デスサイズハウンド採用葬送ネクロ(AOA期アンリミ)
初めましての方は初めまして、水底まどろみです。
先月、デスサイズハウンドとクランプスを採用した葬送ネクロほぼ1本でGM3に到達しました。
普段は某シャドバ部でデッキ記事を作っているのですが、いま一度プレイングをまとめようと思い至り、noteで記事を作ることにしました。向こうの記事タイトルで古霊を前面に押し出してしまったので古霊抜きの構築を本筋で扱いにくいという事情もあったり。
アディショナルで構築は多少変化すると思いますが、プレイングはアディ前後で大きくは変わらないはずなので、アディ後に葬送ネクロを使おうと思っている方の参考になれば幸いです。
追加カード出揃った感想、そんなに環境変わら無さそうな気はするので、そのまま流用出来るはず。アディショナル後しばらくしたら構築や相性を更新する予定。(5月23日追記) ご存じの通りかと思いますが葬送ネクロが大躍進を遂げ、追記という形では少し書くのが難しそうなので、新しく記事を作ることにします。
構築
自分が4月主に使用していたのは、以下のアンデッドパレード不採用の構築である。
今までは採用するのが主流だったが、ケリドウェンやリーズの追加により、アンパレに頼らずとも強い盤面を作ることが狙えるようになった。
こうなってくると、ドローのないスペルで事故に繋がる・ケリドリーズで盤面が埋まりアンパレのバリューが低くなるといった点が目立ち、不採用も選択肢に挙がるようになった。
しかし、アンデッドパレードは超越・ディスカ・ホズミ・葬送ミラーなどで後攻でも勝ちを引き込む力があるのは事実。
うまく回れば5Tリーサルにも貢献するので、5月中はアンデッドパレードを採用した構築もいろいろと試してみている。
とりあえず上に挙げた2つが最初に触るのに良いかなと思う。
アディショナル後はひとまず百鬼夜行か死を知る者を霊床震脚と入れ替えようと思う。
震脚がドローつき葬送では最強であるはずなので、その辺りを減らしてでも3枚入れたい。
[カード解説]
全てを解説していると書くことが無限に出てくるので、めぼしいものだけ。
〇デスサイズハウンド
デスサイズハウンドの強みは何と言っても除去性能の高さ。6点AoE+進化殴り6点により、大抵の守護は一掃できる性能を誇っている。
また、グレモリー発動後であれば、自分の盤面を一掃することでネクロインパルスを使うための盤面を空けることも可能。
一方で、これ1枚で相手リーダーに与えられるダメージは4点のみであるという打点の低さは欠点。デスタイラント進化と合わせても19点止まりだったが……。
〇クランプス
そこで光るのがこのカード。デスタイラント+デスサイズで足りない1点を補える。
リーサル前のターンでも、1コスト4GPと高いGP効率を誇っているため、無理なく採用できるだろう。
その他にも、リッチ×2が残った状態でターンが回ってくればクランプス+ネクロインパルス+進化で20点が出たり、グレモリー発動後にネクロインパルスやデスサイズハウンドと組み合わせることで安息の領域のダメカを潜り抜けたりと、様々な場面で活躍が見込める。
どのタイプの葬送でも2枚は欲しい、出来れば3枚入れたいカードだと考えている。
〇甘味の死霊術師
回復が薄い葬送ネクロの追加の回復ソース。対ヴァンプでこれのおかげで生き延びた試合は多々ある。
その他の対面でも回復で体力を高く保つことで、相手側のリーサルの要求値を上げられることがある (回復ビショのクルト1枚+回復6回の18点ラインなど)。
しかし、2/2/2で百鬼夜行の対象外・2コスト3GP・面を埋めるのが弱いという意見も理解できる。
甘味やアンパレの採用枚数は、葬送ネクロを「アグロも出来るOTKデッキ」と取るか「OTKも出来るアグロデッキ」と取るかで好みが分かれると思う。
〇アンデッドパレード
既に上の方でも書いたが、特定の対面や後手まくりに役立つカード。
クランプスの項で書いたリッチ×2+クランプス+ネクロインパルスでのリーサルも、このカードがあればより取りやすくなる。
一方で事故率もそこそこ上がる。これ抜きだと面が作れない、というわけでもないので、個人的には採用するにしても2枚までかなと思っている。
〇デスタイラント/死竜の暴食
特大打点を出せるカードたち。グレモリーの着地が通常6T/上振れ5Tな今は、アンパレ以上に事故要因になる暴食ではなくデスタイラントで十分だと思っている。
