2020年の文字数

 早いもので今年ももう、五日が過ぎました。いつもだらだらとしているので、こういう今年の目標的なことを書くのも、遅れてしまいます。まあ、祭りに乗り遅れるのは、性格の問題だと思うので、今更、どうこうしようとも思いませんが。

 さて、2020年の目標です。数字がある方が、ハリが出ると思うので。とはいえ、2019年の反省からです。インプットに関しては、はてなブログで記事を書いたので、ここではやりません。だいたい独り言みたいなものなので、宣伝もないです。
 こちらでは、主に執筆に関しての反省を。

 2019年は、コバルト短編小説新人賞や織田作之助青春賞、北日本文学賞(これは間に合わなくて、投稿してないかも)など、短編の新人賞に投稿が多かったです。というか、長編は書いていない。ひそかに書いているものが二つあったのですが、途中で途切れてしまっていて、まずいなあ、と思っています。基本的に、プロットを立てないで書き始めるので、筆が止まると次のものを書きたくなってしまう。それで、うだうだしている内に、長編の方のリズムを忘れて、余計に書けなくなる、という悪循環がありました。2020年は、これをどうにかしないといけないですね。飽きずにやれるプロットの作り方など、ちょっと考える必要があると思います。

 他には、カクヨムでの投稿を始めたのと(とはいっても、二作書いて、放置してます)、pixivで、初めてネット小説新人賞に参加した(今も受付中ですし、何なら審査はまだ先ですが)のが、最近のことなので印象に残ってます。百合SFって何だよ、と頭をひねって、結局、インプットの量じゃないか、という根本に立ち返ってますが、一方で、過去の古典を上手く引用する手法が、大きく注目を集めている感じがしていて(といいつつ、伴名練さんも読めてないし、ゴジラKOMも見ていない)、その逆張りをしたいな、と。自分はあるジャンルのマニアであったり、資料集めの鬼でもないので、そこで勝負するのは、ちょっと無理がありますし。
 ここは、結局、自分が時代を読めてないという問題もあると思います。一人ぼっちでいるのも、だいたい同じ理由でしょうね。共通認識がずれているというか。

 あとは、あらすじ、でしょうか。上で書いたように、カクヨムとpixivで投稿したのですが、どちらも、キャッチコピーやあらすじが重要だな、と思いまして、自分の小説は、そういう強みが薄い。要約した時に、物語がこぼれおちるのは必然として、自作の場合、既存の(つまり最大公約数的な伝わりやすい)言葉に翻訳すると、まったくの嘘か、真実であれば、まったく面白くなさそうなものになってしまうことですね。書き始める時に、これが強みだ、面白さだ、と考えて、書く訳ではなくて、場の雰囲気だけで書き始めるので、そういう迷走をするのでしょう。冒頭に書いた、プロットの問題がここでも噴出していますね。
 まあ、だからといって、アクの強い(ネットに適応した、濃い味の)書き方をするのが正解なのかも、自分の中では疑問がありますから、上手くエッセンスを抽出して、取り入れて行きたいですね。

 しかし、そう考えると、小説を書き始めるきっかけが、純文学畑からの出発なので、エンタメとの折衝がむずかしい、と実感した一年だったかもしれないです。短編を多く書いたのも、エンタメへのチューニングを試したかったから、なのですかねえ?

 他、技術的なことでは、冒頭をじっくり書くことが前より怖くなくなってきました。ネットに投稿することで、いくらか反応をもらえて、大分、速度が遅いな、と思う作品も評価してもらえたのが、助けになりました。冒頭の展開を早くして、背景やキャラクターの書き込みを減らすと、ある程度まで書いた時にブレーキがかかることが多くて、かなり悩んでいたんですよね。しかし、かったるいのは自分自身嫌いなので、焦ってばかりいました。
 全体の分配を見て、書くのと、あとは、物語の締め方やエピローグの書き方は、もっと努力しないといけないですけど。

 最後になりましたが、2019年は自分の小説が、誰かに見られている、という実感を得られた年でもありました。拙作の「しまもよう」が好きだと、noteで記事を書いて下さった方もいらっしゃいましたし、二月ごろに交流のあった方には、感情の書き込みが丁寧だ、と褒めて頂いたり、元来、そういう言葉を受け止めるのは苦手なので、卑屈になってしまったりするのですが、やっぱりうれしいものはうれしいです。コメントくださった方などなど、ありがとうございました。

 確か、noteを始めたのが2018年の10月ごろのはずで、今、一年と三か月ほどだったと思います。それまでは、新人賞に投稿しては、いいとも悪いともなく、落選した事実をただ知るだけだったのが、大分変ったものだな、と自分で思います。自分の小説を読んでくださった方々、ほんとうにありがとうございました。


 と書いて、思わず、記事を締めくくるところでした。まだ今年の目標を書いていないのに。

 まあ、書きたいことは一つで、だいたい30万文字を目安に小説を書きたいな、と思っています。小説を書く体力を付けたい、というのが理由です。2019年に書いた小説をフォルダにまとめると、それがおよそ1,5MBで、バックアップなどの重複している分を考えると、その半分。文字数にして、20文字を越えるかどうか、でした。

 だけれども、30万という数字も、ツイッターでとあるライターの方が、今年は28万文字でした、本二冊とちょっとですね、と書いていたのを見たからで、特に深い理由はないですが、一日換算800文字は、まあいい目標じゃないでしょうか。
 といった感じで、終わりです。本年もよろしくおねがいします。

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