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如月詩集

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物語の断片のようなもの。夢の切れ端のようなもの。
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2022年7月の記事一覧

獅子座月間

7月29日、獅子座で新月🌑 ただ今、獅子座月間、ばく進中 翔け抜けよう 風を切って 腹の底から…

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銀河を渡る舟

旧暦 七月七日 今年は 8月4日、半月の 一日手前の月は もう、舟にしか見えない 翌日の 上…

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見えない涙

見えない涙は 赤い色をしている 心臓からおくられた 生きてる証 それは けして 傷ではなく …

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時間を外した日、前夜

今夜は 心しずかに 鼓動に耳を かたむけよう 特別な日などないと わかってはいるけれど 毎日…

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青鷺から渡されたもの

北の窓から 乾いた風が吹き抜ける 青鷺は 仕事を果たしたのだ 何かを くちばしに咥えて 夜…

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白い 世界の橋渡し

橋は 歩くことで 架かっていく 最初の一歩を 踏み出す前は まだ、足掛かりさえない 完全な…

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青鷺が潜っている

夏に吹く北の風は たいてい 爽やかで この北風は 何を連れてくるのだろう?・・・と 胸が躍る いつもなら しかし 今日の北風は 生ぬるい 何があったのだ? と、烏に尋ねた 「どうやら青鷺が潜っているらしい」 「青鷺が 水面から顔を上げるまで しばらく 呼吸を鎮めて 待つがいい」 物知り烏でさえ、 次に起きることの 予想は立たないようだ それもそうだ 自由とは、そういうものだ

toiを放つ

問いは、鳥の形をしている 胸を開いて、両手を広げて 空に放てば いい 外をごらん 問いとい…

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言の葉のダンス

言の葉 風に吹かれて ダンスする 謳い 舞いおどる  木の葉のように 定まった動きは 一つ…

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鳥のうた

あなたは 小鳥 羽根を ふるわせ 喉を ふるわせ 虚空に さざ波を 生む ほんのささやか…

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珈琲銀河

白いカップに 漆黒のコーヒーを 注ぎ入れ 銀のスプーンで クルクルっと混ぜたなら あなたの…

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波紋

17年前に言われた、ある人の言葉が 昨年の夏、やっと聞こえた 彼は、私に小石を投げ入れたのだ…

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切り替わり完了の合図

100万のアドバイスも 効果がない 言葉が 君をすり抜けていくのが 見える 賢者の言葉 聖者…

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