日記 6月12日 リヒターとモネ

 土曜日、ポーラ美術館に行ってきた。新収蔵作品を中心にポーラ美術館が持つ作品の企画展が現在開催しています。一緒に行った母の目当ては藤田嗣治で、自分は目玉になっていたリヒターの作品。

 結論からいうと、リヒターの抽象画がモネの睡蓮の隣に置いてあって、驚きました。企画展の名前は、モネからリヒターへ、なのでてっきり近代絵画から現代アートへの橋渡しを編年体(?)ふうに展示していると思っていたら、ばっちり二つが対比されていました。
 個人的な感想ですが、リヒターの抽象画はモネ睡蓮の再解釈なのかな、と思いました。二つを見比べると分かるのですが、マチエール(?)絵肌が似通っていて、似た手法で描かれているようでした。また、リヒターの絵をそういう目で見ると、どことなくモネの描く風景画に見えなくもない。特に晩年の視力が落ちてきたモネの作品は抽象画といっても過言ではない、と思っているので、その橋渡し、文脈の創造はとても面白かった。


 それと別件ですが、阿波しらさぎ文学賞に今年も応募しました。今回の作品はべらべら語りたいことがあるので、黙っていることにしました。落選したら、べらべらしゃべろうと思います。

 カラフルパレットが主催しているストーリーコンテストに出す作品を今は書いています。ストーリーを書くのが苦手なので、その克服に。
 結局、小説を書く小説の話を書いています。相沢沙呼さんの「小説の神様」アンソロジーみたいなものです。一発目に「○○くん、キスしましょう」から始まっていて、これ、既視感あるなと思っています。20枚が意外と短い。

 他には、今年応募する新人賞をだいたい決めました。12月末にある文藝の短編部門に焦点を合わせつつ、7・8月は〆切がないので、長編もやっていきたいですねえ。あと、現在抱えている積読がなかなか厳しい。
 徳島文學もまだ読めてないし、図書館で借りてきた四冊の返却期限があと一週間、それに「となりあう呼吸」シェアードワールド作品の感想も、できれば先行公開が終わる前に書き終えて、売り上げに貢献したいような気持ちもあり……。
 木曜から今日まで、疲れ切って、ツイッターをだらだら見続けてしまったので、その対策も考えないと。といった感じで今週も生き延びていきましょう。

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