③キャラクターシート(三谷源 ミツヤゲン)



あなたのプレイするキャラクターは「三谷源」で間違いないですか?

ここから先を読み進めた場合、キャラクター変更やネタバレはできません。

また公平を期すため、事前にキャラクターシートを読んでおくことも

ご遠慮ください。​






【キャラクターシート】

『なぜ、こんなことになってしまったのだろう』

俺は三谷源、27才。
ミステリーサークルで出会ったコツキ、テルオ、テルコとは8年来の仲だ。
サークル仲間とわいわい謎解きをするのも楽しかったが、4人でいる時ほど安心できることはなかった気がする。
だからだろうか、俺は自分の恋心に疎かったんだ。

心にぽっかりと空いた穴に気付いたのは、卒業してすぐだった。
たまらず会いたい、とメールしていた。
コツキは俺の告白に頷いてくれた。
それから5年、俺たちはうまくやって来たと思う。
何でも信頼して話したし、時にぶつかることはあっても互いを尊重しあっていた。
仕事で辛い時だって、俺を支えてくれたのはコツキだ。
いつしか俺は、コツキと家族になりたい、と思うようになっていたんだ。

俺はプロポーズを決意した。
そんな時、ふと思い出したんだ。
あいつが言っていた、「理想のプロポーズ」ってやつを。

確か大学2年位の時だったと思う。
あいつは、「謎を解き明かしたらそこに指輪があるの。ロマンティックでしょ?」なんて言っていた。
俺はずいぶん謎解きが好きなんだなと思ったものだ。
こんなことをしっかり覚えてるんだから、俺はもしかしたらその時から・・・
おっと、そんなことはどうでもいい。

プロポーズだなんて、一生に一度の大イベントだ。
できるならあいつの憧れってやつを叶えてやりたい。
そう思った俺はテルオのツテを頼り、個人事務所を持つジュエリーデザイナーを紹介してもらった。
そして2週間前、できあがった指輪を取りに、事務所である彼女の家にお邪魔したんだ。
まさか見送りに来たデザイナーが俺の肩の埃を払う瞬間を、偶然あいつが見かけるなんて。
俺は思ってもみなかったんだ。

その日の夜、約束通りコツキと食事に出掛けようと待ち合わせ場所に向かうと、彼女は昼間何をしていたのかと聞いてきた。
俺はテルオと示し合わせた通りに、テルオと買い物に行っていた、と答えてしまった。
当然コツキは俺を詰問した。
売り言葉に買い言葉とはこの事か。
俺は思わず
『俺のことを信じないならそれまでだろ!』
そんな言葉をぶつけてしまったんだ。
すぐに後悔したが、あいつは俺の前から駆け去ってしまった。

もちろん謝りたい。
だが、指輪のことを秘密にしたままで、あのジュエリーデザイナーのことをどう説明すればよいのだろう。
困った俺は、テルオに相談した。
するとテルオは、からくり山荘での宝探しを提案してきたんだ。
仲直りとプロポーズを同時に。
俺にはとてつもなくよい提案に思えた。

12個の宝箱の在処を聞いた俺は、ふと俺たち4人で作った❮初めての謎作り❯を思い出していた。
俺たちが仲良くなったきっかけは、4人の誕生日が近いことだ。
そこから発想を得て、『俺とコツキがいなくなること』を『暗号から「こ」を抜き取ること』と見立てて謎を作ったんだ。
よし、決めた。
おれは【子ども部屋の机の上】の宝箱に指輪を隠そう。






そう、これはコツキに宝箱に入った指輪を見つけさせるための「狂言誘拐」だ。









問題はコツキが、❮初めての謎作り❯のことをしっかり覚えているかどうかだな。
もし忘れているようなら、俺がうまく話をして思い出してもらう必要があるだろう。
宝箱が集まったら、テルオの残した『二人の思い出を拾え』という言葉に従って、思い出について考えてみようという話になるはずだ。
❮初めての謎作り❯に関しては、俺の方からあいつに話題を振った方がよさそうだな。
もしも他の宝箱を開けたくなるような思い出を見つけてしまったら、ごまかすことも必要か・・・。

ちなみ宝探しは本当にこの山荘にあるプランらしい。主催者がヒントを好きな宝箱に隠し、暗号を解かせる、というゲームなんだそうだ。
無事プロポーズが終わったら、二人でその暗号を解き明かしてみるのも楽しそうだな。

12個の宝箱の在処と暗号の在処はテルオから聞いている。
必死に探したフリをしつつ、あいつが見つけられていない宝箱があればそれとなく見つけてやらなくては。



【目標】 

①12時までにコツキに【子ども部屋の机の上】の宝箱を開けさせプロポーズする
②プロポーズするまで誘拐が狂言であることを悟られない
※プロポーズ後には話してもよい​
③プロポーズ後、暗号を解き明かし正しい宝箱を開ける



【ルール】

・このシナリオでは、2人とも嘘をつくことが可能です。

・開けられる宝箱は12時まで(議論❶の終わり)にゲン、コツキそれぞれ1つずつ、1時まで(議論❷の終わり)に2人合わせて1つ、の合計3つです。

・ゲンは【子ども部屋の机の上】の宝箱を開くことができません。

・コツキが【子ども部屋の机の上】の宝箱を開かない限り、議論中にプロポーズしてはいけません。

・目標を相手に伝えたり、相手の目標を聞き出そうとしたりしてはいけません。



※キャラクターシートを2人とも読み終わりましたら、

④二人の思い出を辿る(捜査❶)

にお進みください。

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