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自分に対する好感度が上がれば、思考は勝手にポジティブに変わるのかも。

将来のことを考えたら
不安しかないのだけれど、
きっと大丈夫。私なら。

理由もなくそう思えたことに、驚いた。
と同時に、気づいた。
埋もれていた自己不信に。

なんでかわからないうちに自分を信じられるようになっていたのなら、明日には信じられなくなっているかもしれない。
これまでもそうだったように…
ポジティブに考えると、もれなくネガティブな可能性も思いついてしまうのは、今も変わらない。

いつもと違ったのは、そんな自作自演のネガティブな発想に怯えなかったこと。

なんか気分いいな
いいことあるかな?
いいことありそうな気がする
嫌なことがあっても、それはそれ
こんな自分も、悪くないよね
今日のこの世界、ちょっと好きかも

なんの根拠もないのに、ポジティブ寄りな目線。今の自分、世界を積極的に肯定しているわけではないけれど、たぶん好意的には捉えている。

こんな曖昧なスタンスは、これまでなかった。

そうしよう。そうしなきゃ。
意識して、どちらかというと無理して思い込まなければ、ポジティブな思考をキープできなかった。思いつくことさえ、難しかった。
無意識でいると、いつのまにかネガティブな考えに支配されてしまい、ハッと気づいては追い払う。その繰り返し。

だから、ちょっとしたことで、やる気が失せてしまう。踏ん張りが効かない。余力がない。
ネガティブを振り払うだけで、疲れ果てていた。不足を補うための努力だった。

不足を訴えてくるのは、奥底の嫌悪感。
自分が嫌いだから、好きになるための努力をしようとした。燃料が尽きているのに、エンジンをふかそうとしたって、動くわけがないのにね。

足りないなにかを補おうとしても、満ちることはない。足りない自分が今の自分のMAXだと認めない限り、努力は報われない。

私のしてきた努力は、嫌悪感を隠すための鎧だった。知られたくない自分を、葬り去るための徒労。よりよく生きる為なんかじゃなかった。
だから、がんばればがんばるほど、自分自身を、自由を、本質を失っていった。

何をやったらいいかもわからない。
何をしたいのかもわからない。
自分でありながら、
自分でない誰かを生きていた。

なんのために生きているかわかるはずがない。

私を生きていたいな。
素敵な自分でなくてもいいから、腹黒くても礼儀は欠かさず、どんな時でもナチュラルに。
非社交的な本性をわざわざ晒す気はないけれど、バレてしまったからといって、嫌悪しないでいられるくらいに。
嫌いな自分は、嫌いなままでいいし、別に好きでなくてもいい。ただ、嫌いじゃない。悪くない。
そのポジションがいい。

今の自分、今ある世界、ちょっといいかも。
そのくらいのゆるさ。好感度。
それが、私の立ち位置。立ち返る場所。

今の自分を積極的に肯定しているわけではないけれど、否定もしていない。
「自分を含めた今ある世界」もいいじゃない。
その程度の好感度があれば、不足感からのガス欠はなくなるのではないだろうか?

やろうとしたことをやれないのは、努力不足か、運が悪かったか、縁がなかったかのどれかだ。

自己嫌悪を払拭する目的はないので、うまくいかなくても自分を責めなくて済む。
できない理由は、自己嫌悪以外のなにか、だ。

つまり、自己嫌悪を理由に逃げられなくなるということでもある。

私は、自己嫌悪という最大の盾を失ってしまったのだな。もう、自分がこんなだから、なんて言い訳をして、諦めることはできないんだ。
ちょっと好きな世界は、案外、甘くない。

心の奥底に自己嫌悪があると、
自分も世界も敵になる。

そんな嫌悪感から逃れようと努力すればするほど、むしろ自分を嫌いになってゆく。
ネガティブな蟻地獄。そんな自己嫌悪の根源。

私は、自分を信じられなかった。

たぶん、裏切ったから。
ずっと、裏切り続けてきたから。

些細な裏切りが積み重なって、
自分を信じられなくなって、
誰も信じられなくなって、
現実は、私の敵になった。

そんな現実を生き延びるために、
言い訳をしながら、自分を騙して、
益々、自分を嫌いになっていった。

自己不信が、私のネガティブの根源だった。

ネガティブな信念があると、無意識はネガティブを反映させる。だから、気を抜くとネガティブに支配されてしまう。

ポジティブに生きたいと願うなら、ネガティブな素地があるということ。ポジティブな人は、そんなこと願うまでもないから。

ネガティブな素地がある人が、ポジティブな発想をすると、むしろネガティブに拍車をかける場合があるので、努力で埋めようとせずに、どうしたら好感を持てるかを考えてみるといいのかもしれない。

気分がいい時は、自分を高める努力をする。
今ひとつの時は、自分を労う。対話する。

外向性と内向性は、その時の気分と同じなんだ。
自分を無視せず、思考を無視する。

ちょっといい自分で生きたいな。

 fumori 


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