ムダに罪悪感を抱かない選択。
人生のゴールは、死だと思っていた。
たぶん、そうなのだろうけれど、
想像とは少し違うのかもしれない。
私たちは、今を刻む命だ、と思っている。
今には全てがある。
つまりは、今しかないということ。
過去から今、未来、その先に死がある。
人生は、そんな時系列でできていると思っていた
けれど、今しかないなら、過去も未来も死も、
今にあるということになるんじゃないかしら?
命には、生だけでなく、
同等の死が内包されている。
動と静。熱と光。陰と陽。
この世は、必ず2つの概念に分かれてしまう。
分別できないのは、あの世の絶対的な死。
けれど、
生きている限りは、それすら相対化される。
命は、今であり、愛であり、光。
死から湧く生命の泉。
その源泉は、暖かな光で満ちていて、
とても綺麗なイメージだった。
それが、汚れてしまうのは、
この世の塵芥で穢されるから。
欲に目が眩んで、墜ちるから。
そう思っていたのだけれど、逆かもしれない。
最初から、2つあるのかも。
綺麗な命も、汚い命も。
死の安らぎとか、天とかに区別はない。
だから、根源は完全なるポジティブなのだろう。
そう思ったけれど、区別しないのは、
人としてのどうしようもなさを赦して、
愛する存在だから。
赦しとか、愛とか、圧倒的な光量でネガティブを照らして、全部を光にしているけれど、完璧にポジティブしかないと思える光にも、ネガティブの
元はあるのかもしれない。
命の源泉から遠のく程に、陰は濃くなる。
泉から、川を下って、海に出た頃には、
墨を溶かしたように闇に染まっているだろう。
そこまで汚れきった海を、
自分のせいだと思っていた。
濁った流れに目を奪われているだけなのかも
しれないのに、なにもかもを自分のせいにした。
綺麗な海もあるかもしれないのに。
今は、ヘドロに塗れているとしても、世界には、
沖縄やカリブやモルディブみたいな海もある。
自分が汚したと思い込んでいたのは、
罪悪感からくる自己肯定感の低さ。
欲得を優先して、良心を裏切った。
どれほど些細なことでも、赦せない潔癖さ。
頑固な気質。
私を悪にすることで、
辻褄を合わせようとしていた。
自分の柔軟でない気質、
懐の狭さを見ないでいられるから。
辻褄さえ合っていれば、
自分を変える必要はないから。
自分に対する信頼を失わせれば、
自分を変える勇気なんか持てないから。
楽に生きたいという願いを叶えるためには、
ネガティブな被害者でいることが、
最適解だったってことなのかな?
解釈さえ歪めて仕舞えば、
願いは驚くほど簡単に叶う。
幸せでなくても、辛くても、苦しくても、
私は、楽を望んでいたということなのかしら?
現実なんかどうでもよかったのかな。
恐ろしいな、自分。
変わろう。
変わるために、前提を変えよう。
生きることは、ポジティブなんかじゃない。
ポジティブなのは、むしろ、死だ。
陽が死。隠が生。
見解や解釈じゃない。
そもそもが、2つある。等分にある。
命は、同じだけ含むもの。
命は、清濁。
ネガティブも、ポジティブも、
それに意味なんかない。
快不快の意味なんて、考えなくたっていい。
解釈が必要だったのは、罪悪感があるから。
理屈で補わないと、
アイデンティティが保てないから。
反応しなければ、
ただの不快でやり過ごせるはずのもの。
反応するから、勝手に苦しんでいただけ。
とは言え、
罪悪感も、アイデンティティも、欲も、
なくすことはできないものなので、
生きやすくなりたいのなら、
囚われないようにするのは、大事。
信じられる世界観がありつつも、
全てを知ることはできないと自戒している。
自己信頼と謙虚さ。
良心を裏切らないこと。
世の中的に裏切ることがあっても、
素直に詫びることで、赦され、
愛されていることを確信している。
どんな現実でも、淡々と生きる。
事実を歪めずに、裁いたりもせず。
自分が納得できる世界観があり、
それを信頼しつつも、固執せず、
辻褄が合わなければ、修正できる。
融通が利いているのに、ブレない。
できうるかぎり罪悪感を抱かない選択をする。
良心に従う。
損得ではなく、気持ちのいい選択をする。
結局、命の根幹って、良心なのかな?
つい、人に喜んでもらえるよう、
笑顔になってもらえるように…
なんてきれい事を願ってしまうのだけれど、
それは、もっと、ずっと先でいい。
意図せず、自然に、
我が事としてできるようにする。
そうならないと、世のため人のためは、
承認欲求に呑まれてしまう。
欲はなくならない。
欲と一緒に生きる手段を得ること。
先ずは、自分を創る。
周囲への影響は、おまけ。
ムダな罪悪感を抱かない生き方をする。
信頼しつつも、囚われない。
融通は利くけれど、良心は裏切らない。
間違えたら、素直に謝り、自分を赦す。
他者に赦されることを、期待しない。
人格が運命を創るらしいけれど、
こういう人格になれたとしたら、
どんな未来を生きているのだろう?
fumori
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