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私が自分だと思っているキャラクターは、相当、盛ってるらしい。

こんな世界いらなくない?

そんな物騒なことを主張したくなる自分がいる。

あんたのために世の中があるわけじゃないんだから、いらないのはあんたの方じゃん。

そんな声もする。
どっちも、私。どっちも、本音。

こんな世界がいらない私と、
私のいらない世界が、
意識の中に存在する。

主張は反論を生む。
必ず、二つ以上の正論が存在する。
それが、世界のルール。たぶん。

こんな世界をいらないと思うから、
私が不要になってしまうのだろう。

彼女はさ、リアルな現実よりも、自分が大事なんだよね。自分が可愛くて、自分は正しいから、自分の道理が通用する聖域を拡大したくて仕方がない。

精神に君臨する女王様だ。

彼女にとっての現実は、
道理という自分勝手が通じない異世界。
だから、侵略して、支配しなければならない。
現実は敵国なのだ。
彼女の崇高な思想を広げて、
この狂った世界を正すために。

そんな感じかな?

あんまり出世欲とか権力志向とかないと思っていたのに、相当な独裁者じゃないか。
根が怠惰だし、人間関係で落ちこぼれるし、
やっても出世できないから、
諦めただけなんだろうな。
なんか、しょぼすぎて、切ない。

出世したいなら頑張ればいいのに、それは嫌。
頑張りたくないので、
出世諦めます、とも言えない。

出世なんか興味がないです
って振りをして、不真面目で仕事ができない
自分から目を逸らし、自我を保っていた。

うん。真面目だと思っていたけれど、
勘違いだった。性根は不真面目なんだわ。

真面目だけど、怠惰なところがある、なんてレベルじゃなくて、そもそもが不真面目だけど、世渡りのために真面目な振りをしているだけだった。

衝撃なんですけど?

なら、私が自分だと思っているキャラクターは、どれも相当、盛ってることになる。

昔、とある年配者に叱られたことがある。
その時は、訳が分からず、
機嫌が悪かったのかな、で済ませてしまった。

けれど、そういうところ!!

物事を真剣に受け取らない不誠実さ。

自分勝手な解釈でも
通用すると思い込んでいる傲慢さ。

そんな自分でも許される
と高をくくっている甘えた態度。

世間を甘く見て、人を見くびっておきながら、
ちょっとわがままなところがあるけれど、
根は悪くないから…

って、根が悪いんだ。
性根が腐ってるから、
善人ぶらなきゃ生きていかれないんでしょうよ。

現実が辛いのは、性格が悪いから。
嫌われて、用心されて、人の輪から弾かれるのは、性格が悪いから。以上。

自分の性格の悪さを、認めたくなかっただけ。
自分を嫌いになりたくなかっただけ。
自分を好きでいたかっただけ。
好きでいて欲しかっただけ。

私は、自分の性根の悪さを知っていた。
それを、嫌っていた?
認めて欲しかった、かな。

性根の悪さを。
品性のない人間であることを。
生きる価値もないと思っていることを。

不真面目で、不誠実で、傲慢で、甘えていて、
都合の悪いことは人や社会のせいにする狡さや、
それを許されると信じ込んでいる不遜な態度。

信頼だと思っていたことは、
甘えだったのかもしれない。

だから、距離感を間違える。

信頼は甘え。親しみは馴れ馴れしさ。
良かれと思ったことは出しゃばり。

なるほど。
ありがたくない答えだけれど、
辻褄が合うから、困るよ。本当に。

こんな世界いらないと思うのは、
この世界が怖いからだと思っていた。

辻褄が合わなくて、言ってることとやってることがバラバラで、なにを信じたらいいかわからない。理不尽で、訳の分からない世界だから。

訳が分からないのは、
自分が欲しい世界を思い描けなかったから?

知っている限りで最善の世界を、自分の価値観として採用したものの、現実はもちろんそうじゃないし、先ずもって、自分自身がその価値観から外れていた。

先ずは、自分を正そう
と、価値観に自分を合わせた。

自分じゃなくなってしまったけれど、
それを自分と思って生きてきた。

本音を心の奥底に葬り、価値観に合わない自分に気づかないようにカモフラージュして、理想の自分になりきって、正義を振りかざしていた。

だって、私はいい人間になろう
と頑張っているんだもの!!

