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「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の本当に軽い解説とハルヒ

(※ネタバレあります。まだ見ていない方はブックマークを付けて劇場に行った後ご覧ください。)

こんにちはぼくです。

「青春ブタ野郎は夢見る少女の夢を見ない」見て来ました。しばらく深夜系のアニメは見るつもりはなかったんですが誘われたんで見てしまいました。原作はおろかTVアニメシリーズも見ていない人間なので、正直話についていけるか心配だったのですが、まぁ何とか直前にwikiであらすじ確認したりして(邪道であまり褒められたことではないのはわかっています…)一応概要は掴んでいたので(主人公とヒロインと病気のことだけです)話にはついていけた感じです。まだ見てない人は「青ブタ wiki」で検索して1話のあらすじだけ読めばまぁまぁいけます。

さて、すでに一度この映画をご覧になった方ならご存知でしょうが、この映画「タイムリープ」ものです。そしてタイムリープあるあるとしてよくわからない、話についていけないなんて言うのがあります。

ただがっつりした解説はきっと原作から読んでるコアなファンがやってくれると思うのでここでは割愛します。それでも一度触れておきたいのはそう、おそらく多くの人がついていけなくなったであろうポイント、「どうやって牧之原翔子の病気をなかったことにしたのか」です。

これは実はそこまで込み入ったものではないんですが、だからこそ「?」になってしまうかもしれません。これに限って言えばSFの問題とは別の問題が絡んでいます。一言でいえば「メタ」の問題です。つまり今までの未来に行ったり人に見つけられたりとは絡んでくるロジックが全く違うものなんですね。

どういうことかというと、最後に梓川が牧之原の将来の予定表に花丸をつけましたよね?あれがトリガーなんです。梓川は未来の記憶の欠片を持っているため梓川の行動でほんの少しだけ過去を変えることができます。その梓川が予定に花丸をつけることで牧之原の未来を承認した。そういう「SFとしての理屈」と「メタな視点から観測できる意味合い」が交差した、かなり綺麗な終わり方になっているわけです。制作陣すげえと本気で思います。(※あくまで一個人の解釈です。)

ではつぎにタイトルにもある通りハルヒに話ですが、「なんでハルヒ?」と思った方も多いのではないかと思います。いやしかし、映画の最中に二十人に一人くらいはいたと思うんです。

「これハルヒじゃん」

て思った人。

そうなんです。この話めちゃくちゃハルヒと構造が似てるんです。

まず牧之原翔子は完全に朝比奈みくるポジションです。未来からやってきて梓川(キョン)を正しい導く。原作何巻だったかは覚えていないですがそっくりな話がありました。

これだけではありません。交通事故で桜島が死なないように梓川(未来)が梓川(現在)を突き飛ばすのもキョンが朝倉涼子に刺されるシーンと類似しています(あれは逆だったような気がしないでもないですが……まあいいや)。もしくは最新刊(といってもかなり前ですが)の「涼宮ハルヒの驚愕」でキョンaルートとキョンbルートが融合するのと置き換えてもいいです。

勿論これらはすべてぼくの勝手な妄想であり何の証拠のありません。だけれどもし、過去の名作に大きな影響を受けた作者がそのリメイクとしての意味も込めてこの作品を作ったとしたなら感慨深いものがあるように感じてしまうのは僕だけではないはずです。

何はともあれすごく面白い映画でした。上映されている映画館は少ないみたいですが、無理して見にいっても全然損はないと思いますので是非!足を運んでみてください。それでは次回は多分sao深読み講座でお会いしましょう。またね!


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