ヨルシカ『盗作』の楽曲で描かれる時の流れ
元から好きだったが、今回のアルバムで完全にヨルシカに惚れ込んでしまった。特に今作は「音楽泥棒の自白」から「花に亡霊」まで曲順通りに聞くのが、自分は大好きだ。主人公である音楽泥棒の人生が曲順に反映されているのはもちろんだが、その上に一日の時間の流れを表現する情景が重なるからだ。
太陽が照らす、エネルギッシュな昼イントロ「音楽泥棒の自白」が終わると、いきなり「昼鳶」の独特なスラップ奏法のサウンドが飛び込んでくる。曲名にも書かれているが、このエネルギー溢れる曲調は「昼」の表現だ。