ただし、5Tグレモリーが安定するようになれば、デスタイラントには出来ない5TOTKが現実的になるので、暴食を入れる選択肢が生まれるはず。
霊床震脚の追加でその辺の事情が変わるかどうかが見どころ。
デスサイズとのくっつきは悪いので、暴食を採用する際はデスサイズは0か1に減ると思う。
マリガン
〇単キープ
・1コス葬送(アンパレ以外) ……何枚でも
・死を知る者……1枚まで
〇セットキープ
・百鬼夜行+リーズ
・単キープ組が2枚引けていて、残り1枚が他の葬送カードならキープ
(強気なマリガンしてラカン死帝を引きたくないため)
〇V対面後攻
・リーズ単キープ……1枚まで
試合の流れ
〇1-3T目
可能な限り手札が増えるようにプレイすると安定しやすい。
「手札が少ない=葬送先の選択肢が少ない」と言い換えることができ、リーサルパーツを捨てたりしなくてはいけないケースが出てくるため。
手札維持の面では死を知る者は有用。
百鬼夜行も出来る限りは幽霊犬・リーズ・グレモリーに使いたいが、幽霊犬は軽いコストでの葬送回数稼ぎに・リーズは除去や面の形成にも使うので状況次第。
そして何より直接召喚の発動。葬送先に使いやすいカードを自動的に補充してくれるので、特に初期手札の少ない先攻では可能な限り発動したい。だからラカン死帝を3枚も4枚も引くとキツい。デッキの底で眠っててくれ。
葬送の捨て先にするカードについては、対面にも左右されるが基本的には以下の通り。
ラカンドウラ・征伐の死帝 ≧ 1枚目のグレモリー >リーズ ≧ デスサイズハウンド・2枚目のデスタイラント > ギルト・クランプス > その他葬送フォロワー
ただし、大腕の沙汰を最序盤に引けている場合は、何度も使い回したいカード (ボーンドミネーターなど) を墓地に落としつつ回収することで、2枚目以降の沙汰からそのカードを引く確率を上げておきたい。
〇4-5T目
5Tネクロインパルスリーサルと6TグレモリーOTKの2つのルートがあるが、大抵は両方を見据えて盤面で優位を取りつつ手札を回していくことになる。
[5Tネクロインパルスリーサル]
状況次第では5T目のネクロインパルスでリーサルが可能となる。5Tリーサルの事前準備をするため、またリーサルを見逃さないために、ネクロインパルス絡みのリーサルは覚えて損はないと思う。
1 : 動けるフォロワーの数と追加される打点
場のフォロワーへのバフ分1点と、空いている盤面に出てくるゴースト分の2点の合計がネクロインパルスによる追加点となる。
自分の場に殴れないカードがない・相手にダメカがないと仮定して、簡単にまとめるとこう。
インパルス1枚で20点を出すのに必要な攻撃力としては、2体で10点/3体で11点が現実的なラインだろう。
・リッチ×3+インパルス:19(21)
・リッチ×2+リーズ+インパルス:18(20)
・(後攻限定)進化リッチ+リッチ+インパルス:18(20)
もちろん、どこかで相手の体力を削れていれば、要求される火力ラインは下がる。
2 : 自壊でゴースト用の面を空けることで、更に打点を上げることが出来る。
具体的には、ギルトなら1点/クランプスなら2点が上乗せできる。あくまでゴーストが追加出来るならの話であり、フォロワーが2体以上の時に限る。
特にクランプスと組み合わせることにより、20点を出すための要求値が2体で8点/3体で9点まで下がる。
例を挙げれば
・リッチ×2+クランプス+インパルス:18(20)
・リッチ+リーズ×2+クランプス+インパルス:19(21)
あたり。
3 : 攻撃出来ないカードで面が1つ埋まるごとに打点は2下がる。
ゴーストが1体分減るため。これが如実に効くので、ケリドウェンの結晶を置くターンには注意が必要。
首尾よく葬送が進んでも、結晶が割れるのは大抵2T後になるので、5Tリーサルを狙う場合には3T目以降は結晶を置けなくなると考えてよい。
とはいえ、ケリドウェン結晶を置かないとドローがつながらないという場面もあるのが難しいところ。6TOTKまで待ってくれる相手なら置いてもいいし、超越ホズミなどの速攻が必要な相手なら置かない方が吉。
[6TOTKの準備]
5Tリーサルが取れそうにない場合は、6Tのグレモリー着地を目指して手札を回していく。この辺りのターンからいわゆるGP(グレモリーポイント)を意識している。
簡単に言えばそのカードで稼げる墓地とドローの合計がGPとなる。
6T直接召喚するには先攻32GP/後攻31GP必要だが……自分の場合は1T目からカウントすることはあまりなく、
