢を変える、成長させていく事はダメな事ではない。と思っている。

夢を諦める事と成長させる事は表裏一体だ。

進学や就職のタイミングで今ある夢をどうするべきか選択するタイミングが誰にだってあると思う。

大事なのは、そこでその歩みの足を止めない事だ。

何かを成し遂げるには努力だけではどうにもならなかったりする。才能やセンスだって当然必要だったりする。

けど、大事なのは自分に何が向いているのかを常に模索し続け、その歩みを止めない事だ。

僕は当初アーティストとしてスポットライトを浴びる事を夢見ていたが、挫折しその道を諦めたが、作曲家としてやっていく事で、音楽への夢を成長させた。少しは前に進めたと思ってる。

例え違う業界に進む事になったとしても、重要なのは夢や目標を常に掲げてそこへ進んでいくための歩みを止めない事だ。と思う。

僕がもし将来、音楽業界を離れる事になったとしても、違う目標を見つけてそこへ歩きたいと思う。

夢を諦めたんだな、と周りの人間に言われても、夢を成長させたんだ、と反論してやろうと思う。

僕はもうすぐ父親になるので、そんな事を最近は思う。やはりやりがいを見つけて邁進している男の背中はカッコいいものだ。自分のオヤジもそうなので。


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