毎日ひとつ捨ててみた。 no.5
毎日ひとつ捨てると決めて、
モノに対する意識は、格段に変わった。
なれど、正直、未練しかない。
今はもう必要ない。わかっている。
ただ、心がついていかない。
全力で、捨てない理由を考えている。
これは、無理だ。
今日を凌いだとしても、
遠からず、破綻する。
毎日ひとつ捨てていたら、
確かに執着は手放せるだろう。
それに伴う過去も清算できると思う。
けれど、大切だったモノを、
ただのゴミとして捨て続けるなんて、
苦しすぎる。辛すぎる。
という事で、
フリマサイトに出品してみようかと思うのです。
売れる売れないより、
誰も欲しいと思わないものなら、
捨てる言い訳になる気がして。
そうと決めたら、変化が起きた。
扱いが変わった。
捨てようとしたモノへの。
真っ先にゴミ袋から救済したのは、
一品目の「ぺこちゃんトート」。
人の手に渡るかもしれない。
そう思ったら、洗濯をして、
落ちなかった汚れを手洗いして、
形が崩れないように干して…
見栄とか欲と言われればそれまでなのだけれど、
人様に差し上げるものかもしれないと思ったら、
それはそれは丁重に扱うようになった。
そういうことだった。
モノを扱うということは。
大切にしてきたつもりだったけれど、
やろうと思えば、ここまでできた。
やってこなかった。
大切にしてこなかった。
モノを自分の都合で扱って来た。
モノにとってどうされたら幸せなのか?
そんな目線で、考えたことなかった。
モノを大切にするって、こういうこと。
手入れをして、すぐに使える状態にしておく。
当たり前の人には、当たり前のことをなのだろうけれど。
今日の一品は、
旅館で貰ってきた足袋ソックス。
二つあるので、毎日二つ捨ててみた、になりそうです、。
fumori
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