見出し画像

「カルロフ邸殺人事件」ドラフトの説明書

|ω・`)ノ ヤァ

こんにちは。はじめまどかです。
私は「マジック:ザ・ギャザリング」のプレイヤーのひとりです。最近は[一般TCG理論]についてよく記事を書いています。

私の自己紹介はこちら


2024年2月6日の深夜には『カルロフ邸殺人事件』のMTGアリーナへの実装、 2024年2月9日にはリリースということで盛り上がりを見せています。構築の環境究明も楽しいですが、リミテッドの環境究明も同様に楽しい時期でもあります。


ということで、今回も備忘録がてらに『カルロフ邸殺人事件』のドラフトで意識したいことを書いていきます!

初歩の部分も解説していきますので、初心者~中級者ぐらいの方に向けた内容になっていると思います。私が上級者ではないので上級な内容は無理です。

今回も環境についてと、後は多色化の話を少しして、アーキタイプについてを取り上げたいと思います。

カード個別評価はたくさんの方が評価されているので割愛します。カードの詳細理解という点ではいい点もあるので時間に余裕のある方はそういった内容のコンテンツを見てもいいかもしれませんね。評価者の主観に囚われない「17Lands」の数値を見るのが点数としては確実というのはありそうです。時間のある方は是非どちらもチェックしてみてください。


リミテッドでもドラフトに視点を置いた内容になっているので、シールドの環境及びデッキの組み方とはやや違う点には注意して頂きたいです。私自身、あまり上手なプレイヤーではないので参考にし過ぎにも注意です!

というところで、できるだけ主観の含まない構成になるように気を付けて書いていくつもりです。





『カルロフ邸殺人事件』のメカニズム

『カルロフ邸殺人事件』で登場した新旧合わせたメカニズムはこちらになります。「変装」が今回の非常に大きなテーマになっているメカニズムで過去に登場した「変異」に近い効果を持っています。

・変装
・偽装
・調査
・容疑
・証拠収集
・事件

『カルロフ邸殺人事件』のメカニズム

基本的なメカニズムの内容はmtg-jpの公式の記事に記載されているため割愛します。



プレイ・ブースターの内容

本セットである『カルロフ邸殺人事件』からセット・ブースターとドラフト・ブースターは1つに合わさり、プレイ・ブースターというパックになりました。


出典:『カルロフ邸殺人事件』をコレクションする

『カルロフ邸殺人事件』のプレイ・ブースターの内容は以下の通りです。

第1~6枠:コモン
第7枠:コモンまたは「ザ・リスト」のカード
第8~10枠:アンコモン
第11枠:レアや神話レア
第12枠:土地
第13枠:非フォイル仕様の不特定カード
第14枠:フォイル仕様の不特定カード
第15枠:プレイ可能でないカード

新しいパックの特徴としてレアや神話レアが最大4枚出現することです。これによって以前のようなドラフト環境とは異なり、レアが少し多めに出現する環境になりそうです。



アーキタイプの概観

コモンのパワーカードをある程度抑えてもらったところでアーキタイプの解説に移ります。

10種類の各2色アーキタイプの組み合わせはこちらです。アーキタイプについては公式で公開された名称を参考にしています。(公式の記事はこちら


出典:『カルロフ邸殺人事件』をコレクションする


白青:探偵
青黒:手掛かりコントロール
黒赤:容疑アグロ
赤緑:大変装
緑白:横並べ変装
白黒:極小変装
青赤:アーティファクト生け贄
黒緑:墓壊し
赤白:大隊
緑青:証拠収集



各アーキタイプの勝率

17Landsの「Deck Color Data」は下記の通りです。


「Deck Color Data」(2024/02/11)


赤白≫緑白>白青>白黒>青赤>緑青>赤緑>黒赤>青黒>黒緑

という順番になっています。

白の各色の組み合せが上から4つを占めており、白が勝ち組のカラーだと分かりますね。逆にワースト3が黒を含んだカラーとなっています。


白≫赤>青≧緑≫黒

色の強弱はおおよそ上記のようになっています。

白がかなり強い環境となっているのは軽量カードに優秀なクリーチャーが多く、また調査などでハンド・アドバンテージを稼ぐことができるのもポイントとなっています。

黒は『イクサラン:失われし洞窟』に続いて再び弱いカラーとなってしまいました。単体除去は優秀ではあるのですがテンポ損、アド損が起こるシチュエーションが多い印象です。

また、タッチについては色マナサポートがほとんどないので少し難しい環境となっています。その分は変装を持つマルチカラーのカードの表面にするコストが混成シンボルであることを利用するなどの工夫でカバーしていきたいところです。



