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Urgent !緊急事態発生

こない、こない、こない、こない……。

渡航2週間前となった今日現在、娘の学生ビザも私のガーディアンビザも共におりていません。

オーストラリアは、ビザの手続きは移民局に直接オンラインで申請できます。私たちが申請するビザは渡航日の4カ月前から申請を受け付けているため、娘は昨年12月下旬、私は今年1月初旬に申請をしました。

ビザはエージェントを使わず、個人で申請を行いました。はじめてのことでしたので、そもそもビザの内容を理解することからはじめました。

では、学生ビザからお話しましょう。まず必要なのが学校から届く入学許可証です。これがないと当然ながら学生ビザを1㎜も進めることはできません。いろいろ提出書類があるなかで聴き慣れない書類が『出生証明書』。日本では戸籍謄本のことです。これをオーストラリアが承認している公的な英訳翻訳者に依頼して翻訳してもらいます。私はネットで探しまして、シドニー在住の女性にお願いできました。その他、パスポートのコピーやGTE(Genuine Temporary Entrant)という作文の提出があります。これは、オーストラリアで学ぶ理由や学校を選んだ理由、将来の進路などを書いて提出します。これはもちろん娘が英文で書きました。

そして私のガーディビザです。このビザ、なかなか提出資料が多く、とても時間がかかりました。娘と同じように戸籍謄本は必要ですが、この他にも英訳された銀行の残高証明書、夫の所得証明書など添付書類がたくさん。なかでも時間がかかったのが2つありました。ひとつが犯罪履歴証明書。ビザ申請までこんな証明書があることすらわからなかったので、どうやって証明するのかゼロから調べました。警視庁が管轄で、私は昨年末、霞が関に行きましてビザ取得の旨を伝え申請をしました。もちろん即日発行とはいかず10日前後はかかったと思います。手続きではすべての指紋をとらなければならないというのにも驚きましたね。それともうひとつ時間がかかるのが『渡航履歴証明書』。過去10年間に訪れた海外の渡航履歴をすべて記入しなければなりません。これは出入国在留管理庁という初めて聞いたお役所が管轄で、過去10年間の出入国に係る開示請求をしました。これもなかなか時間がかかり、請求してから3週間ほどかかりました。


ようやく2人のビザを提出し、後は待つだけと思って過ごしていましたが、1か月を過ぎても届く気配がまったくありません。自分で提出したということもあって、『何か不備があったのだろうか……』と不安になりましたが、2月中旬に追加資料を提出するように移民局から連絡がありました。この時の気持ちとしては、『私が提出した書類をちゃんと見てた!』と嬉しく思ったぐらいです。すぐに追加書類を提出し、また待つだけの日々のはじまりです。

同時進行で、ヴィクトリア州の教育省主催で留学生に向けたオンラインミーティングがスタートしました。最後に質疑応答の時間があり、各国の留学生たちもまだ学生ビザがおりていない人が多くいました。教育省の回答は「ビザに関することはすべて移民局の管轄になるのでわからない」とのひとこと。そうなんです、教育省は誰ひとりとして答えることができません。というか、ビザに関してはまったく関与できないのです。

待つしかなくても行動する。

4月中旬から学校が始まるので、4月上旬に渡航を予定しています。すでに一時的な滞在となるAirbnb、航空券の手配が済んでいます。もし、渡航前にビザがおりなかった場合、当然ながら私たちは出国できません。「こうなったら、観光ビザのETASで入国しようか」と一瞬考えましたが、ビザは二重でとることはできません。仮に学生ビザ、ガーディアンビザの申請をおろして観光ビザで入国できたとしても、イチからビザの手続きを行うなんてありえません。

私たちは、待つしかない……。

先週、LAから一時帰国している友人にビザ状況を話したら、移民局に直接電話をして問い合わせたほうがいいと強く念押しされました。でも、私の語学力でこの状況を話すことは到底難しい。でも前にすすむには行動するしかない。私は調べて調べて、移民局に通訳サービスがあることを突き止めました。さっそく移民局の総合案内に電話をかけ、通訳サービスをお願いしようと思いましたが、コレがまた大変。AIのような音声による質問に答えなければなりません。最初は簡単な質問でしたが、徐々に難しくなってきて諦めかけたころに、「はい、ご用件は何でしょうか?」と日本語の女性の声が!

私、通訳者、担当者の3者通話がスタートしまして、状況をすべて話しました。結論から言いますと「今は申請中なので、待つしかありません」。回答はすべて同じで、問い合わせには一切応じられないのです。ただ、収穫が二つほどありました。ひとつめは、移民局から再提出などのメールが届いていないなら審査をしている最中であること。ふたつ目は、4月上旬に入国したい旨を移民局にレターを出してみること。その日のうちにレターを書いたのは言うまでもありません。もちろん、レタータイトルは「Urgent」(緊急)です。

レターをだした日から今日で4日目になりますが、移民局からの連絡はありません。出国まで2週間を切っているので、もう神に祈るしかないのです。

とはいえ、神に祈っているばかりでは不安が増すばかり……。とりあえず、航空券の出発日変更ができるかどうか調べました。追加料金が発生しますが何とかなるようです。

はぁ、明日はどうか移民局からビザがおりますように。

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