声をあげる

がん治療は多くお金がかかります。
治療の前に、将来子どもを持つことを望む患者が自費診療である妊孕性(にんようせい)温存治療(小児・若年でがんと診断された方が治療により生殖機能が低下または失う恐れがあると医師に診断された場合に、がん治療前、将来の妊娠のために精子、卵子、胚、卵巣組織を採取し冷凍保存する治療のこと)を行うとなれば、さらに患者の負担は大きくなります。
お金の問題で妊孕性温存治療が難しい、という方に対して、昨今独自の助成制度を整備している自治体が多く存在しています(国としての妊孕性の温存の助成制度は整備されていない状況)。
また、がん治療に伴う外見変貌を整えることで、がん患者の心理的負担を軽減し、療養生活の質の向上を図ることができることから、ウィッグ(かつら)及び補整下着についても同様に助成制度が整っている自治体もあります。

→しかし、北海道では両方ともまだ整備されていないのが現状です。

①将来子どもを持つことを望む小児・AYA世代のがん患者が、金銭的な理由で子どもをあきらめたりせず希望を持ってがん治療に取り組めるような妊孕性温存治療費の補助

②がんの治療の過程で必要になるウィッグや下着にかかる費用の補助

について、北海道内でも実現を目指すべく、活動をスタートさせたいと思っています。

住んでいる場所によって、お金を理由に将来の夢をあきらめることがあったり、おしゃれを我慢したり、病気になったことで生活の質を下げなくてはならない、ということがあってはあまりに悲しい。

この数ヶ月、「協力しますよ」と言ってくれた心優しい皆さんにから情報をいただき、どうやったら実現できるのか模索していますが、やはり簡単ではない、ということがわかってきました。

しかし、今はわたしの小さな声でも、まずはあげつづけることから、と思っています。

助成事業が実現している他の多くの自治体の後に続くことができるように。
マガジン「道内がん患者の妊孕性温存治療やアピアランスケアに助成を」のなかで進捗や関連する情報をまとめていきます。

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