4T目辺りで現在の墓地と山札を引き算し、GPがその差を超えるようにカードを切っている (ピッタリでは駄目)。
以下にめぼしいカードのGPを列挙する。
1c葬送……百鬼夜行、霊床震脚(3or4)、幽霊犬、ボーンドミネーター(3)、大腕の沙汰(2)、ケリドウェン(2+2、ファンファーレと結晶破壊後)、アンデッドパレード(4)
2c葬送……死を知る者(4)、リーズ、甘味の死霊術師(3)
ソルコン系統……ギルト(3)、クランプス(4)
直接召喚……ラカンドウラ(1)、征伐の死帝、フェイラン、ミカエル(2)
ターン開始時ドロー(1)
〇6T目以降
大抵の対面はデスタ+インパルスやデスタ+デスサイズ+クランプスでリーサルを取れる。リーサルパーツが揃ってないといった場合は、デスサイズで面を除去しつつPPを回復して、ドロー・回復・守護の設置を行うことになる。
・デスタイラント+ネクロインパルス:22(24)
※グレモリーで1面埋まっていても、進化無しで20点。
・デスタイラント+デスサイズハウンド+クランプス:18(20)
問題となるのは安息の領域を擁する回復ビショップだろう。
デスタイラントが通らなくなる厄介なカードではあるが、20点くらいなら貫通出来なくもない。
1.グレモリー前に一気に面展開をする→グレモリー着地後、残ったフォロワーで殴る→デスサイズ+ネクロインパルス+進化で13点追加 +クランプス。
リーズやリッチが2体残っていれば、デスサイズ+ネクロインパルス+クランプスで20点が出る。
安息の領域や悠久の絶望を設置し直すターンと重なるとフォロワーが生き残りやすい or 生き残らなくても手札か安息設置が犠牲になることが多いはず。
2.グレモリー前にリッチを進化置きして取りにくくする→リッチと直接召喚されたグレモリーにクランプス(5点)→インパルス+インパルス+進化で15点の20点。
こちらはパーツさえあればほぼ確実に20点が出る。ただ、6T目にインパルスクランプスを2セット揃えるのは運の要素が大きい。
3.6Tリーサルは諦めて7Tリーサルを狙う。首尾よくドローが回っていれば、7Tにはデッキ残り10枚前後になっていて再現性高くOTKが出来るはず。
クルトリーサルに必要な回復の回数を増やすために、回復もしておきたい。クルト1枚+回復6回でリーサルの体力18を越えたいところ。
7Tで取れる安息貫通リーサルとしては、2番と同様に前のターンに大きなフォロワーを立てる(デスタやデスサイズなど)→そのフォロワーで殴ってクランプス(4点)→インパルス+ゴースト1体殴ってクランプス+インパルスで20点(進化21点)。
あるいは盤面空からインパルス→ゴースト3体殴ってクランプス×3→インパルスで20点(進化21点)。
一応、8T目はインパルス→デスサイズ→インパルスで20点が出るが……このターンまで相手のリーサルパーツが揃わないことはあまりない。
各対面の相性
〇エルフ
AOAリリース直後はカステルエルフが大部分を占めていたが、今ではほぼホズミと言っていい。
ホズミ……先攻微不利 後攻不利
こちら側からケア出来ることはあまりない。急いで強い盤面を押し付けてインパルスで勝つことを狙う。
〇ロイヤル
ほぼ連携。そもそもの母数が今は一番少ないと思う。
連携……先攻有利、後攻微有利
守護の多面展開により、デスサイズハウンドやラカンドウラでの除去なしではデスタイラントが通らない。ラカンも1枚は捨てずに取っておく方がいい。
また、守護裏ヴァイスを取るためにデスサイズに進化を切ったりビクブレを取るために幽霊犬に進化を切ったりと、進化権がないと詰む場面もある。
出来る限り進化は温存しよう。幸い、相手からの攻め手は緩め。
面を埋めてきたら、自壊して面ロックするのもあり。
〇ウィッチ
ほぼ超越。
超越……先攻微有利、後攻不利
アグロで押し切るのが理想なのだが、ケリドウェン結晶やリーズは虹の輝きで返される可能性があり、面形成のカードとしてはやや不安。
自分の場合は、ケリドウェンは通った時がおいしいし返されても1c2GP1ドローの仕事は終えているので置く・リーズは返されたら2c1GPドロー無しになり下がるので除去したい時以外は葬送餌として流している。
幽霊犬なども可能ならクランプスで破壊して虹の輝きのケアをしたい。
あとは、5Tインパルスで決めるのが目的な以上、ケリドウェンの結晶を3T以降に置くのはやめた方がいい。どうしてもドローが回らないなら仕方ないが。