あなたも、社会も頑張るのは、当然じゃない。

いやいや、みんな、性格がいいんだから、私ほど頑張らなくても、生きていかれるんだよ。

性格悪いから、頑張らなきゃならなかったんだよ。それだけだったんだよ。

甘えたかったんだろうな。
意地張って、強がって、自分は悪くないって。
そのまんまでいいって言って欲しかった。

それが人間だから、大丈夫だって、
ちゃんと人の道を生きることはできるんだって。

怯えていた。自分自身を。
自分の本性を恐れていた。

凄まじいな、これは。
死の恐怖より、怖かったってことか、自分が。
本性を知ることが。
道を外れた自分がいることが。

命を削っても、隠し通したかった。
気づかないように願っていた自分。

「最低な自分が本当の自分」
今日、その最低値が更新された。

けれど、自己弁護も、自己嫌悪も
あまり感じないから、不思議。

人間だもの。で、済ませてしまえることではないのだけれど、納得感の方が上というか。
完璧主義なくせに不真面目なんて思わなかった。もしかしたら、完璧主義ではないのかも。
単に、知能が足りないとか?

ないって自覚があるから、いい人ぶらなきゃならなかったし、賢く思われたかったのかな。

悲しいくらいに、自分が願っていることと、
真逆だ。リアルって、痛い。

ただ、真相を知っても、さほど動じないでいられることは、進歩。成長してるぞ。

性根の悪い自分を赦すことはできないけど、消滅させることもできない。自分だからね。
腹に収めておく。野放しにして、社会に、人様に迷惑をかけないように。
四天王のように、鬼は踏みつけて、逃さない。

私に鬼を斬る刀がないのは、
自分を殺すことだから?

なら、生かしておく必要があるのかな。
執着してるだけかもしれないけれど、もしかしたら、捨ててはいけない自分なのかもしれない。

価値観は、必ず二つある。

もしも、彼らが私が長所だと思っている価値観の対極として生み出されたものなら、長所が出っ張りすぎているのかもしれない。

気づいていないのかもしれない。
それが、長所だとは、思えないもの?

なんだろう?

不真面目で、不誠実で、世間をなめてて、狡くて、弱くて…

そんなことが、長所になるのだろうか?

同類の気持ちがわかるようになるけれど…
身の丈に合った場所で生きろってことかしら?

不真面目で、不誠実で、世間をなめてて、狡くて、弱くい人間ばかりの現実で生きれば、自分に嘘をつかなくてもいいから、楽だよってこと?

いやいや、大変だよね?

結局、やる人だけが苦労するじゃん。
それが嫌だったんじゃん。あれ?

私が他人任せな人だったのか?
やってたつもりでも…

上辺は仕方なくやってた。
仕事だし、いい人でいなきゃ、ならないから。
けれど、本音は誰かにやって欲しい、だった?

そんな本音を否定して、なかったことにして、吐き出すこともできなくて、疲れ果ててたのかな。

「やりたくない」「あんたがやればいいじゃん」「サボってないで、働け」

そんな一方的で、自分勝手な本音を言えていたら、どうだったんだろう。

否定せず、心の中だけでも、自由に遊ばせておくことができたなら、どうなったんだろう。

行き場のなくなった本音が、逃げ込んだ世界で責められずにいられたら、どんな気持ちだろう?

心が狭かったんだな。
私の悪どい本性には、
それを抱えられるだけの、広い心が必要だった。

なら、腐った性根が与える長所って、
広い心だったりするのかな。
いや、自堕落か?

うん。まさに、自堕落な人生だもんな。 

自分を律することができたら、
心の広さに変わるのかもしれない。

精神よ、自由であれ。

どんな非道な自分でも、隠れることなく、大腕を振って、自由に、どこまでも行けるように。飽きずに、精神に遊べるように。

現実からはニーズがない自分を、
殺さずにいられるように。

全ての居場所となる精神を、築けますように。

どんな自分も愛にたどり着けますように。

 fumori 



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