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その人の立場になってみないと、絶対にわからないことがある

最近、思うことがある。

それは「その人の立場になってみないと、絶対にわからない」ということ。

その人の生まれたもったものとか、育ってきた環境、うまれもった境遇、見てきたもの、見ているものが違えば当然、考え方・とらえ方もかわってくる。

その人がそう思うことについて、あーだ、こーだいうことも違う。

人はいつも自分の物差しで物事を判断しがち
(私自身も、そうならないように気をつけたいと思っている)

あなたはその人の何を知っている?

コロナ禍の今、ワクチン接種について意見が分かれている。ワクチンについて、人によってだいぶとらえた方が違うけど、それは考え方、その人の信念、見聞きしているものが違うんだから、当たり前だ。

私自身は、ワクチンのメリット&メリットをきちんと理解したうえで、各々が決めればいいと思う。

各々の信念で選べばいいこと。

ただ、フランスの様に国民に強制するのは反対。そして、子供への接種も反対。

最近、

アメリカでは黒人の接種が進んでいない、というニュースを見た。

新型コロナウイルスのワクチン接種をためらう黒人が少なくない。接種率は白人の半分とされる。世論調査でも接種に前向きなのは5割ほど。ここにも歴史の闇が影を落としている。
引用:朝日新聞

だいたい、国や社会の決まり事を決めるのは「白人」だ。

黒人奴隷制度によって、アフリカから強制的に連れてこられたアフリカ人は一生を搾取された。過去の歴史を消すことはできない。黒人奴隷を商品、家畜、家具ぐらいの価値にしかみていなかった白人支配者に、「これを飲めば命が救われるよ。それに、他の人にうつしたら大変でしょ?」といわれても「はい、そうですね」と納得いくだろうか?

「この状況で、ワクチンを拒否するなんて」と言う前に、彼らが白人支配者から受けてきた非人道的に扱われてきた歴史を学べば、そう簡単にそんなことは言えなくなる。

人間関係だって、一度不信感をもつようなことがあったら、その人を疑いの目で見てしまうだろう。一度ではなく、何百年という辛い歴史があるのだから、信頼しろという方が無理だ。

だいたい、国民の命を救うためにどこの国の政府もワクチンを進めているはずだ。なのに、国民がそれに反対すると力づくで抑え込もうと、ケガを負わせてまでも抵抗を阻止しようとする光景は異常だ。もちろん、そんなどこかの国の政府に、国民の不信感はさらに募るばかりだ。

「死」or 「自由を勝ち取るか?」

アメリカでは「黒人奴隷制度は南北戦争が終わった1865年に解放された」となっているが、いまだに黒人への差別はなくなっていない

日本で暮らしていれば、黒人差別のニュースを聞いても「ふ~ん」にしか思わない人が多いのではないだろうか。私の夫の祖先は、アフリカから連れてこられた黒人奴隷。夫の祖母は奴隷制度の時代を生きた人だ。

日本では伝えられていない現地の情報も、家族や友人からリアルタイムで入ってくる。だから、今起きていることに対して凄く危機感を感じている。

夫は言っている「コロナ禍のこの状況は自分たちの自由獲得への闘い」であると。

「死」or 「自由を勝ち取るか?」

搾取され続けて生きる「生き地獄の様な生活をもう終わりにしたい」と思っている人がどれだけいることか。

これ以上失うものある?

今、夫の故郷マルティニーク島では、自粛要請とコロナワクチンが進んでいないことで、フランス政府が軍隊をおくり、軍事キャンプを作ろうとしている。そして、マルティニーク島に滞在しているフランス人(白人)に、帰国を促している。(なぜ?)

フランス政府は何をしようとしているのか?

「軍隊の力で、マルティニーク島の人を捕まえて、強制的にワクチンを打とうとしているのか?」

この流れからいうと、そうなりかねない。

今、マルティニーク島ではストライキを通りこし、市民戦争さながらの状態になっている。

夫「qu'est ce qu'on a perdre?」 これ以上失うものがある?(ないよね?)

国も、人生も、家族も搾取され続けられてきた歴史をもつ彼らにとって、今さら失うものなどないのだ。

400年以上続いてきた黒人奴隷の歴史に、完全な終止符を打つための闘いは今始まったばかり。

未来の子供たちのために。


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