トップコモンTier1

リミテッドではコモンのカードを主体として戦っていくことになるので、各色のトップコモンを確認していきたいと思います。詳細については「コモンのアーキタイプ分析」で触れていきたいと思います。ここでのトップコモンは「17LandsのAll DecksにおけるGIH WR」が高いカードを掲載しています。


白のトップコモン

白のトップコモンは《ひよっこ捜査員》、《その場しのぎの束縛》《内通者》となっています。


青のトップコモン

青のトップコモンは《投光器の捜査員》、《未解決事件解明者》、《許可なき脱出》となっています。


黒のトップコモン

黒のトップコモンは《自白勧告》、《無節操な探偵社員》、《うなる大殺犬》となっています。


赤のトップコモン

赤のトップコモンは《参考人》、《ショック》、《通電》となっています。


緑のトップコモン

緑のトップコモンは《狂信の力》、《神経質な庭師》、《ロクソドンの盗聴者》となっています。


アーキタイプの解説

コモンのパワーカードをある程度抑えてもらったところでアーキタイプの解説に移ります。



白青:探偵

次の画像は白青における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



青黒:手掛かりコントロール

次の画像は青黒における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



黒赤:容疑アグロ

次の画像は黒赤における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



赤緑:大変装

次の画像は赤緑における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。


緑白:横並べ変装

次の画像は緑白における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



白黒:極小変装

次の画像は白黒における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



青赤:アーティファクト生け贄

次の画像は青赤における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



黒緑:墓壊し

次の画像は黒緑における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



赤白:大隊

次の画像は赤白における「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



緑青:証拠収集

「GIH WR」TOP10のコモンカードです。これらのカードを主軸にデッキを構築します。



コモンのアーキタイプ別分析

各色のアーキタイプ別にGIH WRとIWDを並べて比較する試みをしてみました。実験的なのでどこまで分析ができるか分からないですが多少でも見えてくるものはあるかと思っています。


白のコモンのアーキタイプ分析

白のトップコモンは《ひよっこ捜査員》、《その場しのぎの束縛》《内通者》となっています。これらはどのアーキタイプでもIWDも高く幅広い範囲で活躍のできるグッドスタッフ系カードであることが分かります。

《窓外放出の幻影/Defenestrated Phantom》は比較的GIH WRの低いクリーチャーではありますが、緑白ではフィニッシャーとして有用なため比較的強く使うことができます。

《次の一手/Make Your Move》は比較的GIH WRの低めな除去ではありますが、緑白では強く使うことができます。

《遂行中/On the Job》は横並べ系の赤白では高いGIH WRとなっていますが、そうではない白青では評価が低いです。

その他のカードについてはどのデッキでも同等な強さを発揮しています。


青のコモンのアーキタイプ分析

青のトップコモンは《投光器の捜査員》、《未解決事件解明者》、《許可なき脱出》となっています。

《水底の犯罪学者/Benthic Criminologists》は青赤でのみ強く使えるカードで他のアーキタイプでは能力を十全に発揮することはできません。


黒のコモンのアーキタイプ分析

黒のトップコモンは《自白勧告》、《無節操な探偵社員》、《うなる大殺犬》となっています。

《常習犯/Repeat Offender》はGIH WRの低めなクリーチャーではありますが、黒緑においてはよりかなり低い数値となっています。


赤のコモンのアーキタイプ分析

赤のトップコモンは《参考人》、《ショック》、《通電》となっています。

《答えの要求/Demand Answers》は白赤ではGIH WRは高いもののIWDが低いので入れたくないカードです。青赤では評価できるカードとなっています。黒赤、赤緑では弱いカードとなっています。かなり評価の難しいカードですね。


緑のコモンのアーキタイプ分析

緑のトップコモンは《狂信の力》、《神経質な庭師》、《ロクソドンの盗聴者》となっています。

《こっちに行ったぞ/They Went This Way》は緑青で強く赤緑では弱いカードとなっています。

《トンネルの情報提供者/Tunnel Tipster》は緑白では高い数値を持っていますが、赤緑では低い数値になっています。



まとめ

ここまで読んで頂いてありがとうございました!この記事がみなさんのお役に立てたのであれば幸いです。


X(旧Twitter)でもMTGアリーナについて主に発信していますので、よければフォローよろしくお願いします。仲良くMTGをしましょう!
 はじめまどか🎲バーチャルPW(@hajime1madoka)


それでは。

|ω・`) チラ
|彡サッ!


この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?