日記 3月24日

 白と紫と。木蓮の花が咲いていた。
 走る車の窓からは、春の水をたたえた川が風とは反対に流れていた。車は西へと向かい、川は東に下っていく。きらきらと光る川面の、綾になった波紋が何故だかすごくきれいだった。

 今日はすっかり春の陽気で、風もなく、本当にいいお天気だったのだけれど、花粉が飛び交っており、一日中粘膜を攻撃され続け、すっかり鼻が痛い。上記のあれは、ちょっとお出かけをした時のスケッチ。パスタを食べて、寝具を新しくした一日だった。

 「となりあう呼吸」の二次創作のために、近所の湧水公園へ行ってきた。今書いているものの中で、川が重要なモチーフっぽいので、一度、実物を見ておこうと思ったから。イメージとは違ったけれど、木立の向こうに水が見えるとか、下生えの間を縫うように流れていく湧き水とか、いろいろ興味深い感じではあった。明確な目標をもって観察に行っていないので、感想もあやふやだ。

 あとは、TSUTAYA書店にも行った。文庫本が出版社別ではなく、著者の五十音順で並べられていて、驚いた。狙っている客層が違うのだなあ、という印象。恐らくは、ネット上で話題になった作品などを探しやすい棚なのかな、と思う。他には、ルシアベルリンの文庫本が置いてあった。講談社文庫からの刊行で、背表紙がイメージと違っていて、買うなら単行本の方にしようと思った。四月に新しい作品集が出るそうなので、あわせて購入しようか検討中。単行本の白い表紙が好きだ。

 今日は昼寝をしていないので、こんな時間でも眠い。夜に眠いのは健康的なので、うれしい。明日からまた雨とのことで、桜が満開になるより先に葉桜になってしまうのが心配。寒暖の差が激しいのは身体にも、桜にも悪影響。雲霞の如く、というような満開の桜並木が好きなので、なるべく一定した温度であたたかくなってほしい。明日は、朝の散歩にも行けそう。

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