二者択一、支払いきれない対価、それでも私は。
労働。人間社会では欠かせない経済活動。皆誰しも(疑問に思うことはあるだろうが)耐用期間を終えるまでご奉仕し続ける。あるいは働かずに金を稼ぐ術を見つけるか、その他の選択肢を取る。
……それ自体はいい。
実際、私の労働環境は恵まれている方であろう。たとえ毎日10時間以上の勤務をしているとはいえ週休2日は約束されている(突然の休日出勤はあるが)。
しかし、しかしだ。
21時に帰宅した私はどう翌日への気力を高めればいい?どう身体の疲れを取ればいい?アフター5とはなんだ?プレミアムフライデーなど知らない。ワークライフバランス?仕事と生命のバランスだろう?
エネルギーを補給するためにご飯を食べ、最低限の身だしなみのために入浴し、22時になってから、私は何をすればいい?
翌朝8時に目覚め、10分で身支度をし家を飛び出すまでの10時間はロングスリーパーの私にとって趣味を楽しむには短すぎる。
しかし、睡眠時間を削ってでも私は趣味に興じる。メンヘラなオタクはそういう生き物なのだ。
勿論、睡眠負債や疲労は溜まる一方だ。払いきれないツケ。無理が効かなくなっていく身体。
それでも一時の楽しみを求めてしまうのは、生物として仕方ないだろう?そう言い訳をして今夜もパソコンに向かう。誰か私を笑ってくれ。
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