アンパレを採用していれば相性は良くなるはず。
〇ドラゴン
ディスカが主流だが、最近は庭園ゾーイも見るようになった印象。アルバハドラは逆に減った。
ディスカ……先攻微有利、後攻微不利
相手の託宣アルジャンテの枚数次第なところがある。7PP到達前は除去力が弱くリッチやリーズを捌き切れないことが多いが、ドラズエルまで繋がれば何とかなってしまう。急いで攻め切ろう。超越同様、アンパレが有効な対面。
一応、先攻ならPPブースト2回で留まればこちらの方が先にOTK出来る。
庭園を置かれるのも苦手。一応、庭園後はクランプス本体でリュミオールの牽制が出来る。
〇ネクロ
葬送と骸が半々くらい。
骸……先攻微不利、後攻不利
骸を引かれてないことを祈りながら、5Tリーサルを目指す。
一応、デスサイズハウンド+幽霊犬・ケリドウェン結晶・アンデッドパレードで除去は狙える。骸おかわりやネクロインパルスが飛んでくるとキツイが。
スピリットイーターが見えた場合、自壊カードが揃っているなら自分のフォロワーを破壊してバーンダメージを減らしたい。
葬送……先攻ゲー
面を形成しての殴り合いにしてもOTKにしても先攻が有利。アンパレ採用していれば、盤面の優位をひっくり返して後5インパルスリーサルでまくれないことは無い。
あとはデスサイズ引かれてないことを祈って後5で守護を複数貼るくらいか。
〇ヴァンプ
ハンドレスが多いが、狂乱を見ないわけではない。
ハンドレス……先攻微有利、後攻微不利
実際のところはセクヴァン引かれなければ先攻勝ち確後攻有利くらいで、セクヴァンを早い段階で引かれたら先攻微不利後攻不利。お祈りしましょう。
他の相手はドローを最優先にしつつ盤面を作るようにしているが、ハンドレスと狂乱だけは異なり、除去と回復をなるべく無駄にしないようにしている。
例を挙げるなら、相手の盤面がショーダウン1枚で、こちらの手札がケリド結晶+沙汰+αの場合にケリド1枚使用で留めてラカンドウラの直接召喚を発動させないなど。
眷属の贈り物で墓地を増やしてくれるため、上記のプレイングでも案外GPに困ることは少ない (無いわけではないので残り何GP必要かは意識しておきたい)。
狂乱……先攻五分、後攻不利
狂乱達成後は疾走が無限に飛んでくる。辛い。
ケリドウェン結晶・リーズ・ラカンドウラ直接召喚がフラ煉の返しに使えるように温存しておきたい。
回復を引かれていなければ、ネクロインパルス1枚でリーサルを取れる場面も出てくる。リーサルを見逃さないように念頭に置いておこう。
〇ビショップ
ほぼ回復ビショ。
回復……先攻微有利、後攻微不利
ベレロフォン着地前に展開し取りきれない内に5T20点を狙うか、グレモリー着地後に安息を貫通しながらのOTKを狙うかのどちらかとなる。
安息の領域による面ロックは常に警戒しておきたい。幽霊犬や甘味などの火力の低いフォロワーは、手札に余裕があるならスペル葬送のコストにするのが良い。
画像のサンプルは対ヴァンプ意識に回復量の多いエルラーデ採用の型にしたが、この枠にマスターコックが入っているような体力最大値をガンガン上げてくる型だと相性は悪くなる。
21,2点くらいなら何とかリーサル出来るが、それ以上+安息となると難しい。
〇ネメシス
ほぼAF。
AF……先攻:微有利、後攻:微不利
実際のところは解放引かれなければ先攻有利後攻五分、引かれていたら不利。
序盤の内は他の対面と同様に面を強くすることを心がけていい。こちらは体力4のフォロワーが並ぶのに対し、AFの突進は攻撃力3刻みなので、解放を引かれていなければそのまま轢ける可能性はある。
試合が5T目以降にもつれ込みそうであれば、逆に盤面を弱くしてAFの当たり先を無くした方がいい。自壊が有用。
ケリドウェン結晶の割れるターンがギガス設置後に被って的にならないように注意。
ヴァーミディアの守護対策にデスサイズハウンドは大事にしたい。
終わりに
本当はフェイランの強み弱みとかヴァイスソウルハンター絡めたリーサルのパターンとかも書きたかったのですが、採用候補カードにも触れ始めると無限に書くことが出てきて一生完成しなさそうだったので、とりあえずはテンプレだと思われる構築に絞って記事を作りました。
気が向いたらその辺りも追記しようと思います。
その前に霊床震脚の使用感とかの追記が先になると思いますが。
葬送ネクロは人によって構築や考え方がかなり違うデッキだと思うので、1人のネクロ使いの考え方として何らかの参考になれば幸いです。