初めてのコリアンタウン&代々木公園

夫の誕生日は毎年どこかで食事をしていたのだけど、今年は犬連れていきたい！と言い出し、東新宿にある愛犬ビレッジへ行った。
当初の予定はランチでビストロラブドッグで食べて、施設内にあるドッグランで遊んで夕方までに帰ろうと思っていたけど、運悪くレストランが11時～15時まで全面貸切。ショップでハンディシャワーのキャップだけ買い、周辺で犬ＯＫなカフェなど知らず、お腹をすかせたまま途方に暮れる。

愛犬ビレッジは歌舞伎町を抜けた先、新大久保に近い。
「歌舞伎町って嫌い、やだよね」と同意を求められることもあるけど、私は歌舞伎町の町並みが好き。特に歌舞伎町は新宿駅寄りではなく、歌舞伎町の中心に位置する花道通りを越えた先、東宝ビルの裏側から新大久保にかけてが最もディープ（区役所通りも）で、ついつい辺りを見渡してしまう。

キャバクラやホスト、風俗、ラブホテル、突如現れるバッティングセンター、ホストやホステスを相手に商売している、営業時間が普通の店と異なる美容院や花屋、ここら一体が本当の歌舞伎町な気がする。以前は通っていたバーがあったので行ったりしたけど、そのお店もなくなり、私が行く唯一の店は、お蕎麦屋さんの安土しかない。
ネオンチカチカの扉の先は見知らぬ国の入り口みたい。きっとそこには欲とお金が渦巻いてるのだけど、もはや接触する機会もなく、好奇心だけが手招きしてる。
そんな夜の匂いを凝縮した町並みに、韓国焼肉や食堂が点在し、グラデーションのように韓国色が濃くなった先に職安通りがあり、それを超えると新大久保がある。でも私は職安通りを超えたことはなかった。

元々韓国文化に興味がない。歴史も知らない、韓国ドラマも見ない、最近BLACK  PINKが好きだけど（ジェニちゃん推し）韓国の音楽自体には興味がない、アートに関してはまったく知らない。唯一韓国料理は好きだけど、新大久保まで食べに行こうとは思わない。でも散策してみて分かった。新大久保、楽しい。

イケメン通りという細い路地に、韓国コスメショップ、アイドルショップ、飲食店が立ち並び、その隙間にラブホテルや古いアパートが並んでいる。ベランダにはくたびれた洗濯物。いいね。歩いている人は若い女の子が多いけど、東南アジア系の観光客も多く、韓国人の店員さんが近くのスーパーに買い出しに来て歩いてたり、何してるか分からないおっちゃんおばちゃんたち、立ち話してるイラン系の人、まだ売れていなさそうな韓国アイドルが、人混みを分けチラシを配ってねり歩き、女の子はコンデジ抱えて写真を撮る。飛び交う言葉は日本語、韓国語、英語、あとよく分からない言葉たち。無国籍風な町の感じ。最高。

新大久保で沢山みかける店舗、ジョンノでトッポギとハットグを夫と食べ歩き。美味しい。最近気づいたけどハットグは中身がチーズじゃなくてソーセージの方がまだ胃にもたれない（年のせい）
ジョンノじゃなかったと思うけど中身がエビ一尾入ってるのもあってそっちも食べてみたかった。犬は食べれません。

ウロウロしていたらタピオカランドを発見（犬連れなので中には入れず）
写真を撮っている最中、このタピオカランド前にあったラブホテルから、従業員らしきおっちゃんが出てきて、煙草を吹かしながら、このインスタ映えする壁を見つめる。
私たちのバギーの下を指差して、ハンカチが落ちてるよって何語か分からない言葉で教えてくれた。「このハンカチは私たちのものではないよ」と言っても言葉が通じないため伝わらず、おじさんはただ私たちにニコニコ。
古びたホテル、親切なおじさんが燻らせる紫煙、パステル調の壁、犬連れの夫妻、全部混ざらない。インスタ映えは写真には写らないのかもね。

新大久保をもっと散策したかったけど、人混みでマニが限界、きゅんきゅん泣き始めたので代々木公園に移動。原宿駅には新国立競技場を見に来てる人たちで歩道橋が埋まっていた。来年はオリンピックじゃんね

紅葉の季節も終わりかけ。代々木公園の西門側にドッグランがあるのでトコトコ歩く。私が中学の頃ぐらいから代々木公園でジャンべを叩いてる集団がいるけどやっぱりいた。同じ人ではないけれどそういうサークルがあるのかな。

ドッグランで一緒に走っていたら途中でフレブルちゃんも一緒に走り始めてすぐ不機嫌に。君、貸切りじゃないんだよ。

家に帰りマニを置いて、下北でご飯を食べて改めてお祝いしました。マニには散々な冬の休日。当初の予定よりハードだったし、人混みの中を連れまわしてしまったのはごめんね。あ、夫よ、お誕生日おめでとう。