願いは、叶えるものではなく、叶うもの。
現実が辛いのは、
理想とのギャップが高すぎるから。
ならばと、
理想を捨てたら、迷子になった。
未来への希望も、
人生に対する可能性も、
自分への期待も持てなくなった。
代わりに、現実をあるがままに
受け入れられるようになった…
のなら、よかったのだけれど、
夢も希望もなくなった上、
現実にも納得がいかないのだから、
嫌になってしまう。
自由になろうとしたら、
現実がウンザリしだした。
現実は、過去からのギフト。
過去によって、今が作られている。
今には、逃げ場がない。
言い訳しても、変えられない。
だから、変えられる未来に逃げた。
私の理想や期待や夢の正体は、
現実逃避だった。
それに気づいて、
過剰な期待をしなくなった今も、
心は平穏とは言い難い。
たぶん、それが答え。
どれだけハッピーな人生でも、
辛いし、苦しいし、不安だし、
怖いものなのだろう。
命がある限り、
どれほど恵まれていても、
負の感情からは、逃れられない。
苦しかったのは、抗っていたから。
認めたくなかったのは、
その願いが叶わない現実。
叶うはずのないものを、願っていた。
手放せるはずのないものを、捨てたかった。
逃げられるはずのないものから、逃げたかった。
その先に、私の幸せはある。
無意識に刻まれた願望が、
ウンザリした現実を生み出した。
未来への逃避も、人生への諦めも、
私が願う人生にはたどり着けなかった。
願っていたのは、幸せなんかじゃなかった。
好ましくない感情を感じない世界。
この世界の原理に反した前提。
だから、現実に向き合えなかった。
今には、必ず求めてもいない感情が
散りばめられている。
今には全てがあるから。
不安も恐怖も、幻想。
解釈次第で、変えられるもの。
けれど、なくすことはできないもの。
感情も対だから。
不安のない世界に、安心はない。
わかってたんだけどな。
それでも、不安のない世界を生きたかった。
子供みたいな願いによって、
現実逃避の人生を歩むことになった。
逃げてばかりの自分を責めていたけれど、
心や意志が弱いとか、
そんなレベルの話ではない。
私が願っていたのだから。逃避を。
なくすことのできない感情からは、
逃げる以外にないから。
願いは叶った。
現実逃避のルートしか選べなくなった。
私の気づかぬうちに。
無意識に、オートマチックに。
嫌な感情を感じたくない
それが最優先に設定されているのだから、
それに仇なすコマンドは、全てエラー。
書き換える対象でしかない。
強い意志を持とうと努力しても、
圧倒的な力でなかったことにされてしまう。
願いの前に、努力は無力。
叶わない願いは、人生を狂わせる。
先ずは、捨てる。
夢を思い描くのは、
実現不可能な前提を捨ててから。
それが、幸福のための初手。
今、私の無意識の中には、
どんな願いが埋まっているのだろう?
ありえないことを願ったりしていないかな?
心当たりがありすぎて、
考えるだけで恐ろしい。
お金持ちになりたいは、アリ。
お金は現実だし、可能性はほぼなくても、
ゼロではない。
不老不死レベルの不可能な願い事?
病気になりたくない、とか?
虫歯のない歯が新しく生えてこないかな、とか?
食べても太らない体になりたい、とか?
結構、あるじゃない。
今は不可能なことでも、
思い描くことで、叶えられることはある。
なら、現実不可能でもいいのかな?
不変のルールというか、
摂理というか、理というか、
それを無視した願いは、不幸を呼ぶ。
たぶん、そういうこと。
骨身に沁みた。
ないものを、あるとしない。
あるものを、ないとしない。
先ずは、そこから。
そこまで、戻ろう。
最初が肝心。
設定が全て。
願えば叶うわけではない。
願いは、叶ってしまうもの。
望む形でなくても、
勝手に叶えられてしまうもの。
願いの力というのは、
思う以上にパワフルなのかもしれない。
セッテングさえ上手くできれば、
願いが叶うことは、必然になるのかも。
願いは、叶えるものではなく、叶うもの。
良くも悪くも、叶ってしまうもの。
大切なのは、
自分でも、価値観でもなく、設定。
無意識の中に埋め込まれた当たり前。
信じ込んでいるそれ次第で、
選択できるルートが変わる。
幸せを願って、ウンザリしないように、
この世界の理を知ろう。
解釈するのではなく、
素直に、思ったままを罰しないで。
最低の人間だと思っているキャラが、
私自身と丸かぶりしていようと、
好ましくない自分を否定しない。
罪悪感を抱かない。
それが、私。
どんな感情や考え方でも、
抗ったり、罰したりしない。
認めたくない自分が、私。
最低な自分を心の中で野放しにする。
いいとか、間違っているとか、判断しない。
どんな自分もジャッジしない。
酷いことを言う私を、恐れなくていい。
責めることも、迎合することも。
自分に怯えなくていい。
きっとそれが、
私が求めていた安心感なのだと思う。
fumori
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