Switch を買って少し経った(2)ポケットモンスターシールドの感想

日記です。日記だけど別に今日のことではないです。

先週Switch を買って、まず始めたゲームはポケットモンスターシールドでした。友人から、「自分のやりたいゲームの方向性が定ってないならポケモンからやってみたらどうか。RPGだったり、人との対戦だったり、謎解きだったり色んな要素が少しずつ入ってるシリーズだから、やっていくうちに自分がどんな性質のゲームにのめり込めそうかが拓かれていくんじゃないか」(大意)だったり、「対人戦にしろキャラにしろ話題になるトピックは多いからやっていて損はないんじゃないか」という軽いお勧めだったり。ありがたいことです。

『ポケットモンスター ソード・シールド』公式サイト - https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/

で、実際に進めてみたら世界観やシナリオそのものに熱中してしまってあっという間にエンディングまで到達してしまいました。まあそれで終わらなくて追求し始めるとまずそこが始まりにすらなってないらしいのがポケモンだとは聞き及んでいるのですが…


ポケットモンスターシールド、私が大きくハマった点は2つです。

1)舞台のモチーフと、モチーフを随所に織り込んだ世界観

2)「歴史」に向き合う様々な姿勢の登場


一つ目の舞台のモチーフは、ずばりイギリスでした。作中の舞台である「ガラル地方」、その中心都市であるシュートシティにはビッグベンそのものな時計塔があったり町並みがロンドンのイメージに近かったりと分かりやすいのですが、他にも出てくるポケモンにティーカップモチーフがいたり、ストーンヘンジモチーフの巨石遺構があったりと随所に織り込まれたイギリス要素にニヤニヤしながらプレイしておりました。

元々好きなロックバンドにイギリス出身のバンドが多かったり、好きなクラシック作曲家を挙げるとイギリス出身のブリテンが入ってきたり、大英博物館に行きたすぎて学生時代近くに宿を取って1週間近くほぼ大英博物館の見学に費やしたり、イギリスモチーフの物語はそれだけで手を伸ばす大きな理由になったり…とにわかイギリス好きではあったので、今回のポケモンも大変楽しんでプレイできたのです。いずれもうちょっとモチーフについて掘り下げて調べたりしてみたいですね。


さて、二つ目について。このゲームに登場するキャラクターにソニアという女性がいます。彼女はとある現象について調べるために主人公と同様ガラル地方を旅しており、そのため主人公の行く先々に現れて研究の進捗を話してくれたり協力を求めてきたりする…というある意味ストーリーを貫く縦軸の一つとして機能していました。

ソニア|『ポケットモンスター ソード・シールド』公式サイト - https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/character/190605_05.html

詳細は省きますが、彼女は中盤でガラル地方に伝わる伝承と、ある場所に保管されている歴史資料の描写が一致しないことに疑問を呈します。その後のイベントによって目に触れた別の資料がそのうちの一方と整合性が取れること、そしてそれによってこれまでの定説が覆る可能性があることを示していき、やがて主人公とともにこの地方全体に関わる事件に巻き込まれていく…というのが中盤まで。そしてストーリーの後半ではその考えを本にして出版し大きな反響を呼んだことがまた別の事件に繋がっていくことになります。

伝承、歴史資料、研究成果としての本の出版、それに基づく賛否両論…

プレイしたことのあるポケモンがクリスタルだけな上に、RPGというジャンルにもあまり造詣が深くないためかなり浅いところで感動している可能性はあるのですが、このポケモンでは「過去への向き合い方」の様々な立場がソニアの行動とその影響を中心に提示されていたのが実に印象的でしたね。


メインのシナリオでラスボス格の人物について描写が少し不足気味だったかな…などもったいないと感じる部分もあったのですが、以上の視点もあって頷ける立場や関連して調べてみたい現実の歴史学上の主張などもあり全体的に楽しく進めることができました。

ゲームの性質上、バックログなど物語を読み返す機能が充実していないのでもう一度じっくり発言や視点を整理するのが難しいのが残念…!


そんな感じで、まずポケモンのシナリオ面をしっかり堪能できた一週間でした。図鑑を埋めたり対戦に手を伸ばしたりもまだまだできるので、しゃぶり尽くしていきたいです。

こんな感じで、これまで触れてこなかったタイプのゲームに手を伸ばして思ったことがあったら書き散らしていくのも面白いかなと思います。それでは今回はこの辺で。Ate logo‼︎

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